2011年5月1日日曜日

Vol.295 青葉 -7-21


「うん そんな感じですね さっきの倉さんの電話と照らし合わせると」
「そこで奥ちゃん 明日にでもなんか用件作って 今夜を含め
あやまっておいたほうがいいぞ まあ催事課はサムライだからな」
「そうですね 山ちゃんの件言っておきます」

お客さん着きましたよ とどこからか声が聞こえた
「先輩 起きてください 着きましたよ」
神山は後ろを見るとちゃんと付いて来てくれた
翔が先に出て 神山はチケットを渡した
後ろの車も二人が降りて こちらに来た
車は どこかに止まっているみたいだ
時田が
「ここか ニーナ・ニーナのアンテナショップは」
「はいそうです どうぞ中にお入りください」
時田は進められて中に入ると アルタの高橋が
「副社長 ご無沙汰しています こんばんわ」
「おお 高橋君じゃないか 元気かね」
「はい まあ何とか 今夜はなにか?」
「うん 美味しいの食べに来た」
神山がクーラーBOXをさした
「ここの現場は 順調ですよ なにしろ山ちゃんがいるから助かります」
「うん ここでも山ちゃんか」
「えっ」
高橋はなにか悪い事でも言ったかと思って 神山を見たが
首を斜めにして わからないよと 言っているように見えた
「いや 山ちゃんは現代のスーパーマンだ なぁ 山ちゃん」
そう言って後ろを振り向いたので 
「ありがとうございます これからは透視の目を付けます」
時田 洋子 神山 3人 訳がわかっているものが笑った 
「高橋君 なかなか良く出来ているね 山ちゃんのデザインか」
「違います ベースはニーナ・ニーナさんで味付けなど山ちゃんです」
「うん あそこの照明なんかなかなかいいぞ ですぎずしかし綺麗だな」
「あれは山ちゃんです」
「ほう いいセンスを持っている」
「午前中次長室の立ち上げで基礎とか作ったんですが
全て山ちゃんのアイデアとデザインになりました 
28日に引渡しですから楽しみにしてください」
「おお そうか28日だな わかった 覚えておく
そんなに凄いか」
「それもお楽しみです あっ田所さんも内緒ですよ」
「はい 分りました」
「ところで 孝ちゃん うちの若いの初めてだよね」
「ええ」
「神山先輩の部下で 杉田翔と申します 宜しくお願いします」
「私は高橋と申します 何時も神山さんに助けて頂いています」
「まあまあ それでは洋子さん 翔を連れて先に行ってて頂けますか」
「神山さんは」
「すぐ追いつきます」
「僕は先輩と行きます」 
「だめだ これは部長命令 何かあった時 男の翔が守るんだ いいな」
「はい 分りました」
「では 頼りがいのある 杉田さん 副社長をしっかり守ってね」
「あっ 洋子さん クーラーBOXといつものって女将に言えば
奥の座敷に行けますよ」
「はい 分りました」

分かれた神山は高橋とルーバーを見た
時田が言っていたように でしゃばらない優しい光線だった
「どうしたの 時田さん」
「知っていたの」
「うん 今は無いけど 昔ゴルフをした仲さ 内藤 西野理事と」
「そうか なるほど お昼のお土産は時田さん 美味しいから
その店連れて行けって それでこうなった」
「なるほど で荷物が多いから 杉田さん同行か」
「これ邪魔にならない場所に置きたいな これはコップなんだよ」
「うん そしたらバックヤードは今 駄目だから そこの角にしましょう
皆気をつけるから 大丈夫だよ さわるなを書いておく」
「ありがとう で今夜は何時まで居ます?」
「今夜は10時か11時で終ります なんで?」
「久保さんとここで待ち合わせさ」
「ご馳走様」
「照明を見てみたいと言っていたし さっきの小物も渡したいんだ」





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