分らないようにゴミ箱に捨て新しいパンストに穿き替えた
神山もGパンを穿いて先日アレックス氏から貰ったブレザーを羽織った
洋子がその姿を見て
「あなたは何を着ても似合うわね 素敵よ」
そう言い軽くキスをし部屋をでた
神山と洋子は車をホテルの地下駐車場からだして
青山のアレックスジャパン本社へ向った
直ぐに着いて駐車場に入ると外車がずらりと並んでいた
神山は空いている所を探し駐車し受付に行った
受付嬢が神山のブレザーを見て起立をした
「神山様 いらっしゃいませ 社長室でございますね」
「うん そうだ」
そう言うと受付嬢がエレベーターを呼び来ると一緒に社長室まで案内した
最上階には社長室 副社長室 秘書課 人事課などが入っている
フロアで最初 副社長のボーンに会おうと思ったが
「只今 商談中です」
受付嬢が顔を紅潮させて言っているので 秘書課の女性に聞くと
顔を伏せて同じ答えが返ってきた
誰と商談しているのか聞く権利があると言うとはっきりと言わないで
「ええ 只今商談です」
全然 答えになっていないので神山はその商談中の副社長室に入った
ボーンはビックリして神山を見て交わっていた女性もおどおどした
「なんだ ボーン これが仕事か」
「いや 纏めている所だ なんで入ってくる」
「ばかだな このブレザーが分らないか」
「ふざけるな 大人しくしていれば」
ボーンは女性をどかすと神山に殴りかかってきた
神山はどうしょも無い相手だったが相手をする事にした
ボーンは素手では勝てないと判断してナイフを引出しからだして構えた
副社長室の周りには人垣が出来た その中にアレックスJrも来ていて
「辞めろ ボーン 警察に言うぞ 辞めろ」
神山が
「アレックスJrさん こいつは私に刃物を見せた時に首になった
いいか 首だ」
ボーンは神山に突進したが上手に体を反らしてよけ相手の刃物を
叩き落して投げ技を使ってボーンを投げ飛ばした
ボーンは投げられたあと動けなかったが神山は
ボーンの腹に思いっきり突きを入れて気絶させた
神山は皆に
「このことは会社のイメージを悪くする 悪夢を忘れて欲しい
さあ 仕事をしなさい いいですね 絶対に話しては駄目です」
周りにいた社員はボーンの事より神山の凄さに圧倒されていた
アレックスJrが
「神山さん ありがとうございます 実は私も手におえなくて
困っていた所です 助かりました」
話している時 ボーンが気がつき又ナイフで襲ってきたので
神山はけりを顎に入れてぼぎと音がしたと思うと
口から血を出した
「ボーン 一度ではなく二度もナイフで私を殺そうとした
貴様は 本国アメリカナで処罰を受けろ」
そう言い神山はボーンを動けないようにして
先日アレックス氏に紹介されたアメリカナ大使館の高官と話をした
「神山さん そんな酷い目にあったのですか 話は分りました
日本の警察ではなくCCAを向わせ強制送還します」
「ありがとうございます こんな形でお話をさせて頂き
大変申し訳ないです」
「とんでもない アメリカナ国民として恥ずかしい事です
神山さんのこの話は全部録音しています
あと 周りにいた人の証言を聞きますので協力をお願いします
時間は掛かりません 見ていた人を確保してください」
神山は全てをアレックスJrに話し皆に
「これからボーンをアメリカナに強制送還する手続きを大使館関係者が
ここに来る それまで普段どおり仕事をしてください」
皆はほっとしたのか席に戻った 神山が
「ここで起きた事を大使館関係者の方が聞きにきます 落ち着いた
対応をお願いします それから部屋から出ないように 以上」
神山はアレックスJrと話を進めた
「助かりました ありがとうございます」
「良かったですね Jr」
「ええ あいつはごろつきで仕事なんて何もしなかった
でも私の弱みを握りゆすって副社長になったんです」
「さあ これで邪魔者は居なくなったんだ これからやり直そう」
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