「神山様 このお二人にぴったりのバッグがございます こちらです」
店長が陳列台からバッグを持って来ると由貴や桃子は
「わぁー 素敵なバッグね いいなぁー ねえ桃子ちゃん」
「うん このコートにぴったし 欲しいなぁー」
由貴と桃子はコートを着て バッグを持つと洋子が
「大丈夫よ似合っているわよ ねぇ祐子さん」
「ええ 大丈夫よ 10年は大丈夫 保障します ふふふ」
神山は150万円のバッグを買うことに決め店長に
「これはどの位引いてくれるのかな」
「ええ こちらは25%引かせて頂きます」
神山はギフトカードで225万円を支払い バッグも自宅届けをお願いした
洋子が店長にお届けの事で聞くとOKとの事なので
神山はコートとバッグを店長にお願いし ブーツの色合いを考えた
「亜矢子さんだったら 私よりもう少し濃い色で大丈夫だわ」
「そうだ 大きさって知っている」
「ええ 私と同じサイズよ 大丈夫です」
神山はブーツの色とサイズを確認すると 在庫があり大丈夫との返事だった
「神山さま 全部で798万円でお願いできますか」
神山は頷くと洋子から800万円のギフトカードを借り支払いをした
洋子がお届け伝票に住所をなど記入し 手続きをした
店を出ると神山が洋子に
「しかし 800万円で丁度足りたよ ありがとう ここに300あるから
明日 500を返します」
神山は300万円分のギフトカードを洋子に返すと由貴が
「神山さん そこでデザートを食べたいな ねぇ祐子さん」
「ええ 私も食べたいなぁー ふふふ」
5人はカフェテラスで デザートを注文し女性たちは美味しそうに食べた
神山はアイスクリームとグラスワインを貰い アイスクリームを食べていた
「ふふふ どうしても苦手なようね」
「うーん なんかさ 美味しいというより 甘いだけなんだよね
でも このお陰で バニラを好きになったよ 大丈夫だよ ははは」
5人はホテルを出ると 洋子に由貴と桃子を任せタクシー代1万円を渡し
神山と祐子はスタジオに戻った
「やあ お疲れ様」
「まあ ご馳走様でした 先にお風呂にされますか?」
「うん 入ろうか」
6月30日 火曜日 雨
昨夜は祐子とバスルームで2回 ベッドで2回のSEXをした
お互い疲れ果て寝てしまったが 早い時間だったので 神山は今朝も
6時だが目を覚まし テラスに出て ビールを呑んだ
雨が激しく スタジオで庭の紫陽花を見物していた
「おはようございます ふふふ」
「やあ おはよう やはり雨の紫陽花って 可憐で妖艶な美しさがあるね」
「そうですね 花がしっかりしてくると 見ごたえがあります
そうそう 花言葉があるんですが 移り気 高慢 無情 辛抱強い愛情 冷淡
って 一杯あるんですよ」
「でも どれも当てはまるね」
「やはり 辛抱強い愛情かなって 思いますよ 花びらが小さい時から
だんだんと色を変え なかなか散らないでしょ それに枯れたようでも
来年の春にはちゃんと 芽が出てくるでしょ いいなぁー」
「そうだね 辛抱強い愛情か うん 大切にしよう」
「まぁ 何方ですか?」
「ははは みんなさ さあ食事をお願いしますよ」
祐子はニコニコと返事をすると キッチンで朝食の準備をした
神山は祐子がこの頃 あか抜け一段と綺麗に成ってきていると思った
顔を見ながら食べていると祐子が
「ねえ さっきから私の顔を見ているけれど なにか可笑しい?」
「いやいや 綺麗になったと思って 見とれているんだよ ほんとだよ」
「まぁ 朝から嬉しいわぁー たまにはいい事を言われるのね」
神山は普段から心がけているつもりだったが がっかりした
食事を終わると ソファーに横になり一眠りした
「では行って来ます」
「はーい 行ってらっしゃい 夕飯はどうされますか」
「うーん 電話をします」
神山は真紅のポルシェに乗ると 銀座の次長室に向かった
駐車場のホテル禅から次長室の入っているビルまで駆け足をしたが
ジャケットが雨に濡れてしまい 部屋に入ると来客ハンガーに掛けた
神山が仕事に集中していると 洋子が出勤してきて
「おはようございます」
「おお 早いね」
神山はそう言うと また机に向かって仕事をした
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