「へぇ~ 凄いわね でも要は裏金でしょ それって」
「うん そういう性質だね だから内藤社長も詳しい事は言わないよ
だからごめんね 折角楽しんでいたのに帰らないと」
「ううん いいよ 充分楽しかったよ また来てね」
「勿論だよ」
神山はそういうと帰り仕度をした
「じゃあ またね」
二人は玄関で熱いキスをした
神山は由紀枝に手を振って別れると駐車場で赤いポルシェに乗った
御殿場ICまで空いていて東名高速に入ると飛ばして渋谷ICで下りて
赤坂のスタジオに帰った
祐子は神山が突然帰宅したのでビックリしていたが
多くを語らないので祐子は訳を聞かずに手伝った
神山はカメラバッグやボストンバッグも中身を出し
再び赤いポルシェに乗って直ぐ近くの銀行で1億円をおろした
現金をボストンバッグとカメラバッグに入れ 赤坂 スカイ ハイ ホテルの
駐車場に車を止めて3階のティーラウンジに着いた
時計は16時45分を指していた
神山は暫く待っていると内藤社長から電話があり指示された場所を
確認して座ると17時丁度に内藤社長から伝えられた服装の人物が
神山の前に来て
「神山様 ですか」
「はい」
「私 佐藤と申します」
佐藤は簡単な借用書と特殊法人の辞令を見せ法人内容の書類も神山に
手渡し説明した
「以上です ですから月に1回だけ顔見せをしてくださるだけでいいです
決裁書類はありません それと本日18時までに各法人に連絡を
して頂き 給与の振込み先口座を伝えてくださいお願いします
宜しいですか なにか質問は有りますか」
「一つ 必ず返して頂けるんでしょうね」
「ええ その為の借用書です」
「でも これは公に出来ない借用書でしょ どうなんですか」
「ええ 出来ませんが 最悪を考えてください うちの先生は
きちんと返済をしていますよ 大丈夫ですよ」
「はい 分りました」
神山は1億円を佐藤に渡すと佐藤は大きなバッグに詰め替えて
「必ず18時までに連絡をしてくださいね お願いします」
そう言って佐藤は急ぎ足で帰っていった
神山も急いで赤坂のスタジオに戻ると佐藤から言われた連絡先に電話をした
「はい こちらは食品安全基準協会東京事務所ですが」
「神山と申しますが」
「はい お待ちしておりました 神山理事
早速ですがお給料の振込先の口座を教えて頂けませんでしょうか」
神山は銀行の口座を伝えると先方が復唱し確認した
「神山理事 本日付けで処理を致しますので明日に
就任ボーナスを振り込ませて頂きます」
神山は毎月の給与と入金日 ボーナスの額と入金日を聞いた
「はい神山理事は月給180万円と手当てが非課税で100万円です
毎月末支払いですが土日の場合は
前営業日に入金されます 賞与は7月15日と12月15日
の二回で各5か月分でございます」
神山は出勤の確認をして電話を切った
もう一つに電話をすると
「はい こちらは日本缶詰産業総合協会東京事務所ですが」
「神山と申します」
「お待ちしていました 神山理事 早速で申し訳ございませんが
お給料の振込先の口座を教えて頂けませんでしょうか」
神山は銀行の口座を伝えると先方が復唱し確認した
「神山理事 本日付けで処理を致しますので明日に
就任ボーナスを振り込ませて頂きます」
神山は毎月の給与と入金日 ボーナスの額と入金日を聞いた
「はい神山理事は月給180万円と手当てが非課税で100万円です
毎月末支払いですが土日の場合は
前営業日に入金されます 賞与は7月15日と12月15日
の二回で各5か月分でございます」
神山は出勤の確認をして電話を切り内藤社長に電話をした
「神山ですが」
「ええ 今聞きました ありがとうございます
これは絶対に話さないようにお願いしますね
また 美味しい話の時には連絡します」
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