2011年10月25日火曜日

Vol.472 薔薇 -7-32



「今 お産で休んでいる 私の嫁です あと3ヶ月でジュニアができる」
「そうか おめでとう それまで一人ではきついな どうだ誰か居ないか」
「う~ん」
「だって 生まれても直ぐに復帰できないだろう これから大変な時期だし」
「う~ん 神山さん 難しいよ」
「そうしたら ジャック夫人 人選をお願いします いいですね」
「はい 分りました 決まったらFAXします」
「お願いしますね 大事な仕事です 最終決定は私がします 
2,3人選んで下さい」
「そうですね 分ったわ お願いしますね」
アルタの二人は大体2日で出来る事と経費が300万かかる事を伝えた
神山はOKをだして 至急デザインをして簡単な図面を次長室に
持ってくる事を伝えた Jrが
「空いたスペースはどうするのか」
「うん 打ち合わせの会議室にする ここもガラス張りだよ」
Jrは頷いて神山と握手をした
神山は社長室に皆を呼んで御殿場アウトレットの簡単な説明をした
まだデザインは決定していないのでここまでしか話せないことなど説明した
Jrやジャックは頷いて 神山と固い握手をした

アレックスジャパンを出た神山と洋子は近くにあるアメリカナ大使館を
訪れ高官に挨拶をした
ジョン ブラームス氏は海軍で大佐をしている凄腕で
「よく来ました」
「先程はありがとうございます 助かりました」
「ああ言うのがいて困ります しかし神山さんは凄い CCAから聞いたが
ナイフを持った男をやっつけるなんて素晴らしい」
「ええ しかし彼の目は死んでいました だから簡単だった」
神山と洋子はアフターシックスでまた会う約束をしてジョンと別れ
銀座に着いて車をホテルの地下駐車場に止めると
「さあ 何を食べようか」
時計は12時30分を廻っていた
「この時間は込んでいるでしょ だから一回部屋に戻ってからにしましょう」
「うん そうだね 13時頃にでよう」
神山と洋子は部屋に入ると自分の席に座って整理をした 神山が
「ねえ 洋子 この書類だけどファイリングをしておいて下さい」
「は~い 分りました」
洋子は造り棚のファイルにしまうと
「さて 着替えよっと」
と言って神山の前で着替えを始めた
タイトなスカートを脱いでパンスト姿になると
「ねえ 駄目よ もうパンストないから」
先に言われて神山は元気を無くした
Gパンを穿いて普段の格好になると
「ねぇ 今夜泊まれるわよ だからそれまで我慢してね」
「そうか でも」
「だって今夜は催事課への慰労会でしょ だから遅くなるし」
「そうだったね 築地に行くんだね 確認はしている?」
「ええ 大丈夫よ」
「ありがとう」
神山はアルタの高橋に電話をして
「どう 準備は」
「ええ 順調ですよ 今お昼で鈴やさんの社食で食べています」
「わかった 何時頃終るかな」
「ええ 4時か5時には終りますがなにか?」
「うん まあ明日からの旅の出発をお祝いしようと考えていた」
「ありがとうございます 場所は」
「うん Gプロジェクトの部屋でいいでしょう 17時から始めよう
僕は18時前に出るけどね では後で部屋に行きます」
神山は洋子にアルタの小谷が17時で出られるか聞いた
「ええ 先程人事に指示を出して17時に出られるようしました」
「直接行くのかな」
「ええ 場所を教えましたので直接くると思います」
「そうしたら 彼女にここに来て貰って一緒にタクシーでいこう」
「ええ でも部屋は閉まっていますよ」
「うん 着いたら洋子に電話するようにしておけば大丈夫だよ」
「はい」
洋子はアルタの小谷 美佳に電話をして次長室に来るよう指示をした
神山は17時からの件で
「洋子 17時からのパーティーでワインを出すか」
「ええ いいですね おしゃれで そうすると洋風オードブルで
揃えましょうか」
「うん 10人前位あれば足りるだろう 僕らは途中で抜けるし」
「は~い 分りました ビールは先にここで冷やしますか」





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