「大丈夫だよ 昼寝をすれば だからタクシーで行けばいいよ
由紀枝も心配しないでゆっくり日本酒を呑めるだろう」
「そうね 分りました そうしましょう」
二人は部屋の掃除をするにも何をするにも体を寄せ合っていると
楽しい時間が過ぎた
神山が由紀枝に
「ねえ 由紀枝 僕の半ズボンとか 真夏用に買わないといけないね」
「ええ 薄い生地の甚平は買ってあるのよ 半ズボンが分らなくて
まだ買っていないわ それとガーデンチェアの水着も買わないと
いけないかなと思うわ だってねえ」
「そうしたら パラソルも買おうか」
「そうね お休みの時にビールを外で呑むのに最高ね」
「うん 読書をしてそのまま寝ても日焼けしないしね」
「これから行きましょうよ」
神山と由紀枝は着替えをしてマーチでデパートに行った
スポーツ用品売場で大きなパラソルを見つけ 由紀枝とマーチに乗るか
確かめると斜めにして漸く収まるので現金で買った
水着売場に着たが 神山は綿100%のトランクスの方が蒸れなくて
いいだろうという事で紳士肌着の売場でおしゃれなトランクスを買った
真夏の部屋着を探したが結局丈のある半ズボンに落ち着き
ノースリーブのTシャツと合わせて現金清算をした
由紀枝がノースリーブのブラウスが欲しいというので見ると綿とシルクの
おしゃれなブラウスがあったので2枚神山が買ってあげた
「これ涼しそうでいいわ よかった欲しかったのよ ありがとうございます」
「どういたしまして」
神山は由紀枝に
「他に買うものは無い?」
「ええ 充分よ だって そんなに買っても使わないでしょ
ブラジャーやショーツは一杯有るし」
「そうだね じゃあ戻ろうか」
二人は荷物を両手に抱えてマーチの置いてある駐車場にいき神山が
パラソルを何とか車内に納めるとマンションに戻った
神山はパラソルをガーデンテーブルに設置して開くと由紀枝が
「わぁ~ 素敵よ いいわ ここで読書をするなんて最高ね」
「よかった」
神山はパラソルの設置の方法を優しく教えると由紀枝が
「そうすると 台風の時はこれを順番にお部屋に入れればいいのね」
「うん だけど重石はこの端に置いておけばいいよ 大丈夫だよ」
「は~い 分りました」
「由紀枝 じゃあ訓練 練習だよ」
由紀枝は神山に教えて貰ったように順番に片付けて部屋に仕舞った
「うん 間違っていなかったよ」
神山は由紀枝を抱きしめてキスをした
「あと これから24時間勤務でしょ そうしたら面倒だけど
ガーデンセットは部屋に入れたほうが安心だね」
「そうね そうします 何時天候が崩れるか分らないしいね」
「うん お願いしますね」
「ねえ いこうよ お腹がすいた~」
神山はそのままの格好だったが由紀枝はノースリーブのTシャツに着替えて
目の化粧をした
二人は腕を組んで表通りでタクシーを拾い駅前寿司にいった
暖簾をくぐり店内に入ると相変わらず威勢のいい掛け声で迎えてくれた
女将が神山に近寄って
「今日も何時もと一緒でいいの?」
「ええ お願いしますね」
女将が大将に
「は~い こちら いつものコース 宜しくね~」
「あいよ~ いつものコース お~い 頼んだよ~」
掛け声が終ると女将が由紀枝に
「ねえ お嬢様 この頃ますます美しいわ どうしたの」
由紀枝は顔を真っ赤にして
「ええ 毎日3回は入って貰っているの ふふふ」
「わぁ~ 凄いわね あの大きいのを3回も 毎日 わぁ~ 驚き
私も 入って貰いたいわ 美しくなるなら わぁ~凄い」
女将は嘘とも本音ともとれる返事だった
「は~い こちらビール2本サービスだよ わたしから~」
「あいよ~ビール2本サービス」
「女将さん 生ビールにして貰える」
「ビール消し 生に変更だよ~」
「あいよ~ ビール消し 生に変更だよ~」
二人は何時ものように食べていると不動産屋の社長と社長夫人が入ってきた
先に不動産屋の社長夫人が気が付き挨拶をした
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