「おう 由香里姫 そこまで言わなくても 翔が泣いてるよ 翔 泣けよ」
「グズン グスン ごめんなさい 以後申しませんから許してください」
「分ったわ しっかりしてよ ほんと 頼りないんだから もう」
翔と神山が席に戻ると翔が
「どうしたんですかね やけにキツイですよ」
倉元は
「おう 分らんか 山ちゃんが遠くなるのさ」
「あっ そうか 今までお世話してきたけど 出来ないし」
「おう まぁそんなとこかな」
倉元が2人に中元の打ち合わせをしようといって真中のテーブルに来た
神山と杉田もデザイン資料を持ち寄った
項目ごとチェックしてゆき 殆どOKがでた
倉元が杉田に 良く出来た事で誉めると
「すみません 殆ど先輩が原案を作ってくれたんです」
「おうそうか、、、でもフィニッシュは翔だろ 頑張ったじゃないか」
「倉さん 造花はどうしますか」
「おう そうだな 翔 赤坂センターの見積もりをもってこいや」
「はい 準備できています」
「おう 早いな」
そう言い見積もりを項目ごとつき合わせてみた所 漏れがないので
「翔 もうこれでいいな 追加は出来ないぞ」
「はい けさ先輩から言われ 何回も見ましたが 漏れは有りません」
「翔さ スポーツの什器だけど 流通センター納めだろ
什器屋は なんにも言って来ないのか 後で運搬費下さいは無しだよ」
「はい それも確認をとってあります 大丈夫です」
「おう そうか そうすると単純に10万円浮くな」
「ええ 看板を再利用するので 鈴や装飾がその分減っていますね」
「おう で翔 この概算見積もりはこの数字で課長に行ってるのか?」
「喜んでください ちゃんと看板代を入れて出しています」
「おう たまにはいい事するな そうしたらここで買いたいが枠がな~」
「ええ 僕も倉さんに相談しようと思っていたんです 翔の数字がOKなら
ここで購入できるしと思っていたんです
あの色の造花はほんと難しくて 普通のリーフを混ぜる事出来ないし
単独で使わないと いい色気が出てこないんですよ」
「おう そうだな 今までのが多少でも使いまわし出来ればな、、、
そうしたら オレが課長に話す 今日中だったら納品は大丈夫?」
「ええ大丈夫です 昨日確認をしました ここ1週間って言ってましたが
輸入品なので 早く抑えたほうがいいでしょうね」
「おう わかった 今日中に結論を出すよ」
3人が話し終わった時に 店長と奥村課長が戻ってきた
「おう おかえり どうだった」
「ええ 今副社長と決定した事をご報告します みんな集まって」
そう言われ センターテーブルに集まった
「副社長と本社秘書課並び人事課を交えて話をしてきました
確認事項と決定事項がありますので ダブりますがご了承ねがいます」
奥村課長が丁寧な進行のときは特に大切な内容の話なのでみなメモをとった
「神山部長 人事発令4月30日 朝9時30分
職種 理事 役職 東京本社次長
秘書 田所 洋子 人事発令 4月20日 朝9時30分
職種 部長 役職 東京本社次長 神山 龍巳 専属秘書 以上」
みんなこのことを聞いてざわざわした
特に専属秘書の部分だった
皆が疑問に思っているので 奥村が
「え~ 専属秘書も今回新しく設けました 説明します
田所さんは鈴やの仕事だけではなく アルタの仕事もします
要は次長秘書になると鈴やの中だけの秘書になってしまいます
そこでオールマイティーに管理したほうが鈴ややアルタなど
全てを見てもらう事が出来ます 主にスケジュール管理や
各取引先との連絡です え~ もう直ぐ田所さんが来ますので
拍手で迎えてください
尚 それに伴った決定事項です
次長室は ここの奥に設けます 間仕切り工事が明日から入り
出来上がりは 4月27日月曜日 施工 アルタ 費用アルタ
これには事情がありまして アルタさんの会社では神山次長の席を
設けません したがって次長席は鈴やだけになります
次長室は本社のように秘書室との仕切りを設けません
理由は部屋が狭くなり テーブルが入らない事と次長の作業スペースが
無くなってしまう事由です
尚 それに伴い 催事課の会議室が 現在 180平米有りますが
110平米に縮小します
それから次長室の家具 備品類の準備はアルタが担当します
えっと それから」
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