女って元気のない男は嫌いなの ねぇ美佳さん」
「ええ そして楽しいともっといいです」
「そうね 杉田君のことそんなに好きなんだ」
「ええ 勿論です 楽しいし何時も気を使ってくれるし
優しいですよ まだ電話だけですけど」
「ほら 田中君わかった 美佳さんも真剣よ 貴方も頑張ってね」
田中は少し考えて
「美佳 ごめんなさい 女の子としか見ていなかった ごめんなさい」
神山が
「では 僕たちはお先に失礼します
きっと何かを掴んでくると信じています 元気に5月20日に
朝10時 ここで会いましょう 尚 高橋さんは
メンバーの監督として 時々報告ください
僕のほうも電話をします
あと 全員の連絡先などを書いて今夜にでもFAX下さい
勿論携帯もお願いします」
高橋が
「山ちゃん 一応書いたの準備したけど見てくれる」
「おお 早いね 見せてね」
神山は全員の住所自宅電話番号 携帯番号を確認して
「孝ちゃん ありがとうございます OK では気を付けてね
それと タバコだけはきおつけてね 消して外に出してね」
神山はメンバーに手を振ってGプロの部屋を出た
次長室に寄り帰り仕度をした
「さあ 洋子さん タクシーでいこう」
「ええ」
洋子がタクシーを拾い神山が前に座り洋子と美佳は後ろに座った
「しかし美佳ちゃん 綺麗で美しいわ それでチャーミングで
ねえ 神山さん」
「うん 洋子さんの若い時と同じでしょ」
「また 何もでないわよ ねえ まったく」
3人でふざけていると銀座築地 寿司屋いせ丸についた
少し時間を過ぎてしまったが 神山は小谷に
「落ち着いてね」
神山は女将に挨拶をすると女将が
「神山様 いらっしゃいませ 皆様お待ちでございます」
「うん そうしたら 運んでください 今日は普段と違いますから
盛り合わせでいいですよ」
「はい 畏まりました では失礼します」
部屋に3人が入ると 皆がきょとんとしたが杉田は美佳をみて
顔を真っ赤にした
奥村課長が神山と洋子に上座を勧め美佳をどうするか迷った時に杉田が
「ここ 空いていますからここです」
そう言い 屋敷を少しずらせ美佳の席を作った
美佳はにこにこして杉田の脇に座って小さくなっていた
丁度 神山 洋子 美佳 杉田 屋敷と並んで洋子が話しやすい
席についた 奥村課長が
「え~ 神山次長のご好意で今夜 催事課の慰労会をさせていただく事に
なりました え~ そこで ありがとうございます です」
皆笑った 神山が
「私の昇進に色々と骨をポキポキ折ってくださいまして
大変感謝しています ありがとうございます 今夜は
私の気持ちで御座いますのでどうぞごゆっくりしていってください
尚 今夜は特別ゲストとしまして私の部下である小谷美佳さんを
連れて来ました 彼女はアルタ本社受付業務をしております
どうぞよろしくお願いします 杉田くん頼んだよ」
突然言われた杉田は
「はい 幸せにします あっ違う 分りました」
一瞬みんなが静まり返ったので神山は
「実は二人は電話連絡だけで恋を実らせています
まだ小さいつぼみです みなさん温かく見守ってください」
これで みんなが納得をして拍手が沸いた 洋子が
「良かったわね これであなたも正々堂々とお付き合い出来るわね」
「神山常務 ありがとうございます」
「うん 良かったね 翔 ちゃんと話をしろよ 間違えて
まだプロポーズもしていないのに 美佳さん笑っていたぞ」
ようやく杉田が美佳に
「ごめんなさい あの いつも思っている事が電話で言えなくて
君を見たら 言っちゃいました おれ慌てもんだから 許して」
屋敷が聞いていて
「美佳さん ほんと先輩でいいんですか あわてんぼうですよ」
「テツ 黙っていろ もう こっちは真剣なんだぞ もう」
「だって 先輩より僕の方がお似合いですよ ねぇ 美佳さん」
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