「そうね そうするわ あなたはどうするの」
「僕は ここで待っているよ ビールを呑みながらね」
「わかったわ 呑みすぎたらだめよ」
由香里は新しい肌着をバッグから取り出し 大浴場へ行く仕度をした
「どこだか直ぐに分る? 一緒に来て」
神山は由香里と一緒に部屋を出て3階の大浴場まで案内した
「そうしたら僕は部屋に戻ります」
「はい 待っていてください」
神山は部屋に戻ると一服しながら携帯で祥子に電話したが
なかなか出なかったのでテーブルに置いといた
地ビール呑もうと冷蔵庫を開けると全然無くて桜川に電話した
「神山様 何かご注文でしょうか?それとも、、、」
「お忙しい所申し訳ないですが 地ビールを全部呑んでしまい、、
出来れば5,6本追加できますか 勿論お支払いしますが」
「かしこまりました 直ぐにお伺いします」
電話を切って直ぐにドアがノックされた
モニターを見ると桜川がバスケットにビールを入れて立ていた
ドアを開け中に入れると 冷蔵庫にしまってくれた
「どうもすみません」
「そんな このビールは本当に人気者ですから」
「お支払いをしますよ」
「いえ 本当によろしいのですよ」
「では お言葉に甘えます」
「神山様 昨夜の日本酒の件ですが 今日発送で宜しいでしょうか」
「ええ お願いします」
「あの日本酒も人気者ですのよ 皆様お買い求められます」
「そうですか 3本も呑んでしまいました」
「ええ矢田部から伺っております」
「では 12時過ぎに御殿場でお待ちしています」
桜川は嬉しそうな顔をして丁寧に深くお辞儀をしたので
バストを覗く事が出来た
神山は冷蔵庫に入れられた地ビールを取り出し呑み始めた
タバコを吸いながら桜川の事を考えていた時 携帯電話が鳴った
祥子からの電話でさっきは部屋に置いといて分らなかったと言いい
「今夜ですけど やはり友子と夕飯を食べてから
出ますから遅くなります」
「うん 分ったよ 気をつけてね 雨が降りそうだし」
「はーい 着いたら電話します」
「うん 了解です」
「お仕事は順調に進んでいますか」
「うん 今日はもうゆっくりします」
「では 気をつけて下さい あなたも」
神山は電話を切るとビールを呑みながら どんよりした外を見ていた
先ほどよりは明るくなったが
それでもいつ降ってきてもおかしくは無かった
ビールを2本空けたところで眠気が襲ってきて
そのままうたた寝をしてしまった
うとうとしていると携帯電話がけたたましく鳴った
神山は携帯電話にでると
「山ちゃん おはようございます 高橋です」
「どうしたの こんなに早く それに日曜日だよ」
「ごめん 寝ていた?」
「いや 風呂上りさ ところでなに」
「実は写真なんだけど いつ貰えるかな」
「昨日のアウトレットは出来ているよ」
「ほんと ありがとう」
「だけど 話したようにポジだぜ」
「うん 大丈夫」
「どうしたの そんなに急ぐ話しじゃないだろ」
「ところがさ 明日 朝一でプレゼンがはいちゃったんだよ」
「えっ ニーナ・ニーナの他に?」
「そうなんだよ それで急遽写真が必要になってね」
「それで どうするの?」
「それでね 言いづらいけど10時頃までホテルに居てくれる?」
「どうして?」
「今 田中君がそっちに向かっているんだ」
「なんだ だから早くに電話をしてきたんだ 出かける前に」
「そうなんだ お願いします」
「いいよ 孝ちゃんの頼みだから」
「ごめんね 山ちゃん 埋め合わせするから」
「たかいぞ だってニーナ・ニーナの仕事じゃないもんな」
「うん 分っている 大体社長が忘れていたんだよ」
「分った しかしホテル内に居るからカウンターで呼び出ししてくれ」
「了解です 田中君にメールを出しておく」
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