2011年5月22日日曜日

Vol.316 鈴蘭 -1-22


「翔 僕達は他に行く 今日は協力してくれてありがとう
残業だろ そろそろ帰ったほうがいい ホテルで食べた物の事は
言ってもいいが 会話は忘れなさい いいね」
「はい 美味しいステーキだけです ご馳走様でした」
「うん 夜は上原に居るつもりだ 何かあったら電話してくれ
そうだ 食品にはこの事は絶対秘密だ お肉も自分から言わない」
「はい 分りました」
杉田はお店まで歩いて帰った 部屋に入ると
「おう お帰りだ 翔 どうだった」
「はい 美味しかったです ほんと美味しいです」
「良かったな」
「はい またお供しますと言っておきました」
「そうか 二人は?」
「別な所にいくと言って分かれました」
「おう そうか山ちゃん動き始めたな」
翔は今夜の手配を確認したりして追われた

「ねぇ さっきのステーキ美味しかったけど どうだった」
「どうって」
「うん なんか分らないけど う~ん 味は美味しい う~ん」
「ねぇ どこかと比べている?」
「うん まあね」
「そうしたら そこに行って ステーキだけ頂かない?」
「えっ だって静岡の三島だよ」
「行きましょうよ だってそんな山奥じゃないでしょ」
「うん しかし そうだ 今度26,27で御殿場に行くでしょ
その時たべられるよ」
「だって方向が違うじゃない」
「うん 三島のお店とゴテンバ グランド インの大将は兄弟で
同じお肉を使っていて 共に美味しいんだ そうしよう」
「はい 分りました 翔君がどんな感想を書くか楽しみね」
「洋子はどうだった」
「私は 上等に思えたわ だけどあなたが言うように言われれば
?マークね 私も正直味わっていたけど これが最上級?って感じよ」
「やっぱり なにが違うか出てこないんだ もやもやしているよ」
「でも あと1週間で食べられるんだから でもこの感触忘れないわ
あっ そうだ感触がなんか違っていたわ」
「あっ そうか 歯ざわりか かみごこちと言うか そこかな?」
「そうね そうかもしれない」
洋子は直ぐに手帳にメモった 

「ねぇ 売場に行って洋子の仕事着をかうよ」
「えっ これはだめ?」
「そんな事は無い 仕事着だから ねぇ」
洋子は少し不服だったが 付いてきた
婦人服のカジュアルファッションに行った
洋子は何を買うのか検討がつかなかった
神山はGパンを扱っている売場に行き 自分と同じメーカーで婦人用を
探してもらった
試着をしてみると ヒップもピッタリで綺麗だった
しゃがんだり たったりして動いたが らくに動けた
「なんでGパンなの?」
「うん 現場がある時は Gパンが一番さ 似合っているよ」
「私持っているからいいのに」
「それは私服 これは仕事着です だから僕に任せて」
神山はニーナ・ニーナでランク下の商品の事など伝えた
それとこれと交互に着れば当面間に合うと考えた
「そこまで考えていただいて嬉しいわ お言葉に甘えて買います」
「うん 同じモデルで色違いを買えば すこしずつ違うでしょ」
「そうね そのほうが楽しいわ そしたら3本でもいいですか?」
「うん その位 有ってもいいね それと至急裾上げお願いします」
店員が返事をし裾丈を測った 20分かかると言われた OKをした
合札を貰い洋子が清算しようとしたので  
「仕事着は僕が出すからいいよ」
洋子は黙って頷いた 
神山は Gパンに合うジャケットを探した 洋子も良く売場にくるので
売場の女の子が一緒に探してくれた 結局神山と同じような
麻混のジャケットになった
色違いを2着買って 清算は神山が行った
「さて シューズだね」
「ええ シューズはあなたと同じ感じでヒールが付いているのと
付いていないのが欲しいわ」
「うん 分るよ」
売場係長を交え メーカー派遣の手伝い店員も探し ようやく見つかった





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