2012年5月21日月曜日

Vol.681 ゆり -10-43



由紀枝は包みを開けると現金が入っていて
「わぁ~ またお金だ~ もういいのにねえ~」
「良いじゃないか 貯金すれば」
包みの中は300万円入っていて由紀枝は神山に
「ねえ 神山さんこれ200万貰って 私一人の力じゃないもん」
「わかった では100万円貰うよ ねっ」
神山は100万円を受け取るとボストンバックに入れて
由紀枝も200万円をボストンバッグに仕舞った
「さあ 準備をしましょうね」

由紀枝はシーツを畳んだり洗濯物を畳んだりしてダンボールに入れていった
部屋を見渡すと後は引越し屋が来て養生をしたりするだけになった
電話が掛かってきて由紀枝が出ると引越し屋からで 準備が出来次第
伺いますといわれ由紀枝は出来ているので来て欲しいと言った
暫くすると不動産屋の社長がきて新しい住まいのカードキーと
正式な賃貸借契約書を持って来た
由紀枝が言うには一昨日の午前に電話があったが神山が居ない為に
今日にしてくれと頼んだといった
神山と由紀枝は印鑑を押印すると一部を由紀枝が
受け取りボストンバッグに仕舞った
直ぐに引越し屋が来て神山と由紀枝と打ち合わせをした
神山がここに残り 新しい部屋に由紀枝がいき指揮をとる事になった
由紀枝は早速新しい部屋に行くと神山は引越し屋の手伝いを始めた
チェスト類は全部出してあるので毛布で養生すると台車に乗せ
そのまま新しいマンションまで運ばれた
カーテンなども神山と由紀枝が事前に外しておいたので大きいものは
直ぐになくなった
そのうちに電気屋が来て遅くなってすみませんと言ったが
引越しが早まったと神山が説明した
PC関係も綺麗になり全て部屋の中が無くなると最後に神山と社長が
部屋を隅々確認をして退室した
神山と社長が新しい部屋に行くとすでに家具類は配置済みで 
荷物もダンボールから出され整理されていた
残すは電気屋の通電とガスの開栓と安全点検 水道の開栓となった
由紀枝は引越し屋の作業が終った時に冷たい麦茶を紙コップで
皆に配り労をねぎらった
暫くすると電気の通電が確認され ガスの開栓と安全点検が終わり
水道も出るようになると社長は神山と由紀枝に
「本当にご迷惑をお掛けしました ここの管理人は私ども会社の
人間にお願いしてます また何かございましたらお電話を下さい」
社長は二人にお辞儀をして部屋を後にした

「わぁ~ ここの方が見晴らしも良いし風も違うわね
新しいと気分も良いわね ねえあなた」
由紀枝は嬉しいのか神山に飛びついてきてキスをした
「さあ 洗濯や冷蔵庫や やらなければいけない事があるわ」
神山はPCの接続設定を行うとサーバーに接続できた
由紀枝が
「ねえ 浴室の自動乾燥って前より早い時間で出来るみたい」
「へぇ~ 良かったね でもそれだけ電気を使うんだろうな」
「そうよね でもいいわ 普段は使わないもん」
ここの浴室はガラス戸が設けられて換気が出来るようになっている 
小高い丘の最上階とあってここを覗くビルは見当たらなかった
バルコニーも以前より全然広く神山は気に入った
由紀枝はチェストに衣類を仕舞っているので手伝うと
「嬉しいけどこちらの箱を潰してくださいね ひもはそこにおいてあるから」
「了解 でも衣類が少し増えたかな」
「うん 今穿いているGパンとか タンクトップなんかが増えたわ
だって一人の時はこの方が楽だもん」
「そうだよね これは何?」
「もう いいの ナプキンよ 早くダンボール潰してよ~ もう」

神山は仕方無しにダンボールの後片付けをしたが直ぐに終ると
TVのモニターなど点検した
スイッチを入れると各チャンネルをみて受信状況を調べた
「由紀枝 前のマンションよりもこちらの方が綺麗に映るよ 良かったね」
「ほんと うれしいわ 時々映らない時があったけどイライラ解消ね」
由紀枝はチェストの整理を終るとクローゼットに服を掛け始めた
この時は箱から出して由紀枝に渡し手伝う事が出来た
この部屋の玄関には靴箱が有り神山の靴も仕舞う事が出来た
玄関の脇には収納スペースがありそこにバーベキューセットを仕舞った
神山はバルコニーのガーデンチェアーに座るとGパンやシャツを脱ぎ
赤いショーツ一枚で日光浴をした
「まあ 一人で楽しんでる~ 私もしよっと」
由紀枝は冷蔵庫からビールを出して神山に渡すと全部脱いで





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