2011年10月2日日曜日

Vol.449 薔薇 -6-31



神山はカチンと来て山口 宏史に
「自分の不始末なのになぜ女の子を巻き添えにする その根性が嫌いだ」
「はい この子達も少しでもって言ってくれたので
甘えて 本当に済みませんでした」
「いや これはただじゃ済まない わかったそのお金は女の子に
全額渡しなさい 役に立たない上司のためにお金を出すなんて
貴方の根性が汚すぎる そんなお金は受け取れない」
神山はきっぱりと言い 手紙を読んで見ると指示した通りだったので
「いいね 二度と会社の女の子に手を出すな わかったか 
今夜 これからでも帰れる 女の子たちは直ぐに帰りなさい」
「はい 分りました このお金で帰ります」
神山は女の子の名前を聞いた 一人は鶴見久美子でぽっちゃりして
いかにも遊んでいる感じだった もう一人は石田加奈で見た目は
しかっりしていそうだったが 遊んでいるのか艶がなかった
「お願いします 会社には言わないで下さい」
「うん 約束するが 君たちもこんなおじさんを相手にしないで
年相応な相手を選びなさい でないと通告する わかったか」
「はい 分りました ほんとに済みませんでした」
「うん では帰りなさい いいね」
4人はお辞儀をして出ようとした時に神山が山口 宏史を呼んで
「高柳さんて女性は知っているよね」
「ええ 秘書課で今度副社長と結婚する美人でしょ」
神山はまたもやラッキーと思い
「いや ありがとう 綺麗な方だと思っていましたがご成婚ですか」
「ええ 社長の息子なんですが少し遊びが酷くて社長が
昔 囲っていた女を迎えるそうですね 酷いですよ まったく」
神山は自分がいましている事を棚に上げてよく言えたものだと感心した
「そうだったんですか 大変ですね」
「ええ わたしらも 今後会社がどうなるか予測つきません」
「まあ 頑張ってください では」

神山はそこで話を打ち切って 洋子や亜矢子と歌を歌い始めた
亜矢子はこの事については多少知っているし
洋子も神山から資料を集める事で知っていたが
二人の女性は話が繋がらないのでそのままにして歌っていた
神山は女性達が歌っている時手拍子を打ちながら作戦を練っていた
亜矢子がユーミンの歌を歌いだした時 神山は祥子が頭をよぎった
洋子はそれを見逃さなかった
「ねぇ あなた 今 他の女の事 考えているんだろう」
洋子は少し酔いが廻ってきたのか言葉が乱暴になった
「ううん 仕事だよ この曲とマッチ出来ないかと思ってさ」
「ふ~ん わかったよ 他の女の事 考えたらただじゃすまないよ」
「わかった していないよ」
亜矢子が歌い終わると洋子がユーミンの歌を歌い神山を観察していた
神山は気をそらす為に亜矢子と話し始めた
皆が歌い終わると24時を廻っていて
部屋に着くなり3人で布団のなかでくっついて寝た
洋子と亜矢子が抱き合って寝て 神山は一人外れて寝た
3人ともアルコールが効いていて直ぐに寝息が響く静かな夜になった

5月2日 土曜日 快晴
神山が露天風呂に入っていると洋子と亜矢子が起きて来て
「おはようございます まあ 素敵 入らせて」
3人で朝日が昇っていく様子を見ていた
「良かったわ お天気になって」
「そうね 大事なパーティーでしょ 私も応援しているわ」
「ねぇ 亜矢子 熱海で又やるか」
「ええ いいわよ 私は持って来ているから」
「そうすると 洋子の分をあのデパートで買って穿き替えればいいね」
「貴方も持ってきたの?」
「当然でしょ」
洋子が
「分ったわ あの赤いショーツでしょ」
「そうよ あなたなにも言っていないの これからはちゃんと
教えてあげないと可哀相よ もう隠さなくていいんだから」
「うん わかった」
洋子がこちらをにらみながら おちんちんをつねってきたので
「ごめん 優しくしてよ」
今度は亜矢子がつねって洋子と笑っていた
神山も女性達も昨日の疲れが残っていて交わりは無く
楽しくおしゃべりを楽しんでいた
洋子が用足しに出ると神山が
「しかし 昨夜 洋子の変身振りには驚いたよ 急に言葉が
乱暴になって 怖かったよ」





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