告げると空き部屋があるのでキープ出来た
神山は秘書課で受け取った御殿場アウトレットの規約書を読むと
竹内が言っていた通りに神山が進め易くなっていた
ただし御殿場プロジェクトにきちんとした企画書を提出しなければ
計画を根底から見直さなければ駄目で時間が無かった
神山は短時間で規約書の要点を探し出し箇条書きにし整理をした
プランを進めていく上で解釈ギリギリの線と文面どおりの解釈も整理した
神山は時計を見ると15時になっていたので仕事を切り上げ
机の上やテーブルを片付けて次長室をでた
赤いポルシェをホテルの地下駐車場から出すと赤坂のスタジオに向った
外壁の玄関で名前を告げると門扉が開き車を玄関に着けた
家に入ると祐子がニコニコして抱き付いてきてキスをした
「ありがとうございます 嬉しいわ」
「祐子 綺麗だよ 美しいよ」
「わぁ~嬉しいわ」
「仕度は出来ている?」
「ええ 大丈夫よ」
祐子は今夜のキャンセルがなんであろうと神山と一緒に過せる事だけを
考えて何も聞かなかった
神山は2階の主賓室に入るとボストンに着替えや現金も入れて下に戻ると
祐子もすっかりお嬢様に変身をしていて神山は
「祐子お嬢様 では行きましょうか」
二人は顔を見合わせて笑ってしまった
神山と祐子は赤いポルシェに乗り渋谷から高速に乗るとスピードを上げた
東名高速ではアクセルを踏み切る寸前まで行ったが危険を感じたので
スピードを落としたがそれでも熱海まで45分で着いた
神山は車をロータリーの脇に置き祐子と手を繋いで駅前のデパートに入った
婦人ランジェリー売場に行くと例の赤いショーツがあったので
Tバックショーツを2枚買うと祐子が
「神山さん どうするのこれ」
「うん これを穿くと宝くじがあたるんだよ だから化粧室で
これに穿き替えてきてね」
「ふぁ~ ほんとですか」
「うん もし騙されても楽しい夢じゃないか ねっ」
「ふふふ そうですね その方が気楽ですね 分りました 待ってってね」
祐子は化粧室に消えると神山も化粧室で赤いTバックショーツに穿き替えた
暫くすると祐子がニヤニヤして神山に
「これ 預けとくわ」
そう言い神山の手の中に布を丸めた物を渡した
神山が
「なにこれ」
「ふふふ さっきまで穿いていたTバックよ 温かいでしょ」
「おいおい 参ったな~ 預かるよ」
二人は笑いながら手を組んで宝くじ売場に行くと神山が
「最初にスクラッチからだよ」
そう言い目をつぶって5枚選び銀色の部分を削ると
20万円が1本と3万円1枚と1万円が3枚当った
祐子が神山を真似て5枚選ぶと
50万円が1本とあとは1万円だった
「ねっ 凄いでしょ」
「ふぁ~ どうしたの こんなに凄い」
「よし宝くじをかおう そこで 祐子の3サイズを教えて それで買うから」
祐子は少し顔を赤らめながら
「91 53 92 よ こんなので当るの」
「ほらほら お楽しみだよ ねっ」
「ごめんなさい そうね ふふふ」
「今日は 30日だから 30組の195392の連番と逆の92組の
135191の連番を買おう」
神山はおばさんに挨拶をして探して貰うと30組が無くて7組があるので
その連番と92組はあったので10枚連番で買った
神山が現金を払って受け取るとおばさんが
「それは 残りもんだよ 明日抽選だよ」
「ありがとうございます」
神山と祐子はおばさんに挨拶をして赤いポルシェに戻った
熱海駅を出ると伊豆来ノ宮まで直ぐだった
赤いポルシェを旅館の駐車場に止めると玄関で若女将のお迎えがあった
フロントで宿泊手続きを終えると若女将が
「神山様 お待ちしておりました」
そういうと若女将は部屋まで案内し
「お食事は何処でお召上られますか」
「ええ お食事処で頂きます そうですね1時間位あとでいいですか」
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