「はい 理事に面談をさせて欲しいと電話が多数ありますが、、、」
「うん 分かりました ではその件も併せて伺います
そうそう 依頼主の住所控えや 礼状はどうですか」
「ええ 控えてありますし 礼状も先ほど出しておきました」
「分かった ありがとう」
「はい ではお待ちしています」
神山は洋子に断り 日本繊維品質管理協会東京事務所へ向かった
場所は食品協会が入っている隣のビルという事で直ぐに分かった
ビル最上階の日本繊維品質管理協会東京事務所へ入ると 事務員が
理事室を案内した
「やあ 神山です」
「引田泰子と申します 繊維協会の纏めをしています」
引田は早速 書留を入れた紙袋を理事席に運ぶと
「こんなに頂いたのは 初めての経験です」
紙袋10個も貰うのは初めてと言うが 神山本人も驚いた
引田や事務員に手伝ってもらい 車に積み込んだ
理事室に戻ると神山が
「7月4日の土曜日 14時から18時に面談を行います 尚 各社
10分程度でお願いします」
「ふふふ 神山理事 慣れていますね」
「いやいや 食品や建築協会で教えていただきました ははは」
「ふふふ 香織さんや真由美さんの事 全部お聞きしました
私も誘ってくださいね お待ちしています
そうそう お尻ペンペンだけは 勘弁してくださいね ふふふ」
二人は顔を見合わせると 笑ってしまった
「神山理事 新しい名刺が出来ています どうぞ」
神山は受け取ると アルタの副社長や鈴や食品の副社長になっていた
「理事って凄いですね 私 始めての経験ですよ
こんなに肩書きを持たれている方って 本当に凄いですね」
「ははは たまたまですよ」
二人で話していると 食品協会の眞鍋香織と建築協会の安堂真由美が
理事室にきた
「神山理事がここにいらっしゃっているとお聞き 伺いました」
香織と真由美が挨拶をすると 書留を渡した
「ありがとう 礼状は出してくれたかな」
「ええ 真由美さんのところと一緒に 出しました 大丈夫です」
神山は食品関係や建築関係の書留を事務員に手伝って貰い 車に積むと
「では ありがとう 7月4日14時に伺うつもりだが もう少し早い方が
いいのかな」
「そうですね 出来れば11時頃に来てくださると 打ち合わせが出来ます」
「分かりました 大体その時間に伺います では」
神山は次長室に戻ると 台車で書留を3回に分けて運んだ
「わぁー また書留ですか」
「うん 困ったものだ」
神山は全ての書留を開け整理すると 食品関係が68社 ギフトカード
2千2百万円現金6千6百万円 建築関係が72社でギフトカード
4千8百万円現金8千4百万円入っていた
繊維関係が初めてという事で多く168社でギフトカード7200万円
現金1億8千万円入っていた 合計GCが1億4千2百万円 現金が
3億3千万円になった
神山は洋子に手伝って貰い 5億円を銀行の大口預金で入金した
次長室に戻るとGプロの高橋と進捗について話をした
「しかし 良くここまでこぎ着けたね ありがとう」
「うん 本社の人間も頑張ったよ よかったよ出来て」
神山は洋子に明日午前中にアレックス 翌々日午前中ニーナ・ニーナの
打ち合わせを希望するといい 連絡をしてもらうとOKとの返事が貰えた
「そうしたら考ちゃん 明日もお願いしますね そうそう これを使って」
神山は高橋にギフトカード100万円分渡すと
「はい 大事に使わせて貰います」
「うん では」
神山は高橋を見送ると 洋子に
「さあ 仕事はお終い 食事は何処にしようか」
「うーん しゃぶしゃぶでもいいかな」
神山は由貴と桃子のコートのことを考え 赤坂スカイハイホテルの
しゃぶしゃぶに決めた
洋子に予約を入れてもらい 由貴に電話をするとOKとの返事で
桃子も しゃぶしゃぶを食べたいといいOKだった
神山は祐子に電話をし食事は待つように指示をした
「さあ では帰ろうよ」
「はーい」
神山と洋子は赤いポルシェでスタジオに戻ると 神山は着替え
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