「考ちゃん お願いしますね」
神山と洋子は次長室に戻ると
「しかし Jrも高くついたね」
「そうね ナタリーや涼子さんは喜んでいましたよ」
神山はJrが持って来た祝儀を開けてみると
Jrの分が2千万万円 アレックス氏は5千万円 合計7千万円だった
「わぁー 凄い金額ね」
「うん でもなー 使い道ないし 困ったものです」
「まあ 贅沢言っているわ」
「さあ お昼はどうしようか そうだテツはどうだろう 電話してくれる」
洋子はニコニコ頷き電話をするとOKサインを出した
「じゃ いせ丸でも行こうか」
「でも今日は火曜日で大変な日でしょ」
「大丈夫さ ギフトセンターは終わっているし 暇だよ 予約して」
洋子は銀座築地いせ丸寿司に予約を入れるとOKサインをだした
次長室を出ると丁度催事課の部屋から杉田と屋敷が出てきて
「先輩 ご馳走様です」
「うん」
4人はビルの出入り口でタクシーを待ったが来ないので杉田が
「テツ 向こうまで行ってタクシーを拾ってきて」
屋敷は傘を斜めにさし 駆け足で晴海通りまでいきタクシーを拾った
いせ丸寿司に着くと 女将がいつものように愛想良く挨拶し
「今日は 時田様がいらっしゃっていますが どうされますか?」
「ははは 止めておきます 内緒で」
女将は笑顔で 時田の部屋と離れた座敷を案内した
神山は女将にえさを一杯用意してくれるよう 注文した
席に着きビールで乾杯すると神山が杉田に
「どうだね 話はすすんでいるの」
「ええ 進んでいて 式場選びです」
「へぇー いつ挙式なんだよ」
「へへへ ええ 実は10月に行う予定です」
「そうか おめでとう 良かったな」
「でも 式場がなかなか条件に合う所がなくて 困っているんです」
「なんで」
「ええ 人数が120人ぐらいで 予算の関係です」
神山は二人の門出をプレゼントしようと考えた
「わかった で 挙式は何人なんだ」
「ええ 大体60人くらいで 披露宴が120人くらいです」
「日にちは決まったの?」
「ええ 9月30日か10月7日の水曜日です」
神山はアルタ内藤に電話をして オートモの予約担当を聞いた
「山ちゃん それだったら 僕が予約するよ それで折半はどうですか」
「ありがとうございます では聞いて頂けますか 本人は9月30日と
10月7日の水曜日希望です」
神山は電話を切ると杉田に
「10月7日だとホテル催事が近いじゃないか 大丈夫か」
「ええ その場合は新婚旅行 お預けです」
「まぁ 可哀想ね だったら23日はどうなの 何も無いでしょ」
「ええ 何も無いです ただ給料が出てからの方がいいと思いました」
神山と洋子は顔を見合わせ
「翔 分かった 新婚旅行もいけるようにしてあげる」
その話をした直後に内藤から電話が入った
「山ちゃん 23日なら空いているんだ どうだろう」
「大丈夫ですよ 本人は給料が出てからがいいと そんな訳ですから」
「じゃ 抑えますね 挙式会場は100人 披露宴300人でどうでしょう」
「ええ 披露宴は200でいけると思いますよ」
「そうしたら 5万円で1千万円 挙式込みです 500でどうでしょう」
「ええ ありがとうございます ではお願いします」
「美佳さんに担当者のことを案内しておきます」
「はい 分かりました」
神山は電話を切ると翔に
「翔 9月23日ホテルオートモで決定だ」
「えっ 先輩 オートモなんて高くて そんな 美佳に怒られます」
「ははは 内藤社長と僕のプレゼントだよ これから羽ばたく
若者に丁度いい 場所だよ 心配するな」
翔は嬉しくなって 顔を赤くし美佳に電話をした
「美佳 翔だけど」
「ねぇ 今 社長から聞いたわ 本当なの 大丈夫、、、」
「うん 大丈夫だよ でも良かったね 嬉しくてさ」
「ほ・ん・と、、、私も嬉しい よかったわ、、、」
「おい 仕事中に泣くな もう、、、」
翔が電話を切ると神山は
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