2011年3月15日火曜日

Vol.248 青葉 -5-19


「大丈夫 間に合うかな?」
「ええ まだ電気は入りますから」
「わかった 久保さんにレイアウトを聞いておきます 効果的な場所に
つけてあげましょう それと この床だけど どう」
神山は売場からバックヤードに入るところの床を指した
売場から見るとバックヤード入り口の間口幅で奥までフローリングが
敷かれているが 斜めから見るとフローリングの脇が既存床になっている
「そうですね、、、同色に近いパンチカーペットでも敷きこみましょうか」
「うん レベルには気をつけてもらって、、、」
「今 在庫とか聴いて見ますね」
高橋は何箇所か電話をしたが OKサインをだした
「大丈夫ですよ 山ちゃん 在庫もあるし今日施工する
だけど ほら 複雑な切り込みは勘弁してくれる?」
「それはそうさ でも消防法の件があるから 材料費は精算に入れてよ
そんな高くないでしょ」
「ええ 店舗で使った1800ロールの残りなんですよ」
「だったら ありがたいが、、、」
「ええ 寸法を伝えそれを持ってくるので 大丈夫ですよ」
「何時頃来るの」
「ええ 帰りに寄ってくれると言う事ですので 3時頃だと思います」
「そうすると 徹夜明けなんだ」
「ええ」
「よかった では照明の件 聞いてみますね」
「ええ お願いします」
神山は祥子にバックヤードの照明をどうするか聞くと
祥子も気になっていたが 後から付けようと考えていたと言った
電気屋が入るので大丈夫だと伝えると
バックヤードのレイアウトが出来ているのでFAXするといった
「孝ちゃん レイアウトが出来ているって よかったよ」
「そうですね さすが久保さん それで」
「うん僕のところにFAXするそうだ だから戻って取って来ます」
「了解です」

神山は自分に部屋に入ると祥子からFAXが送られていた
よく計画されたものだった 
スチールのストック棚 H2100とか作業テーブル H750とか
高さまできちんと記入されていた
最終確認をする為に祥子に電話した
「ありがとう 届いています そこで確認ですが
このストック棚は不動?それと服を掛けておくハンガーバーも不動?」
「ええ ストック棚は不動ね 作業テーブルも不動
だから そう考えていくと ハンガーバーもそんなに動かせないわ」
「そうだよね 動かすとすれば 大胆に替えていかなければいけないしね」
「ええ そうしたら ストック棚から壁の間につければ効果的だし
あと 作業テーブルの上につければ良いね そうそう
作業テーブルの所は天井じゃなく 壁に付けよう」
「ええ そうしてもらうと助かるわ」
「では 高橋さんにつけてもらうよ」
「はい お願いします でも、、、工事代って高くなるの?」
「うん 器具代だけだから 大丈夫だよ」
「は~い 分りました 助かったわ」

神山は電話を切ると 現場にもどり高橋に祥子の図面をみせた
「すごいね Hが入っているよ 山ちゃんが教えたの」
「いいや 教えていないよ 僕も驚いた」
神山と高橋はFAXを見ながら取り付け位置を確認した
作業場は動かさないので排煙ルーバーの下にカバー付きをつける
照明は 基本的に排煙ルーバーの下で設定 上下可能で考える
「そうしたら 天井照明は可動式の金物にする?」
「どうしようか 多分バックヤードの光は店舗側にもれないと思うけど
そうだ孝ちゃん 懐中電灯持っている」
「ええ 持っていますよ」
高橋はバックヤードに脚立つを持っていき昇り 懐中電灯を点けた
ルーバーの所とか高さを変えたりして 神山に確認を取っていた
「ありがとう 大丈夫だよ 孝ちゃん」
高橋は出てきて
「大丈夫でしたか」
「うん 今度は僕が蛍光灯をやってみるよ」
そう言い脚立つに昇り 懐中電灯を色々動かし高橋の感想を聞いた
「壁に近づくと気になりますが 離れれば問題ないですね」
「うん 僕もそう思った そうしたら天井から吊るしましょう」
「電気屋は明日きます その時に吊るして貰います」
「うん 出来ればWを使ってもらいたいな そうすれば遠めで見た時
ルーバーが綺麗に光を出して目立つんじゃない どうだろう?」





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