神山は宝くじ売場で試しにスクラッチを選んで銀色の部分を削ると
あたりの1万円をゲットした
「ふぁ~凄い ほんと」
神山は3枚選んで 大当たりの20万円が出て後は5千円と1万円を
見事に当てた
神山は
「そうしたら このジャンボを買おう 由貴のスリーサイズは上から」
「へぇ~ う~んと 92、53、93です」
「僕の体重が70だから 70組の135393の連番10枚を買おう」
神山はおばさんに探してもらって運良く有ったので買った
由貴が嬉しそうにニコニコして腕を組んで歩いた
ホテルに着くと神山が先日見つけていたステーキハウスに行った
ウエイトレスが席を案内したが神山がカウンターを希望して座った
メニューを見ても分らないのでコックに聞いてみると
「ええ メニューの上から3番目が注文多いですよ」
神山は見てみると金額はそんなに高くなかった
「このコースでお願いします それと単品で一番高いお肉だけ頂けますか?」
「ええ 大丈夫ですよ ありがとうございます」
コックはウエイトレスにコースの注文を伝えて調理に入った
ビールを先に頼んで二人で乾杯した
最初は魚介類が鉄板で焼かれ美味しそうな匂いが食欲をそそった
コックがえびやイカを取り皿に置いてくれて二人は食べた
「ふぁ~ 美味しいわ ねえ神山さん」
「うん 美味しいね」
ビールを呑み終わるとコックに
「先程のお肉に合うワインを下さい」
コックはニコニコして
「ワインメニューのしたから3番目ですが宜しいですか」
「はい お願いします」
由貴が
「ねえ 何故自分で選ばないの」
「うん お肉を扱っている人の意見を聞くのが一番だよ ねえコックさん」
「ありがとうございます ええそうですね 良くご存知ですね」
「いえいえ まあ 郷に入れば郷に従えとね」
「そうですね ありがとうございます 精一杯作らせて頂きます」
コックはニコニコしながらも真剣に そして時々二人に話し掛けながら
調理を進めていった
魚介類が終ったので野菜類が焼かれて いい香りがしてきた
由貴が
「引越しですが 見積もりをしてくれたんですよ そうしたら
結構安くて 5万円で済みますって言われました」
「うん 運ぶのが少ないからでしょ それと部屋のオーナーさんに
クーラーを着けたまま出ることは話した」
「ええ そうしたら 敷金が相当戻ってくると言っていました」
「良かったね しかし僕が手伝いにいけないからな ごめんね」
「大丈夫ですよ さっき配置は考えてあさっては置いてもらうだけだし
引越しもお手伝いの方が来て荷造りをしてくれると言っていました」
「そんなに便利になったんだ へぇ~知らなかったよ」
「でも お手伝いの方が見えても何もする事無いと思うんですよ
だってそんなに荷物無いですもの」
「そうだね ごちゃごちゃしていないもんな 由貴って 結構節約を
しているの」
「結果ですね しようとは一度も無いですよ でも欲しくないし
今 必要じゃないし 結果ですね」
「そうか 幾ら貯めたの」
「へぇ~ 一応500万円です」
「凄いね 毎月少しづつ貯めたんだ」
「ええ それも有りますが 大学の時には700万近く貯めましたよ」
「ふぁ~凄いな そうすると社会人で色々と使って少なくなったの」
「ええ 大学の寮を出るときに使って出てからお洋服や化粧品で
だから 今が少し余裕ですね でも今回助かりました」
「大丈夫だよ きっと宝くじ当るからさ それとさっきのは山分けだ」
神山が10万円だして由貴に渡すと
「えっ 良いんですか頂いて」
「うん すぐに使わなくとも良いでしょ ねっ」
「ありがとうございます 大切に使います」
由貴は今時の女性にしては珍しくかざりっけが全然無くて改めて驚いた
イヤリングなし ネックレスなしと飾っていなかった
「装飾品は買わないの?」
「ええ 必要ないし それに安いの買っても飽きるでしょ
だから買わないの このバングルのように本物でないと」
「そうするとお金はどうしているの 無駄遣いはないみたいだし」
「ええ 長期の定期預金です 毎月少しづつ さっきのは動かせる
.