アレックスJrに随分といい車が一杯あるが誰のだと聞くと
ボーンが会社名義で買ったものだと言うので
「そうか そうしたらあの車を御殿場アウトレットで使う」
神山は部屋から見える駐車場の車を指示して結局 フェラーリーや
カウンタックなど3台のスーパーカーを確保した
神山はそれ以外のBMWやベンツなど高級車はJrの一台を除いて
全部下取りに出すよう命じた
Jrは直ぐに財務課に行って神山に言われた車を処分するように指示した
神山は社長室や副社長室が豪勢なつくりになっているのこれも
不要と考えアルタに電話をして誰か至急来るよう命じた
Jrの下で動ける人材が欲しかったので誰かいるかと尋ねると
財務部長をしているジャック へリントンを指名した
神山はジャック へリントンを呼んでくるよう指示し秘書課や人事課
このフロアの全員を集めた
ジャック へリントンが神山のところに来ると
「今日 この時間から ジャック へリントンを副社長と任命する
最高責任者 神山龍巳 以上」
神山は即座に決めたものだからジャック へリントンは信じられないと
Jrに聞いたが
「神山さんはこのブレザーを着ている 最高責任者だ 頑張ろう」
ジャック へリントンは神山に
「ありがとうございます 助かりました ボーンには私も嫌気がさしていた
これからはアレックスジャパンのために頑張ります」
神山とJr ジャック へリントンと3人で硬い握手をした
洋子がこの事をメモにしていたので直ぐに傍のタイプで文章を作り
3人に見せた
神山は
「うん OK では ここに3人のサインをしよう」
契約書はボーンの退職 傷害事件 ジャック へリントンの副社長
を社長のアレックスJrと神山が認めること
立会人で洋子が日時と自分のサインをした
4人がそれぞれサインして原本は神山が預かった洋子に
「これをコピーして 2人に それからアメリカのアレックス氏にFAX」
「はい 分りました」
洋子は知らない社員をてきぱきと動かし仕事をした
営業部門は日本人が多いが中枢機関は外国人と日本人の割合は半々だった
そんな中で上手に英語を話し自分の味方につけ仕事を進めている洋子に
アレックスJrやジャック へリントンは驚いていた 洋子が
「はい 出来ました」
コピーを二人に渡すと神山はジャック へリントンに
「ジャック 私の秘書で 洋子と言う 苛めるなよ アレックス氏に
怒られるからね」
「分りました 凄く魅力的で美しい 僕の嫁より少し綺麗だ」
そう言ってジャック へリントンは人事課に勤務している夫人を呼んだ
アレックス夫人も元モデルで美しかったが ジャック夫人も
モデル並に美しく綺麗な女性だった 神山が手の甲に軽くキスをして
「これからは私と働く事になった 寂しい時があると思うが我慢して欲しい」
と 言って神山は
「Jr 夫人を秘書にしてはどうか」
「おお それはいいアイディアです そうしましょう
そうすれば 何時も一緒に行動できるしグッドです」
神山は洋子にまた契約書を頼んだ
ジャック へリントンは嬉しくて夫人と熱いキスをした
周りの社員から指笛や拍手が沸き起こった
洋子は出来上がると神山がOKを出し
神山 Jr ジャック 夫人 のサインと立会人洋子のサインをし
原本は神山が預かりコピーを皆に渡した
そうしている間にCCAが来て ボーンの身柄引取りと簡単な
事情徴収が行われた 神山はボーンに対し 傷害事件による
副社長解雇処分を洋子にタイプしてもらい
Jr 神山 ジャック CIA ボーン 立会人洋子のサインをし
原本は神山が預かり皆にコピーを渡した 洋子は早速夫人の
秘書就任とボーンの解雇処分の書類をアレックス氏にFAXした
CCAによると多分刑務所から一生出られないと言っていた
「なぜ?」
「アレックス氏がそうするだろう 力があるよ」
ウインクして答えた
CCAが帰るとフロアは静かになり普段の仕事に戻った
入れ替わりにアルタの設計が2人来て神山に挨拶をした
神山は二人に皆から見える部分はガラス張りにして欲しい事と
部屋の大きさを従来の半分でいい事など注文した
社長や副社長には秘書が付いているが仕切りはしないで考える事など伝え
Jrやジャックに説明してOKを貰った
「ところで Jrの秘書は居ないのか?」
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