2011年10月4日火曜日

Vol.451 薔薇 -6-31



神山はもう時間が無いので構うのを辞めたのを見て
女性達も雰囲気を察して急いで仕度をした
フロントで清算を済ませると受付嬢が
「神山様 昨夜帰宅されました山口 宏史様から封筒を預かっています」
封筒を受け取ってみてみると手紙と現金10万円が入っていた
手紙の内容は謝罪と会社には黙っていて欲しい 現金は山口 宏史の
お金だと書いてあった 
神山は駐車場に行き 玄関で女性達を後ろに乗せると発車した
昨日と違って海の見える国道を東に飛ばして進んだ
土曜日だったが時間がまだ早いので渋滞は無かった
熱海駅で後ろの二人が降りてデパートに入っていき赤いショーツを買った
亜矢子をそのままにして 神山は洋子を乗せホテルの地下駐車場で
自分の車に乗り換えると 洋子がレンタカーを運転して返した
神山はいつも買う宝くじ売場に行くと叔母さんが覚えていて
「いらっしゃい 今日も頑張ってね」
最初神山がスクラッチを選ぶと今までと同じ様に手が勝手に動き選び
銀色の部分を削って見るとなんと3万円の大当たりだった
次に亜矢子が選び削って見るとやはり3万円の大当りだった
「さあ 洋子 頑張って」
神山と亜矢子に励まされて選び削ってみると10万円の大当たりだった
「ふぁ~ すごい そんなに効果があるなんて」
亜矢子が宝くじの数字に提案をした
「ねぇ 3人だから 3組で良いでしょ 後は熱い心でバストサイズを
並べない まず貴方は107でしょ 洋子さんの数字だけど同じかしら
93だけど?」
「ええ 93よ」
「そうしたら 3組の179393 で買いましょうよ」
「うん そうだね」
神山が叔母さんに探してもらうと 3組ではなく33組ならあると言って
連番で10枚買った 亜矢子が
「そうしたら ウエストは57かしら」
「ええ 57よ一緒ね」
「そうしたら あなたが79だから79組で1575757なんてどう?」
洋子が
「そうしたら 79組で177957はどう 昨夜の状態よ」
亜矢子も頷き叔母さんに探してもらうと丁度あって連番で10枚買った
「じゃあ これいつものように亜矢子が預かっていて お願いします」
「ええ それとこの間のは今度のお休みの時に振り込みます」
「うん ありがとう では」
「ええ 洋子さん 頑張ってね」
「はい 亜矢子も頑張ってね」

3人は熱海駅で別れた 亜矢子は車が出るまで見送ってくれた
神山は亜矢子に手を振って貴婦人を発進させ有料道路に入ると
どんどんとスピードを上げていった
神山は右側車線をズーット走るのではなく左を走っていて前に追いつくと
ウインカーを出し 気が付かない時はパッシングを巧みに利用して
追い越しをしていった
小田原から東名に入るがここでも神山のテクニックは素晴らしく
直ぐに首都高に入り銀座で降りた
車をホテルの地下駐車場に止めると洋子が
「凄いわ 1時間をきっているわ すごい」
「うん 空いていたしね さあ着替えよう」
次長室に入って洋子はまだスピードの余韻が残っているのか
神山に抱きついて来た
「おいおい さあ着替えよう」
二人は最高級のスーツに着替えて変身をした
洋子はホテルを出る時に化粧をしなかったので簡単に化粧が出来上がった
二人は何時ものように交互に廻ってみて可笑しい所をチェックした
時計を見ると11時を少し回った所で洋子が
「今日はお金はどうしますか」
「うん 僕ので足りるよ 大丈夫だよ カードもあるし」
神山は次長室を出て催事課を覗いてみると鈴や装飾のメンバーが
留守番していて
「神山次長 おめでとうございます」
「うん ありがとう みんなは?」
「ええ 少し前に出ました いろいろと準備が有ると言っていました」
「じゃあ 悪いけどお願いします」

そう言い神山と洋子は銀座通りに出てタクシーを拾いホテルへ向った
ホテルには30分前に着いたが ぽつぽつと来賓客が来ていて
受付では催事課の全員が対応していた 
洋子の後輩の安井も手伝ってくれていた
みんなは二人を見ると市川や杉田が





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