2012年5月14日月曜日

Vol.674 ゆり -10-43



説明をしていくと
「わぁ~ そんなに大きいお仕事をされていたんですか へぇ~」
「うん だから祐子のその一言が何かのヒントになるか考えたのさ」
「ごめんなさい 参考にならなくて」
「いや いいんだよ そんなに祐子が謝る事じゃないよ
心配しなくていいよ こちらこそ悪かったね」

二人が話しているとウエイトレスがステーキの焼き具合を聞きに来たので
神山は祐子に聞き
「二人ともミディアムでお願いします」
ウエイトレスはお辞儀をして厨房に伝えると神山はワインを注文した
「昨夜の食事ではなかったよね」
「ええ お皿と一緒で変えているのでしょ」
「そうか 中味や元が一緒でも調理や器で変化を付けられる訳だ」
「そうよね だって中華料理がそうでしょ 材料に多少の違いわあっても
殆ど同じ食材でしょ 味付けと器で料理名が変ってくるでしょ」
「うん そうだね 祐子の言う通りだよ いいヒントになったよ」
神山はなにか見えてきたと思った
ウエイトレスがワインを用意して二人のグラスに注ぐと神山は祐子に
「ヒントをありがとうで乾杯」
祐子はニコニコしながらグラスを合わせた
暫くするとステーキが運ばれてきたので神山は早速食べてみると
「祐子 これは美味しいお肉だよ うん良い味ですね」
祐子も口に入れて美味しいと言いワインを呑んで又食べた
全てを食べ終わると2時間くらい掛かっていた
「美味しかったね」
「ええ お腹一杯よ ご馳走様でした」
神山が受付で伝票にサインをすると祐子が新聞を持ってきて
「この新聞 今日の夕刊よ」
「へぇ~ まさか間違いじゃないの1ヶ月前とかさ」
その話を聞いていた受付の女性がニコニコして神山に
「神山さま こちらの新聞社は普段日曜日の夕刊は休刊ですが
何かイベントがあったりすると発行されるんですよ」
「へぇ~ 伊豆日報か あまり聞かない新聞社だね」
「ええ 伊豆半島を網羅しているんですが特別な新聞ですね」
「分りました ちょっと借りていいかな 後で返しに来ます」
受付嬢はニコニコして頷き快く貸してくれた

部屋に戻り新聞を開くと受付嬢が言った特別な新聞の意味が分った
勿論一般の記事も扱っているが温泉地や旅館やホテルの集客など
観光客の動向等が取上げられている
滅多にお目にかかることの無い新聞だった
神山は宝くじの発表欄を探すと取上げられていた
「祐子 出ているよ ほらのんびりしていないで おいでよ」
祐子はニコニコして
「はいはい」
二人が一緒に見てみると
【1等 07組195392 79組138662
92組135191 3本 2億円
1等の前後賞 同組同番号下一桁違 1億円 6本】
「ぎゃあ~ 神山さん 大当たりだよ えっ 間違ってないですよね」
「ははは 当ったよ よかった」
「神山さん 驚かないの 4億よ それが2本よ」
「うん 驚いているけどね そうしたら換金日が何時だろう
う~んと 5日の金曜日か そうしたら一緒に銀行にいこう
そうだ 4億は祐子のものだよ 良かったね」
「えっ 駄目よ そんな事したら罰が当りますよ 私は本当にいいですよ」
「だって 祐子のサイズで当ったんだ それにこの間も言ったがお金は
腐らないよ しかし普段使うのではなく何か大事な時に使いなさい
それと人に言触らすと金目的で近寄る人間が殆どだから絶対に言わない事
これさえ守れば一生君を守ってくれるよ」
「そうですか でも4億は凄すぎるわ 絶対に罰が当る いやだぁ~」
「わかった そうしたら2億にしよう それだったら罰は当らないよ」
「本当かな~、、、だったら神山さんが言うように2億頂きます」
「うん大切に使いなさい 決してこのお金で何かをしようとしては駄目だよ
その時は祐子自身が破滅するからね いいね」
「はい 分りました ありがとうございます でも凄い」
「うん あの赤いショーツで修羅場をくぐり抜けた事も有ったよ
それにゴルフでも嘘のようなスコアが出たんだ こっちがびっくりさ」
「へぇ~ 私 神山さんって 少しそっちのフェッチがあるのかな~と
思っていたんですよ 違うんですね」
「ははは 大いにあるよ パンストも好きだしね」
「ぎゃあぁ~ うそぉ~」
祐子は笑いながら神山を見ていたが
「でも神山さんのように明るい助平だったら協力しちゃうな~        
だってそれでSEXが楽しくなるんだったら咎める必要はないもん」





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