2012年5月28日月曜日

Vol.688 ゆり -11-44



「はい 分りました」
神山は深いこと考えずに電話を切った
由紀枝に口止めをしようと電話をした
「神山です ごめんなさいね 済みましたよ」
「わぁ~ 神山さんよかったですね」
「うん それで絶対に内緒にして欲しい いいね」
「は~い 分りました 大丈夫ですよ ご安心下さい
それより 時間を作って来てくださいね お願いします」
「うん 色々とありがとう 明日から頑張ってね
それから部屋だけではなくて マンションの事で
何か起きたら必ず連絡を下さいね お願いしますよ」
「は~い 分りました」

神山はようやく落ち着くと祐子を2階の主賓室に呼んだ
祐子は何があったのかと慌てて階段を上ってきた
「神山さま どうされました」
「おいで」
神山はソファーに腰掛けるように言うと
「はい では着替えてきます ごめんなさい」
「そうだね 待っているよ」
神山は着替えをし冷蔵庫からビールを出して呑んだ
部屋は祐子がきちんとクーラーを入れて涼しくしてくれていた
神山は窓を開けて生暖かい空気を一杯吸うとタバコを吹かした
内藤社長が言っていたように美味しい話でも出来れば
余り関りたくないと思った
政治の世界に入ると怖い事が秘密裏に行われると聞いた事が蘇った
暫くすると祐子が部屋に来て神山に抱きついた
「寂しかったです 抱いてください」
「おいおい でもごめんね」
神山は祐子をきつく抱きしめてキスをした
祐子は口を少し開き舌先を神山の舌に絡めてきた
神山は祐子を離すと
「祐子 SEXは夜まで我慢しよう ねっ」
「えっだって もう 心の準備は出来ているのに」
「そうか ごめんごめん 謝るこのとおり
そこで そこの赤坂 スカイ ハイ ホテルで買い物をしよう
普段着にGパンじゃあ暑いだろう だから流行りのスパッツとか」
「わぁ~ 本当ですか だったら許しますよ 嬉しいわ」
「うん それに合う靴も買おうよね」

二人は神山の赤いポルシェに乗って赤坂 スカイ ハイ ホテルに行った
まず3Fのブティック「モテリコ」で覗くとイメージしたスパッツが
飾られていて祐子が
「これって私に似合うかしら」
祐子が選んだのは体にフィットするタイプで
少し伸縮性があるスパッツだった
「大丈夫だよ 穿いてごらん」
祐子は試着するとピチピチで最初は恥らっていたが動くと結構楽なので
「ふふふ 大丈夫でした でもショーツがみえみえね」
「うん 買うんだったら後でTバックを買って穿けばいいよ」
「そうしたら 穿いているのとあとこれがいいな」
「これは家で洗濯できるんでしょ」
「ええ 洗濯マークが付いているわ 大丈夫です」
「そうしたら ノースリーブのブラウスは」
神山がデザインを決めると
「わぁ~ なんか変身しますね」
「うん いいじゃないか 部屋着でもいいし
ちょことの買い物でも着れるでしょ 大丈夫だよ」
祐子はこのファッションに合うシューズを探した
神山はゴテンバ グランド インのカードを店長に見せると
「神山様 いらっしゃいませ 何時もご利用ありがとうございます」
「現金でお願いします」
店長は電卓を持ってきて
「神山様 スパッツが2万円 ノースリーブのブラウスが3万5千円
シューズが3万円ですが全て35%OFFで計算させて頂きます
如何でしょうか」
「ええ お願いします」
神山はスパッツ2枚 ノースリーブブラウス2枚 シューズ2足
の合計で110500円を支払った
「祐子 あと欲しい物は何がある」
「もう充分です そんなにして貰うと罰があたりますよ」
神山はモテリコを出て紳士肌着を扱っているブティックに入ると
おしゃれなトランクスを5枚買った
祐子が不思議そうな顔をしているので
「これは使い道があるんだよ」





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