やはり高いとそれだけ皮や作りが違いよくなっていた
3足有ったので3足とも買った 神山はGパンが出来ている時間だから
戻ろうと言ってGパンを受け取りに行った
「洋子 ここで着替えたら 今着ているブラウスでも充分似合うよ」
洋子はそう言われ着替えた 試着室からでた洋子をみて驚いた
「全然 違うイメージになった 活動的で知的で セクシーで うん」
「ブラウスはこのままでいい?」
「うん ブラウスは ニーナ・ニーナで買うし また気に入ったのが
有れば買えばいいよ しかし似合っているよ」
「ありがとうございます」
洋子は今着ていたスーツを自宅に届けてもらい 残った物を本社人事に
届けるよう頼んだ バッグが合わないので ショルダーバッグを
さがした 昨日買ったような形で皮の柔らかいバッグをえらんだ
中味を入れ替え 使っていたのを人事に届けてもらった
「どうだい きごこちは?」
「ええ 最高よ 会社にきている雰囲気ではないわ」
「そうか やはりGパンってそこに魅力があんのかな」
「ねぇ あなたのバッグだけど 皮にしない?」
「えっ なんで?気に入っているのに」
「うん でも皮のほうが 戦略的にいいんじゃない」
「わかった どこのがいいのかな? だいたいブランド物つけないし」
「ロレックスが光っているわよ」
「だって貰い物って言ったでしょ そうしたら ビトロにするか」
「ええ超一流品ね 行きましょうか」
神山と洋子は特選品売場に行った 普段なかなか手に入らないだろう
商品を 今は 手にする事が出来た
探していると 丁度いい大きさで ハンドでもショルダーでも使える
バッグがあった さすがに高かったが神山は清算した
これから使うので今のは自宅へ送ってもらう事にした
「ほら やっぱり違うわ 素敵よ」
「ありがとう」
そう言って肩から掛けたり 手で持ったりした
ビトロを見ていると ゴルフなど行く場合 フェアレディーに乗る時
ボストンバッグが必要となる 洋子に話 同じような形で大きさの
違うのを2つ買った 小さいサイズを洋子が使い大きいのは神山が使う
「そうしたら どおせだから 携帯ハンガーもここで買おう」
「そうね 揃っている方がいいわね」
洋子が使うのを探した 婦人用でロングドレスが入るのが有ったが
スーツは紳士用しかなかった 売場に聞いてもスーツは男女の区別が
ないというので購入した これは人事課に届けてもらった
「さあ これで 一応終ったね あとは洋子の ビジネススーツ
これだけだ あっ それとシューズだ」
「なんか 私ばっかり すみません」
「謝る事無いさ 仕事だよ 仕事」
「はい 分りました」
「うん よろしい」
「ねぇ さっき見えたんだけど バッグの中にシャツがあったでしょ」
「うん 忘れた クリーニング出そうとしたんだ」
「そうしたら 地階にあるクリーニングに出せば大丈夫よ
それに従業員だと安くなるしポイントを貯めると
クリーニング券が貰えるわ それに丁寧よ」
神山はクリーニング屋に寄りシャツを出した
ロレックスを見るともう5時30分になっていた
部屋に電話を入れると奥村がでて 西野理事に電話するように言われた
神山は西野理事に電話をすると
「神山です お世話になっています 遅くなって済みません」
「やあ 山ちゃん 実は車だけど 28日の昼頃来る それで
どこで引渡しをするか教えてくれと言う事なんだが どうだ28日は」
「はい少々お待ちください スケジュールを確認します
あっ こちらからすぐお電話します 一回切ります」
「うん 待っている」
神山は洋子に28日の昼に車が来る事を告げ スケジュールを
確認したいと伝えた 洋子は手帳を確認すると9時にアルタ挨拶 です
と 教えてくれた
「あれ ニーナ・ニーナは」
「まだ連絡をいれてませんが、、、」
「わかった 西野さんの後に電話する」
そう言って 西野理事に電話をした
「遅くなって申し訳ございません 12時にあいています」
「うん 分った パーキングでいいか?」
「はい 12時にパーキングでお待ちしています ありがとうございます」
「うん それと ホテル禅の地下駐車だが 当日から使えるようにした」
「何から何まで ありがとうございます」
「うん では」
神山はニーナ・ニーナの筒井に電話をした
「神山ですが お忙しいところ申し訳ございません」
「やあ 山ちゃん やったね 常務じゃないか 凄いよ」
「ありがとうございます 実は ニーナ・ニーナさんにご挨拶に
お伺いしようと思っているんです それで28日はお昼過ぎは
如何でしょうか?」
「うん え~と うん大丈夫だ」
「それでは 2時過ぎに伺います お願いします」
「わかった 出来るだけ集めておくよ」
「そんな大袈裟にしないで下さいよ 人事命課は30日ですが
今度は外回りが出てくると 筒井さんとこ行くのに遅くなると
嫌われてしまいますから 早めに行きます」
「いいよ 待っているよ」
「では失礼します」
「洋子さん 28日12時鈴やパーキング納車
14時 ニーナ・ニーナ挨拶 30分みて 13時30分に出よう
それまで練習しよう」
「はい 分りました 早いですね 納車」
「うん 理事に会っていないから詳細は後日ですね スケジュール
確認しなかったら ニーナ・ニーナを忘れていた 助かったよ」
「済みません わたし気が付きませんでした」
洋子が俯いてしまったので
「最初から上手く行ったら こっちが怖いよ 結果OKねっ 元気出して」
神山が励ましたので 洋子は少し涙ぐんでいたが
「はい 分りました 気をつけます」
「うん 頼んだよ それからニーナ・ニーナさんの挨拶だけど
どうするかな うん ダブルがあるでしょ それがいいか アルタも?」
「ええ しかし辞令の時が格好いいですね」
「うん そうしたら この格好で行こう スーツ姿は幾らでも後で
見る事出来るし アルタもニーナ・ニーナもGパンで決定
洋子の仕事着はアルタから帰ってきたら次長室に持ってくればいいよ」
「ええ しかし後輩が運んでくれます 大丈夫です それからいいですか?」
「うん なに?」
「クローゼットですが 施錠できるようお願い出来ますか?」
「そうだね わかった そうしたら これから行くから頼もうよ ねっ」
「はい 分りました」
「僕は 引き出しにも付けようと思っている お金があるし」
「そうですね」
「鈴やの活動費もアルタの自由費も君に管理を任す いいね」
「えっ なんでですか」
「勿論全額ではないよ 少しは持つが必要ない そのための洋子だよ」
「嬉しいですが いいんですか 私に持たせると全部なくなりますよ」
「そしたら給料があるじゃないか 大丈夫だ洋子は使わないよ」
洋子は信じてもらって嬉しかった 抱きつきたくなった
「ありがとうございます 信じていただいて」
「当たり前だろ まだ少ししか話をしていないが分るよ
さあ上原に行こう タクシーで行こう」
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