2011年3月21日月曜日

Vol.254 青葉 -5-19


そのように臨機応変 柔軟な思考 迅速な決断 を評価されたし
勿論デザインは最高級の評価を頂いた
そこでだ アルタとしてはこの際 神山君を引き抜くと言うわけだ
しかし鈴やにとっても至宝なので手放せない
そこで妥協案が出されお互いの関係を上手に利用するには
鈴や在席が一番で しかもこれから色々と仕事を考えると
部長では如何なものか
そこで 考えついたのが 東京本社次長と言う前代見門の
役職が誕生したわけさ この話は東京本社に副社長がいらっしゃったので
相談して 結論を出した」
店長の話を聞いていたみんなは あっけに取られていた
そこに翔が戻ってきて
「お待たせしました お客様が一杯並んでいて すぐに
買えなかったんです すみません それと先輩 おつりです」
それを聞いた由香里は
「先輩じゃなくて 神山部長でしょ」
杉田は訳がわからずきょとんとしていると 神山はおつりを受け取り
「ははは いいよ先輩で ねぇ店長」
「ははは まあいいじゃないか 由香里姫」

由香里はお辞儀をして コーヒーを入れに行った 店長は
「ここは本当に 安らぐところだ 何時来ても飾った所ないし
サムライが揃っているし 頭の切れる女性はいるし」
「店長 頭が切れるだけではなく美貌も備わっていますよ」
「そうだな 奥ちゃんの言う通りじゃな なぁ倉さん 17日に受賞の
祝賀会を開いたばかりだろう」
「おう そうですね どうしましょうか」
「そこで 26日のニーナ・ニーナオープンの後はどうかな?」
「そうですね 翔 出勤簿持って来てくれ」
神山は黙っていた 翔は出勤簿を倉元に渡すと
「全員出勤ですが あっ 主役が居ません 店長」
「どうした 山ちゃん」
店長から聞かれ
「ええ 実は26日は御殿場のホテルの仕事なんです
例の車の件もあって 自分も手伝いに行くんです
なにしろアルタも横浜を抱え人手が足りないそうです」
「そうか 凄い仕事だな ほんと催事課の器をはみ出るな
わかった 主役が居なければむりだな」
奥村課長が 
「店長 祝賀会ですが 本社は呼んだほうが良いですね」
「うん 副社長がご存知なので秘書室長 店では店次長と秘書課かな」
「はい では招待状の原案を作り後でお届けに伺います」
「うん 日付だけ抜いてな ワシのほうから副社長に電話をして
何時あいているか聞いてみようか」
「はい ありがとうございます お任せします
うちのほうで都合が悪いのは 赤坂センターホテル準備の
5月1日 撤収作業がある3日です」
「そうか そうしたら2日には副社長もホテルに行くと言っていたので
2日土曜日にしようか なぁ 倉さん」
「ええ 皆さん 顔揃っていますからね」
「奥ちゃん そのように作ってよ」
「はい 主催はどうしますかね 困っています」
「うん いいじゃないか ここで」
「はい ではそうさせて頂きます」
会議室の中では まだ興奮が冷めなかった その時神山が
「店長 お伺いしたいんですが 御殿場が終ったらどうなるんですか」
「う~ん ワシも考えていたんじゃが、、、う~ん
いっそうの事 役員になるかだな あとは現状移行だな
なにしろ業績がある人間を下げる訳にはいかないしな」
「僕は今のままで仕事したいですけどね」
「まあ そうだな しかし今度は手広くなるからな」
奥村がそろそろお開きにしようと
「山ちゃんと倉さんを除いて 席に戻って仕事だ」
みな奥村の掛け声で 席に戻った 奥村が
「山ちゃん 店長も仰られて居るわけだから 
今後は幅広く仕事をし活躍して欲しいんだ 
という事はここだけに拘らなくても良い事になるので
店長 彼に専属の秘書を付けては 如何でしょうか」
「う~ん そうだな 本社じゃ秘書いるしワシも秘書がいるしな」
「倉さんどう思いますか」
「おう そうだな いちいち山ちゃんじゃ可哀相だろ
肝心な所は今まで通りにすればいいし アルタの常務だろ 付けよう
しかし お金はどうする」
「ええ 実は東京本社で一人辞められたでしょ」





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