2013年1月7日月曜日

Vol.912 紫陽花 -11-56



スタジオのソファーで寛いだ
「ねえ 由貴さんと桃子ちゃんにコートを買ってあげるんでしょ」
「おお 良く分かるね そうなんだ 残るは亜矢子かな」
「カトリアーナは」
「おお そうだ カトリアーナはいつ上京するんだろう うーん」
洋子がどこかに電話をしていたが 電話を切ると
「ねえ GGIのモテリコへ電話をしたのよ そうしたら
振込みをしてくれれば 商品を亜矢子さんに渡せると言っていたわ」
「そうか まさか勤務中に買い物はできないしね そうしようか」
「そうね モテリコに行く機会も少ないでしょ その方法がいいと思うわ」
「そうしたら 明日にでもコートとブーツ バッグの金額を振り込んで」
「はーい 軍資金を使っていいでしょ」
「うん そうして 明日 ギフトカードを渡すよ」
「いいわよ 軍資金も使わないと 私の引き出しはもう一杯よ」
「うん わかった」

時間になるとタクシーが迎えに来て スカイハイホテルに行った
3階にいくとすでに由貴と桃子が来ていて 
「神山さんと 一日に2回も逢えるなんて 嬉しいわ ふふふ」
桃子が嬉しいと話すと由貴が
「もう いいわね でも許してあげるわ 仕方がないものね ふふふ
でも 絶対に話しては駄目よ 例え私でも いいわね」
「はい わかりました」
「だって ここにいる女性は全員が当っているけれど
その話は 今まで全然話しをした事がないわ いいわね」
「まあまあ 由貴 そこまでだ もう充分に反省しているよ
それと由貴の事を 信じて話した事だろう もういいでしょ ねえ桃子」
「はい これからは 身内にも話しません ごめんなさい」
「さあ 入ろうか」
神山は受付に案内され 窓際の6人用のテーブルに座った
「あのー ここはギフトカードでもOKだよね」
受付はニコニコと答えた
「ええ 大丈夫ですよ」
洋子が生ビールと牛肉の生などおつまみなど注文した
話の中心は ゴルフクラブの話で 洋子や由貴 桃子などが
真っ直ぐ飛ぶようになり 次回のコンペが楽しみだと話した
「今日もね 5番アイアンで ピンポイントに落とす練習をしたの」
「へぇー 凄いね 桃子が言うように どの様な状況でも ピンポイントに
落とせるようにすると スコアアップが図れるね」
「いいわね 私もアイアンに力を入れるわ ふふふ」
「うん まずはクラブに慣れることが 一番大切だね
僕はまだまだだよ 力を入れると 左に曲がるし 困ったものです」
5人は運ばれたしゃぶしゃぶ牛肉を直ぐに食べてしまい
洋子は500gの牛肉とワインを追加注文した
今夜は洋子が良く気が着き 注文をしていた
「洋子 今週のNNなどが終わったら 亜矢子に会いに行こうか」
「そうね 家の件もあるし 私は大丈夫ですよ
鎌倉で母とすれ違ったでしょ 私 自分から話をしたのよ
ちょうど紫陽花寺で見かけたので話そうとしたけれど 観光客の波に押され
会えなかったって そうしたら そうなの全然気が付かなかったわって」
「そうか でももしかしたら 知らんふりしているかもね」
「ええ だからその話はもう何もしていないわ ふふふ」
「じゃ 行こうね」
神山と洋子が話をしていると 由貴と桃子 祐子が楽しそうに
話をしていて 箸も良く動いていた
祐子がスイミングクラブの話をしているみたいで 由貴や桃子も休みの日に
同行したいと申し出ていた
食べ終わると 神山がギフトカードで10万円支払った

3階のブティックモテリコに行くと店長が 笑顔で向かえてくれた
神山が由貴と桃子にコートを見せると
「わぁー 素敵な毛皮ですね いいなぁー ねぇ桃子ちゃん」
「ええ ニーナ・ニーナでもここまでのコートはないと思います」
神山は二人にコートとブーツ バッグをプレゼントした
「ねえあなた 亜矢子さんの分 ここで送ったらどうかしら」
「そうか そうだね でも持って来なかったな」
「私がギフトカードを持って着ました ふふふ」
「そうしたら それは自分の分でしょ 明日返しますよ 貸してね」
「はーい」
神山は店長にコートやブーツを頼むと
「こちらのコートは900万円ですが30%offでブーツは80万円ですが
こちらも30%offでご提供させて頂きます 如何でしょうか」
神山は頷くと1372万円をギフトカードで支払い
由貴と桃子はコートとブーツを自宅届けにして貰った





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