「そうね お買い物がどの位便利か そこら辺ね」
「そうだね ティッシュを買い求めるのに車で20分は頂けないしね」
二人は明日見学する土地の話で 盛り上がり亜矢子が
「ねえ もう一度露天風呂に入りましょうよ」
神山は亜矢子の誘いで 露天風呂に入ると再び交わり
「ほんと元気なんだから もう駄目よ あそこがジンジンしているわ」
亜矢子はそう言いながらも 肉棒を受付て何回も果て 神山も果てた
布団に入ると 時間が早かったが 直ぐに目をつぶり寝入った
7月2日 木曜日 快晴
二人はレストランでバイキング朝食を済ませると 時間は8時と早かったが
ホテルを出て 御殿場の土地に向かった
不動産屋から貰った地図を頼りにして土地を探していると
『御殿場 総合病院』という 大きな病院が見えた
神山はどこかで聞いた名前だと思っていると亜矢子が
「あなた 土地って 病院の脇じゃない」
「うーん そんな気がするな 他に無いものね」
神山は病院の駐車場を借りて 亜矢子と歩いて土地を探したが
やはり 病院の脇にある空き地が 不動産屋が紹介してくれた土地だった
「亜矢子 やっぱりこの土地だね しかし地図で見るのと違い広いね」
「ええ 広いわね それに病院が直ぐ傍って 嬉しいわ」
「でも 夜間でも緊急車両が来るから 多少煩いかもね」
「大丈夫よ 救急車なら 何処に住んでいても 走っているじゃない」
「ははは それはそうだね」
神山は待ち合わせの10時には時間があるので 車で周辺を見る事にした
御殿場駅周辺より 駅から車で10分ほど離れた処に 大型家電量販店や
ホームセンターなどが多く見られた
国道246号線沿いには 御殿場警察署もあった
反対に 御殿場IC付近には ホテルやホームセンター
ガソリンスタンドも数多くあり 日常的な買い物にも不便しないところで
「亜矢子 日常生活には 不自由しないところだね」
「ええ まあ住めば都 母が喜んでくれたらいいわ」
神山達は 御殿場IC傍にあるホテルのラウンジで コーヒーを飲み
時間を潰した
「余りぎりぎりだと 悪いから そろそろ出ようか」
そう言って神山と亜矢子はホテルを出て 約束の待ち合わせ場所に行くと
不動産屋の他に 白衣を着た人物が一人いた
不動産屋と亜矢子が挨拶をし神山も挨拶をすると 不動産屋の社長が
「桜川さん あの方がこの土地のオーナーさんです」
社長は神山と亜矢子に 白衣の人物を紹介した
神山と白衣の人物は 直ぐにお互いを思い出し
「いやぁー お久しぶりです」
「そうですね あの時は助けて頂き ありがとうございました」
そう言い 笑顔で握手をしていると 社長や亜矢子はきょとんとした
6月7日夜 伊豆山ホテル スキエのラウンジで 祐子やカトリアーナと
楽しく呑んでいる時 大竹組小田原支社長 麻生太郎らに 因縁をつけられ
ラウンジの外で投げ飛ばした時に 麻生らを診た先生だった
「先生の病院は ココなんですか」
「ええ それで 土地を購入してくださる方は神山さん?」
「いえいえ そこにいる桜川さんです」
神山は亜矢子に 副院長 金山大介の事を掻い摘んで話をすると
「そんな事があったんですか もう心配させないでね ふふふ」
亜矢子は金山にお辞儀をし挨拶をすると 金山も笑顔で挨拶をした
不動産屋の社長は 亜矢子に図面を見せて
「桜川さん こちら側 県道側は丁度裏手で 玄関は反対側になります」
なるほど 国道側は立派な杉林になっていて 玄関を創るにも大変そうで
みんなで不動産屋の車に乗り 丁度反対に駐車し車を降りると 亜矢子が
「わぁー 眺めがいいわね 病院も見渡せるところにあるのね」
「車がないと ちょっとシンドイけれど 小高い丘って感じだね」
神山は社長に
「広さは 図面に書いてある通り 0.8ヘクタールですか?」
「ええ そうですが なにか?」
「実際 土地の周りに杉林があるので 狭く感じるのかな」
「ええ そうだと思いますよ それから 右手に杉林がありますが
今回 ご紹介させて頂くのは 林のラインまでの土地です」
杉林の幅が30m位あり その向こうは 70m位空いていた
「向こう側は空き地ですか」
この質問に金山が答えた
「そろそろ 入院棟を造ろうかと思い 空き地にしています
現状でも充分ですが 温泉がありますので 造ろうと思っています」
「はぁー 凄いですね 今でも立派な病院なのに」
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