私物も持てなくて玄関を出る時は身体検査があります
作業員は一回入ったら作業終了まで出られないんですよ
それから 例えば置物を御破損した場合は無制限保証です
ですから ご安心下さい」
「そうか そうするとその規約書が来週くる訳だ」
「ええ そうですね」
「祐子 今日はゆっくりできるんだ そこで何か買い物は無いかな」
「今の所は無いですよ もう充分です ふふふ だって夕飯が無いので
食材も買わなくて済みます」
「うんわかった そうしたら個人的にはどう 何か不足はない?
例えば う~んブラジャーとかTバックショーツなど」
「もう 神山さんたら昨日一杯買ったじゃないですか まだ買うんですか
そうそう 私 お化粧は殆どしていないんですよだからお化粧品が欲しいわ」
「わかったよ それで祐子はGパンって穿かないの?」
「そんな事無いですよ ただこの時期スカートの方が涼しいし気持ちが
いいですよ 風があると特に」
「祐子 これから鈴やに行って化粧品とGパンを買おう」
「へぇ~ いいんですか そんなにして貰って」
「今までのGパンはご実家に送ってココでの生活は僕が買ってあげるよ」
「本当ですか 嬉しい 実は2本しかなくてそれもストレートで
まさに田舎のお姉ちゃんなんです
神山さんのように格好良いのが欲しかったんですよ」
「わかった じゃあ仕度をしなさい モテリコを着てね」
祐子はニコニコして自分の部屋に戻り着替えをした
神山も2階の主賓室に戻り出かける仕度をして下に戻ると祐子が
キッチンで洗物をしていた
祐子が終ると笑顔で神山のところに来てキスをして恥かしそうに照れていた
「じゃあ いこうか でも素敵なイメージで美しいよ」
神山は祐子にキスをすると顔を赤くして
「そんなに 誉めないでください もう 顔が熱くて ふぅ」
手を繋いで出るとガレージの赤いポルシェを出し祐子を乗せて走った
鈴やに向ったが直ぐについて車をホテルの地下駐車場に止めるた
神山は祐子と次長室に入ると
「わぁ~凄いお部屋ですね なんか別世界に着たみたい
ここであの田所さんとお仕事をされているんですか」
「うん そうだよ」
「へぇ~ いいな~ ここでお仕事できたら」
「おいおい 祐子だってちゃんとお仕事が有るじゃないか」
「でも こういう所ってなんか憧れがあって夢ですよ」
「そうか 夢か いいね夢があって 僕にはそういう夢は無いよ
ここは仕事場で現実は大変な所だもんね」
「そうですよね ごめんなさい 話しこんで」
神山は引出しから商品券を100万円取り出しバッグに入れた
二人は店内の化粧品売場の資生堂コーナーに行くとチーフが
「神山様 いらっしゃいませ」
「やあ いつもありがとうございます 今日はこの人の変身をお願いします
より美しく 清楚で可愛らしくね」
「はい 畏まりました ではこちらにお座り願えますか」
そう言い今の化粧を落とすと驚きながら手を休めずにメイクを進めた
暫くするとメイクが終わり祐子がニコニコして神山の前に現れた
「わぁ~凄く美しいよ チーフ さすがだね ほんと見違えたね」
「神山様 このお嬢様のお肌は天下逸品で素晴らしいですよ
薄くお化粧をしてあとはアクセントの目の周りやルージュで充分です
久しぶりですよ そうそう田所さんのお肌と良く似ていますよ」
「そうか 彼女も普段はお化粧をあまりしないからな
分りました そうすると今日使った化粧品とあとルージュを2種類位
頂こうかな」
「そうですね ルージュはこのお色とこの夏のお色とで如何ですか」
「うん 大人っぽい感じがしますね どう祐子」
「はい ありがとうございます お願いします」
「そうしたら これをお願いします 商品券でお願いします」
チーフは電卓で計算をして化粧品一式37万円ルージュが3本で5万円
全部で42万円を払った
化粧品コーナーを後にして婦人カジュアルウェアー売場に行くと神山と
同じブランドのGパンを3本買って丈を少し直して貰うのとそのまま
裾を折り返しで穿くのと2種類作ったここも商品券で清算をした
神山と祐子はブラウス売場で綿麻のブラウスとシルク100%のブラウスを
全部で3枚買った 綿麻が35000円でシルクが70000円したが
14万円を商品券で会計を済ませた
「今度はGパンに合う靴を買いに行こう」
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