「ううん 泰子が引越しだから その片づけさ」
「ああ 今日だったの 雨だから大変だったわね 大丈夫かしら」
「うん何でも 段ボール箱数個だって 質素な生活ですって話していたよ
由紀枝とそっくりだね 由紀枝の時も段ボール箱数個だったしね」
「はいはい では 頑張ってきてね ふふふ」
「おいおい 洋子まで言うかもう さっき祐子に言われて自信無くしたのに」
「そうそう そうしたら明日は何時に来られますか」
「うん 普通どおりに着ますよ まさか社長出勤じゃないよ」
「はーい 分かりました」
「じゃ お先に失礼するよ 何も無かったら帰っていいよ ほんと」
「ええ そうしたら私も帰ろうかな」
「うん じゃ 送っていくよ」
「ええ お願いします」
車の中で神山が洋子に
「ねえ どうだろうか ギフトカード1千万円より 現金5百万円と
GC500万円って半々にするのは」
「ええ それはそれで大喜びよ そうすると1位は1千万円で2位は」
「うーん 800万円位かな 3位が600万円 4位が400万円
5位以下が200万円で どうかな」
「うーん いいんじゃないの それで そうすると総額3800万円
へぇー 凄いわね そのうちの半分が現金でしょ 凄いわ」
「うん 身内だし 夏のボーナスさ でも前回のように1位が2人も出たら
大変だから 準備が大変だな そうだ ジュラルミンのケースを買って
その中に入れていくか」
「ええ その方が安心よ だってホテルやゴルフ場も支払いするんでしょ
だったら分けておいた方が 安全だし安心よ」
「そうしたら うちにあるジュラルミンケースは8千万円ほど入るから
それを持って行こう じゃ ちょっと赤坂に寄ります ごめんね」
神山はスタジオに戻るとジュラルミンケースを持ち車に戻った
「ははは 祐子が忘れ物ですかだって スタジオでパターの練習をしていた」
「へぇー 恐ろしいわね」
洋子は手帳を取り出しゴルフの成績を見ていると
「ねえ 祐子さん由紀枝さん由貴さん桃子ちゃんって87 87 90 90
で殆ど一緒のスコアよ それがどこまで伸びてきているかでしょ 私と
亜矢子さんが82だもの へぇー負けるわ そうそうカトリアーナが86よ
みんな侮れないスコアね」
「うん だから練習でクラブに慣れれば 4つや5つは減るからね そうだ
一応 ハンデは考えておいてね お願いします それから裸じゃ不味いから
包むもの そうだな売場でピン紙を貰って置いてくれるかな それとも
封筒でいいか」
「封筒でいいでしょ その方が中を確認した後も綺麗だし」
「そうだね では準備しておいてね しかし 僕と泰子は70出さないと
びりになるわけだ 困ったものだ ははは」
話していると洋子の自宅に近づき洋子を降ろすと
「ありがとう ココでいいわ」
洋子は傘を開き小走りで雨に濡れないよう自宅に向った
神山は泰子のマンションに行くと 大きなガラス扉が開き部屋に向った
「わぁー 早いですね」
「うん 終わった」
「ええ あがって」
「へぇー 見た目なにも変わっていないね」
「ふふふ だから何も無いわよって 言ったでしょ それで祐子さんから
電話があって 明日はどうされますかって言われたので 4時か5時に
スタジオに伺う事を伝えました」
「うん 聞いているよ それで香織と真由美は箱根に寄ってそれから御殿場
ってことも聞いたよ」
「そうなのよ 私も行きたかったの でもねほら 色々と買い物をしないと
いけないでしょ で行くのを止めました」
「そうだよな ここで生活するんだから日用品は買わないとね そうそう
グラスや食器類って揃っている?」
「ううん そこら辺も買おうと思っているんです」
「うん そうしたらこれから渋谷に出て 買い物をしよう 時間はあるし」
泰子は神山に抱きつきキスをして
「嬉しいわ ありがとう ふふふ ここも元気みたい ふふふ」
泰子は神山の前をポンと叩くと出かける支度をした
渋谷の有名食器店にはいるとグラスのコーナーにいき泰子に
「ほら 高いものだと 輝きがあるでしょ」
「ええ 素敵ね ふふふ」
神山はタンブラー オールドファッションドグラス ワイングラス
シャンパングラス ブランデーグラスの5種類をパリのブランドで揃えた
タンブラーは国産のものも買い求めた 結構な大きさになったので 一回