美味しいと言ったて 祥子と違うわけでしょ やはり祥子は祥子でしょ」
「ありがとう 信じていい?」
「うん 勿論だよ」
バーボンに合うのはチーズと言って チーズを用意した
「さっきの 飾り物の珊瑚だけどきれいね どこで買って来たの?」
「うちの屋上にある園芸だよ」
「今度 7月に入ったら 使ってみようかなって思ったの」
「そうだね 綺麗だよ 道路側の棚に飾るとか」
「そうなの あちら側を意識しようと考えたの さっき」
「うん いいじゃん あそこに少し余分に買ってあるから
余ったら 持っていって試してみればいいよ」
「うん そうしてみる 助かったわ」
「そうだ 一箇所だけ 銀座とまっるっきり一緒に出来ないかな
道路側の棚板一枚 いや二枚を銀座とまるっきり一緒に飾り陳列する訳
どう言うことかと言うと イメージを一緒にしておくと親近感が沸く
上原で見て 銀座で見るでしょ そうすると どっかで見たなって
思うでしょ 店舗だって同じ理由だよ あそこで見て あっここにもある
私の町にもあるって だからイメージの統一は大切なんだ」
「そうよね わかったわ どこがいいか考えてみる」
神山と祥子は楽しく呑んだがそろそろ24時になるので
「そろそろ 帰るよ 12時近いし 明日の仕度もあるでしょ」
「ええ ほんとごめんなさい 朝は起こすわ」
「うん じゃあ おやすみ」
二人は軽くキスをした 神山は部屋に戻って 明日の資料を確認した
アルタの田中からのメールを開いた
今日 打ち合わせした事が書かれていた
よく見てみると 記入もれのところがあったので チェックした
チェックしていくと書き込みをしたくなったので PCの図面を
プリンターで出力した やはり大きいと分りやすいし見やすかった
図面に書き込みやチェックをしていたら25時になった
今日一日 地球がひっくり返ったようで頭の中がごちゃごちゃだった
神山は明日使う資料を鞄に詰め ベッドにもぐった
4月21日 火曜日 快晴
神山は6時30分に目覚まし時計で起きた
先日横浜から持ってきて全然使っていなかった
目を覚ました神山は様子が可笑しいと思ったが 上原にスイッチが入った
祥子が起こしに来るのに時間が有ったので
昨日チェックした次長室の図面をもう一度確認し 落ち度が無いので
シャワーを浴びると 熱い湯が躰にしみた
何か忘れていると考えたが 分らないので冷蔵庫からビールを出した
気が付きビールを入れておく冷蔵庫を忘れていた 神山は 冷蔵庫を
造り付けの棚の中に入れてしまおうと考えた
そのことも図面に書き入れた
すべて見終わると7時過ぎになっていた
今日のスケジュールを確認すると
昨日 田所洋子のPCスキルを市川に頼んだが時間が
無いので出来なかった これを是非行ってもらう
後は市川のスケジュール管理がどこまで出来ているか確認
神山は大体こんなもんだろうと思った
一通り仕度が出来たが シャツの洗濯をどうするか
Tシャツを着ながら思った どうせ今は出かける機会が少ないから
このままで すこし活動費や自由費が入ったら買い足して
揃えていけばいいと思った とりあえずシャツをバッグに入れた
部屋のドアホンが鳴ったので出てみると祥子だった
「おはよ 早いわね」
「うん 気が張っているのかな」
「朝ご飯出来ていますよ」
「そっちも早いじゃん」
「ええ 仕度が有ったから早く起きたの そしたら余り無かったわ」
「うん直ぐ行く待ってて」
神山は祥子の部屋に入ると 昨日のように和食を用意してくれていた
「おお 和食だ 嬉しいね朝からこんな豪勢で」
「何をそんなに誉めているの?だめよ なにも出ませんからね ふふふ」
神山は冷蔵庫からビールをだしテラスに向かい呑んだ
「やっぱり朝は太陽が見えないと 朝らしくないね」
「そうね 特に今朝のように快晴だと気分が違うわね」
「うん 僕は起きても 太陽が見えないから つまらないしね」
「さあ 頂きましょう こっちに来て」
祥子は神山を呼びほほに軽くキスをした
「私もビール呑もおっと」
祥子は休み無しで働き娘の友子ちゃんと会える喜びで一杯だった
実家に僅か一日しか居られないがそれでも嬉しいのだろう
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