「うん お肉を頂くと又違うでしょうから お願いします」
「畏まりました」
「追加なんですが ガーリックライスを3つお願いします 1つは多めで」
「はい 早速ご用意させて頂きます」
矢野 純一はお辞儀をして厨房に戻っていった
「先輩 尊敬します 今までも尊敬していましたが ランクアップです」
「そうよ ソムリエに勝ったもん すごいわ」
「いや 僕はどちらが一番とは言っていないよ」
「あっ そうだ 向こうが勝手に言って来たんだ」
「そうよね しかしこれが一番ですって言わせたのはあなたです」
そんな話をしていると 洋子の携帯がなった
「ワシじゃ」
「はい 田所です」
「おお あんまり矢野君を苛めないでくれよ」
「えっ」
「今 矢野君から電話があってな 凄いですね神山さんはって
僕が負けましたって舌を巻いていたぞ
それで 早速仕事か えらいな がんばれよ 矢野君に宜しくな」
「はい 分りました」
電話を切ると洋子は時田のことを伝えた
「よっぽど悔しかったのと 実在するか調べたんでしょ」
「そうね 名刺なんて 分らないから きっと」
「先輩 凄いや また副社長喜ぶでしょ」
「まあな それより実績を上げないとな なぁ 翔」
「はい 分りました」
洋子はワインをグラスに注いだ グラスが6個並んでいるので
周りのテーブルから じろじろと見られた
ステーキとガーリックライスが運ばれてきた 神山は時間をメモった
洋子と翔はナイフとフォークを巧みに使って口に運んだ
神山は二人の表情を観察し終わってから食べた
ガーリックライスも美味しく食べ 3人とも全て食べ終わった
「先輩 ご馳走様でした」
翔が言い終わった時に 担当支配人 二ノ宮 三朗がデザートを持ってきた
「神山様 こちらはソムリエのお詫びも含め 用意させて頂きました
どうぞ 召し上がってください」
神山はカチンと来た
「ご好意はありがたく頂きます しかし私は頼んでない物は
食べるわけには行きません 分りますか」
二ノ宮は
「申し訳ございません 大変失礼致しました」
神山はさがるにさがれないだろう二ノ宮に
「この分も伝票に入れてください お願いします」
二ノ宮はお辞儀をして戻り 伝票を持ってきた
「うん わかった」
二ノ宮が去ると神山は
「さあ 帰るぞ 翔」
「えっ だって これ いいんですか」
「ばかだな 頼んでいないだろ 向こうが引き下がれないだろ
伝票をここに置かないと わかるか」
「そうか お金を払っていれば 文句言われないですよね」
「そうだ 少しはお利巧さんになったな」
「あなたの教育がいいんでしょ」
「洋子さん デザートの美味しい所は」
「はい そうくると思って 調べておいたわ」
「さすがだね」
3人はデザートをそのままにし会計に向かい洋子が清算した
洋子は神山にやはり美味しいのは ぺこちゃんだと言った
神山はタクシーでぺこちゃんにいきデザートを食べた
洋子は美味しいといいながら 笑みを浮かべながら口にし
「翔君 どうしたの 食べないの 神山さんも」
「うん 食べるけど 自分から食べる気にならないな
例えば 女の子に あ~ん して なんていわれれば なぁ 翔」
「そうですね やっぱ あんまり好きではないですね」
「そう 二人ともそんな事言っていると 女の子に嫌われるわよ
私 神山を嫌いになるかな 食べられないんだったら」
「翔 食べよう 何が何でも」
3人はあまり言葉を交わす事無く 食べ終わった 洋子が
「お二人とも ここの味を覚えておいて 他では食べられないわよ」
「はい 五感で食べました ありがとうございます」
「翔君 いいお返事でね 120点よ」
「ありがとうございます」
3人は店に戻ろうとしたが 神山は戻らなくていい事を思い出し
時計を見ると2時になっていたので
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