2011年10月26日水曜日

Vol.473 薔薇 -7-32



「いや売場で冷たくしてもらって17時にGプロジェクトへ
持って来て貰う方がいいでしょ あとオードブルは中華も入れよう
専門店に僕の名前を言っていくつか出来たてを持ってきてもらおう
取り皿やお手元は付いて来ると思うが確認してください」
「は~い 分りました」
洋子は早速フランス料理の専門店 イタリヤ料理の専門店 
中華料理の専門店に電話をして17時にGプロジェクトへ持って来るように
頼んだ 酒売場に電話をしてビール1ケースとワインを3本を
Gプロジェクトの部屋に持って来て貰うように頼んだ
「さあでは 何を食べようか」
「スパゲッティーが食べたいわ」
「そうか 店だと煩いから 外で食べよう」
「ふぁ~ 嬉しいわ」

神山と洋子は銀座通りを歩いてイタリアン料理の店に入った
「僕は決まっているんだ 洋子は何にしますか」
「私は カルボナーラがいいわ」
神山はカルボナーラと紫蘇とアサリのコンビニアンコを頼んだ
サラダは追加してハーフボトルのワインを注文した
最初グラスビールで乾杯してサラダを食べていると
「貴方は 何故強いの さっきナイフが見えたとき怖かったわ」
「うん 小さい頃いろいろな武道を学んだよ だからそれが役に立っている」
「最後にボーンを蹴ったでしょ あれはやり過ぎと思ったけど」
「うん でも動けなくするにはあれしか手が無かった だって
あの時もナイフをこちらに向けていたでしょ 咄嗟の判断さ」
「そうなんだ でも良かったわ 何ともなくて 
これからアレックスジャパンは良くなるわね」
「うん でないと困るよ Jrもジャックにも頑張ってもらわなければ」
「まずは大掃除ね 車は売ったし あと人事ね 多すぎるわね 
幾ら中枢の部署と言っても、、、」
「どうしたらいい」
「ええ 私が見ると3分の1は減らせるわ 営業に移行させるか
退職ね まだ給与を見ていないけど結構な額が浮く筈よ」
「そうか わかった ジャック夫人と進めて資料を下さい」
洋子は早速ジャック夫人に電話をして 資料集めの指示を出した
お互い人事の仕事をしていた事で話がスムースに流れた
ジャック夫人は内容を聞いて 給与関係資料も直ぐ作り
ファイルにして次長室に持ってくると言った
洋子は強い見方を得たと嬉しかった
神山と洋子は美味しく食べて満足して次長室に戻った

「あ~あ おなかが一杯だ 洋子 運動しようよ」
「もう 駄目です 今夜まで」
神山は洋子のお尻を触ってGプロジェクトの部屋に入った
「山ちゃん ありがとうございます みんな喜んでいます」
「うん 孝ちゃん達に頑張ってもらわないと首になるし」
「そんな事無いですよ それからこれ内藤社長からです」
「どうしたの」
「この話をしたら 内藤社長が喜んでくれて先程使いが持ってきました」
神山は手紙が入っているので読んで見ると
【軍資金を当てての勉強旅行 出発パーティー ありがとうございます
これを少し足しにしてください 内藤】
神山は現金は見ないでポケットに閉まった
「孝ちゃん 17時には料理が来ますからお願いしますね
僕もその時間になったら上がってきます それからその冷蔵庫だけど
運転している?」
「ええ さっきビールを買って入れてます」
「たはー ビールを買っちゃった まあいいや」
「えっ」
「うん それで 冷えている」
「ええ 冷たいのを買ってきました あとウーロン茶とか」
「わかった では」
神山は重要な話が無かったので次長室に戻ろうと考えたが
洋子のお尻を見るとむずむずするので隣りの催事課へ行った
今日は慰労会とあって全員が顔を揃えていた 杉田が
「先輩 昨日はご馳走様でした」
そう言うと
「ほら テツ 挨拶しろってば」
屋敷が
「神山次長 ご馳走様でした ありがとうございます」
「うん 頑張ってな 焦らずゆっくりな」
「おう 山ちゃん いらっしゃい どうしたの」
「ええ 昨夜 翔が酔っ払って大丈夫かと思いまして」
「また 先輩 ちゃんと帰りましたよ」






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