2011年12月10日土曜日

Vol.518 ゆり -1-34



「ほら見なさい 駄目だったでしょ もう 折角気持ち良かったのに」
「ごめんごめん うん いい眺めだね ほんと」
洋子は山を眺めながら露天風呂に入った事がなく嬉しいのと
大切な人と一緒に入っている事を体で感じ覚えようとしていた
ゆっくりと浸かっている洋子に
「ねえ 洋子 あんまり長湯は体の負担になるから出ようよ」
「そうね 出ましょうね でも気持ちいいわ」
神山は温泉から出るとタオルで軽く拭いて浴衣を着た
洋子もバスタオルで軽く拭いて浴衣を着るとテーブルに座って
「ねえ こんなふうにしていて私いいのかしら」
「なんで」
「だって みんな働いているでしょ だから」
「まあ これもお仕事さ 割り切りなさい」
「は~い 分りました そうね」
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「では 乾杯」
「もう 一日何回するの」
洋子はニコニコしながら部屋から覗く乗鞍を見ながら呑んだ
風呂上りを浴衣で涼んでいると冷えてきたのか洋子が
「やはり東京と違ってこのままじゃ寒くなったわ」
神山は洋子が立ち上がったので一緒にベッドに行ってもぐりこんだ 
神山と洋子は戯れ交わった
「ねえ 抜かないで お願い」
神山は洋子の膣が動いき始めるのを待つと
少しずつ膣が動いて洋子が喘ぎだすと神山はゆっくりと肉棒を動かした
神山の肉棒が完全に硬さを取り戻すと洋子は更に喘ぎ腰を動かし
二人の動きが合ってスピードを早めて行くと一緒に昇天してしまった  
「あ~ このままで居たいわ あなたと一緒に」
洋子は下から神山の目をじっと見詰めて言った
神山は洋子に熱いキスをして横になった
洋子のしなやかな髪を指で弄っているとこちらを向いて
「ねえ 私を捨てないでね」
神山は突然の言葉に戸惑って
「どうして」
「最初に言ったけど あなたにはこれからも新しい女性が出来ると思うわ
だけど 私はこのままで良いから一緒に居たいの」
「洋子を捨てるなんて 考えた事も無いよ 大丈夫ですよ」
神山は洋子にキスをして誓った
「私は もうおばさんよ だから余計に心配するわ」
「僕からみれば叔母さんじゃないよ りっぱな貴婦人だよ」
「また上手ね」
洋子はようやくニコニコして神山にくっ付いた
「わたし 何処までもあなたと一緒よ いい?」
「こちらこそお願いしますよ」

二人は笑ってお互いの体を弄りあった
気が付いてみると乗鞍岳に太陽が沈もうとしている
まだ充分時間はあるが綺麗な夕日を部屋から覗いていた
洋子がトイレの帰りに時計を見ると18時になっていたので
「ねえ あなたもう6時よ お食事処へ行きましょうよ」
「もう そんな時間か 夕日が沈むところを見たかったね」
「ええ それは次回にとっておきましょ」
二人は2階のお食事処へ行くとウエイトレスが窓際の席に案内してくれて
「ここは良い席じゃないか 見ることが出来るよ洋子」
「ふぁ~ 素敵ね 雄大だわ」
神山はビールを貰うとウエイトレスが二人のグラスに注いだ
「では 雄大な景色に乾杯」
洋子が又 笑って神山とグラスを合わせた
料理が順番に出てきて焼き物の信州牛がとても柔らかくて美味しかった
洋子がもう一皿別注文をして神山はワインを注文した
海の魚ではなく地場の川の魚だったが美味しく食べられた
山菜が豊富で東京では食べられない天ぷらも新鮮だった
夕日が沈むとあたりは急に暗くなって夜空の群青が綺麗だった
神山と洋子は東京では見られない光景に見入っていた 
食事の最後にフルーツが山盛り出てきて二人は驚いて
「ふぁ~ やっぱり豊富なのね」
洋子はフルーツを良く食べた
神山はワインが美味しかったのでハーフボトルを貰って部屋で呑む事にした
部屋に戻るとワインを持って露天風呂に行き
「洋子 グラスを持って来なさい」
洋子はグラスを持って湯船に浸かって二人でワインを楽しんだ
「伊豆と違ってここもいいわ 気に入ったわ
今度は紅葉狩りに来ましょうね」 
「うん その時は2泊して写真を撮ろう 一応フイルムカメラも有るから」




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