ありがとうございます」
佐藤は会議テーブルに全員を集めデザインスケッチを出すと
各ブースの説明をしていった
神山の意見を取り入れながら話を進めると建築設計の渡辺が
いい方向に修正して話が煮詰まってきた
神山は11時になったので10分の休憩をとり部屋を出た
次長室に戻ると由貴に電話をした
「わぁ~神山さん 元気ですか 寂しいよ~」
「うん 今夜一緒にバーベキューをしようと思ってさ」
「わぁ~ 凄いわ 何処でするの」
「内緒だよ 僕の新しい住みかだよ」
「うん 行きたい」
「それで夕方迎えに行くまでにこれから言うバーベキューセットを
買っておいてくれないかな 高くないしあとで払うからね」
「いいわよ マーチに載る」
「うん 大丈夫だよ」
神山はコールマンのバーベキューセットと予備のLPボンベを伝えた
「食材はどうするの?」
「うん 傍にあるホテルでそろうよ まあ足りなかったら買いにいくし
それで 明日は店まで送るから今夜泊まりだよ」
「わぁ~嬉しいわ 久しぶりね」
「うん お願いしますね」
神山は電話を切り再びGプロの部屋に行くとすでに
全員がすでにデスカッションをしていた
神山は佐藤を呼び
「佐藤部長 いい感じですね」
「ええ 建築設計を入れたのが成功していますね」
神山は時々話しに入り意見を皆に伝えた
今日は神山が居るので全員が熱い意見を出し合い
気が付くと13時になっていてお昼にした
「佐藤部長 僕はこれで出かけます 後はお願いします
それから 時間が無いので夜も行ってください」
そう言って神山は財布から5万円を出して
「これで美味しい物でも食べてください」
「山ちゃん いいのに」
「いいですよ 佐藤部長も助かるでしょ ねっ」
佐藤はお辞儀をして神山から5万円を受け取ると皆と食事に行った
次長室に戻ると洋子が東都食品から戻ってきていて
「お疲れ様です 行って来ました」
「うん ありがとう」
「ねえ 向こうで聞いたんですが あなた日本缶詰産業総合協会の理事に
就任されたの」
「うん 昨日付けだよ」
「わぁ~ 凄いわね 向こうでも大騒ぎでビックリしていたわ
その件があって11時と遅くなったと言っていたわ」
「大した事じゃないよ 決裁しないから お飾りだよ
でもこの話は自分からしないでね
それと聞かれたら神山に聞いてくださいで頼んだよ」
「はい 分りました」
神山は洋子には簡単に話していいと思い経緯を掻い摘んで話した
「でも貴方も凄いわね 1億を動かすんでしょ 信じられないわ」
「まあ お金の事は人に言わないようにね いいね」
「ええ さあ お昼はどうするの もう1時を過ぎたわ」
「うん 代々木で食べよう」
「あっ ごめんなさい忘れていたわ お中元 又来たわよ
私が受け取りに行ったの それと東都食品が特別報奨金で貴方に
1000万円って頂いたわ ごめんなさい忘れていました」
神山は直ぐに東都食品の副社長田宮に電話をしてお礼を伝えた
電話を切ると直ぐに副社長の時田から電話が入り
「山ちゃん 久しぶり ところで凄い事をしたな」
「えっ 何ですか?」
「駄目だよ 全部入るんだから 日本缶詰産業総合協会の理事と
食品安全基準協会の理事になったそうじゃないか
山ちゃんは何処まで凄いんだ まあ それでお祝い金を渡すから
今すぐにここに来てくれ」
「はい 分りました 伺います」
電話を切ると洋子に
「洋子 大至急着替えてくれ お化粧もしてね おじ様のところで
呼ばれたよ 例の理事の件で お祝い金だって」
「だったら あなた一人でいいでしょ」
「だけど 洋子が居た方がいいでしょ これは命令」
洋子はくすくす笑いながらビジネススーツに着替えて神山と一緒に
.