がっかりしていたが 事が会社の為となれば恥じを晒してもいいかと思い
自分のデスクからパソコンを持ってきた
PC立ち上げてエクセルを更に立ち上げファイルを開くと
神山が以前みた女の子管理リストと書かれたスケジュール表が開いた
皆がパソコンを覗き見る中
「さあ 操作して 例えば 10日あこちゃん会う そこをクリックして」
市川は 言われた通り操作した クリックすると別なウインドーが開き
出会いから 会話内容 好き嫌い などなど 履歴が一目瞭然で分る
これを導入すれば 僕だけではなく洋子さんも
困った時なんか 何かを掴めるかもしれない どうですかと聞くと
「ええ お願いします しかし市川さんまめですね
これで女性に使ったお金 大変だったでしょ」
「ええ 今考えてみれば はい だけど全部知っていたんですか?」
「いいえ 何も知らないわ こんなに女の子とお付き合いしていたなんて
今 このPCで分りました 早速人事課に提出しましょう」
「もう 勘弁してくださいよ さっきからもう心臓が爆発寸前です」
「神山さんからは何も言われてないわ ただ私が感じた事を言ったのよ」
「えっ じゃあ 完全に引っかかったんだ それって詐欺でしょ もう」
「市川 しょうがないだろ 負けだ 相手は泣く子も黙る田所さんだよ
その人に勝てるわけねーじゃないですか ねぇ倉さん」
「おう そうだぞ そこに居る由香里姫と洋子ちゃんは 才色兼備で
銀座店の2枚看板だった 洋子ちゃんは怖かったな ほんと奥ちゃんが
言ったように 泣く子も黙る洋子 だったからな それで婚期を遅らせ
今でものんびり楽しく独身をしているのさ 由香里姫は
そろばんの鬼と言われ 本社会計が来る前は必ず残業で汚点を見つけ
呼ばれ その場で納得いくまで修正をさせられたそうだ そう意味で
由香里姫も怖かった存在で 婚期を逃し洋子ちゃんと一緒に楽しんでいる」
「まあ倉元さん そんなに怖くないですよ 優しかったですよ」
「そうですよ 私だって好きで嫌われた訳じゃないですからね ねぇ」
奥村が
「まあまあ 兎にも角にも分った スケジュール管理というか
顧客管理リストは後日 神山部長監修で作ってくれ いいね市川君」
「はい 停職より嫁に言われるのはもうこりごりですから」
「しかし山ちゃん記憶力いいね 人のパソコンの中身を覚えているなんて」
「だって男はいくつに成っても女の子に興味持つでしょ 課長だって」
「うん まあな」
「だからこのシステムを覚えちゃったんですよ いいなこんな事できてって
メモは必要だけれど 一覧する時はこちらの方が断然早いし
比較するのにもページをめくる必要が無いし そこですね」
「うん そうだな」
「洋子さんは見てどう思われました」
「ええ 戦略を立てる時とかに非常に有効な武器になりますね」
「おう 奥ちゃん 新しく戦士が誕生したぞ 喜べ」
「ええ 頼もしいですね 田所さん お願いしますよ」
「はい」
奥村はテーブルのお寿司が無くなったので
「ようし 仕事も順調だしお寿司が無くなったので 2次会に行きます
田所さんは どうしますか?」
「はい 神山さんが 来なさいと言われれば行きます」
「神山部長 どうされますか?」
「う~ん もう直ぐ9時でしょ 帰って貰っても良いんじゃないですか」
「では 決定 田所さんは帰ります 後は 市川か」
「ええ 呑めないんで それに嫁さんが、、、」
「分った 以上 帰り支度をしよう」
洋子が突然立ち上がり 怒った様子で
「私 行きます」
きっぱり言うので みな唖然とした
「神山さん 見損ないました あれほど私を心配して下さるんでしたら
こうゆう事もありきと 何故言ってくれないんですか
なんか 見放されたようで 寂しいです 私 行きます」
一同 唖然としていると 倉元が
「おう そうだぞ これからの準備だろ 心の 誘ってあげろ」
「はい 洋子さん 付いて来なさい しかし時間が許す限りでいい」
「よお どこで覚えた そのセリフ かっこいいぞ」
市川が 野次を飛ばした
また一同大爆笑をした 怒っていた洋子も笑ってしまった
「はい 分りました 時間が許す中 神山さんに付いて行きます」
奥村が 仕度をして早く出ようと皆に言った
神山が携帯でアルタの高橋に電話をした
「神山です お疲れ様です どうですか床は?」
「やあ 山ちゃん大丈夫だよ それより特進おめでとうございます」
「ありがとうございます でも大変ですよ そこでここの次長室
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