神山が席に座ると田中が用意したビールを皆に注いで廻った 神山が
「それでは Gプロの発足と勉強旅行の期待を込めて乾杯」
一同起立して乾杯をした 神山が
「今まで皆が何処に行くか聞いていなかったが教えて欲しいな」
高橋が
「僕は色々なところ 特に田舎を歩いてきます 何があるか分りませんが」
「うん そうだね 結構大物が釣れたりしてね」
そうしてメンバー全員の目的を聞いた
「そうすると 2班に分かれるわけだ」
「ええ その方が例え一緒の場所でも刺激があるし
有事のことを考えると いいかなって」
「うん 一緒だと結構その一言で発見できたりいいね
わかりました それではどんどん食べて帰ってきて
いいアイディアをだして 返金をなくそうね」
高橋 内野 田中の3人が田舎周りを選び
田辺 山下の2人が海と山に挑むとやる気まんまんだった
神山は5月20日が楽しくなった
みんなで楽しく食べているとオードブルも半分近く無くなり
神山は丁度良かったと思い高橋に
「足りなかったら これでどこかで飲みなおししなさい」
そう言って3万円だし渡した
「ありがとうございます しかし 明日早いのでラーメンくらいなので
これお返ししますよ 今度お願いします」
神山は
「わかった では孝ちゃん 今度に取っておいてくれ ねっ」
高橋は仕方なさそうな顔で受け取った
そうしてる時に洋子に電話が入った
「はい 田所ですが」
「こんばんわ 小谷です」
「今 何処?」
「ええ 次長室の前に来ています」
「わかったわ ちょっと待っていてね」
洋子が迎に行くというので 神山が時計を見るとまだ30分あったので
この部屋に来るように言った
洋子が出ると
「孝ちゃん 椅子を一つ下さい お客さん」
田中が椅子を用意すると洋子が連れて来たのが会社の小谷だったので
「なーんだ 美佳か 誰かと思ったよ どうしたの今日は綺麗な服来て」
小谷 美佳は顔を赤らめながら 小さい声で
「ええ 催事課さんの慰労会に出ます」
「何で~ 関係ないじゃん 美佳は」
「ええ でも」
洋子が見かねて
「女の子には色々事情があるの そうやって苛めているから
美佳ちゃんに嫌われるの 分る」
洋子がぴっしゃっと言ったものだから一同シーンと静まった
「まあ 実は催事課で僕の部下だった杉田君と小谷美佳さんが
まだ手も繋いでいないが 何か心を打たれる所があって
今日 わざわざ来て貰ったんだ だから小谷君を温かくみて欲しい」
みんなが
「へぇ~ 美佳って そんなに純情だったんだ 分った ごめんな」
洋子が
「女の子にごめんな はないでしょ ごめんなさいと言いなさい」
「はい 美佳さんごめんなさい」
「そう 宜しい 120点」
みんなで笑ったが高橋が
「ねぇ 山ちゃんもああやって やられているの」
「うん さっきもやられた 何しろ本社の人事課ばりばりだもん
もう 怖い物知らずさ」
「そうか 山ちゃんでも駄目なら 僕なんか全然駄目だ
駅前寿司の時は こんなに怖くなかったけどね」
「うん 態度とか言葉使いとかがおろそかだと怒るね」
「うんうん なんとなくイメージできます」
洋子がさっき注意した田中がしょんぼりしているので
「田中君 美佳さんて素敵でしょ そう思わない」
「ええ 思います」
「そうしたら 素直に今日は綺麗だよって言ってあげれば喜ぶわよ
女って そう言う言葉に弱いのよ ねぇ美佳さん」
美佳は顔を赤くして
「ええ そうです」
「わかった 田中君」
「はい 分りました」
「宜しい そうしたら どんどん食べて元気だしてね
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