しかし 結局はからだの関係だけを求められたり
物に対する価値観が違ったりし 幻滅した事が多かった
食に対しても 誘われるままデートをした時でも
普段言っている事と全然違う物が好きだったり
言い寄ってくる男性は信用していなかった
昨年 神山が銀座の催事課に来た時は
多分この人もカッコだけの人物だろうと値踏みをしていたが
仕事内容や浮いた話が無い事から信頼感が生まれた
歓送迎会のとき酔いつぶれ介抱したときも
本当はその夜 何も無かった
ただ 神山が本当に『男』か否かを見てみたかった
今でも覚えている事は
起きた時に動ぜず堂々とした態度が好きだった
由香里はどうにも動かない神山をはだかにして
ベッドに寝かせ 自分も裸になって布団をかぶった
すっかり寝ている神山に明朝どのような行動をとるか
期待と不安がいりまじり寝付けなかったことを
今でも鮮明に記憶していた
走馬灯のように色々な場面を思い出していると
「ごめんな そんなに怒るなよ」
神山は由香里の両ほほを優しく挟みキスをした
由香里は涙目で
「ううん ごめんね 私が悪かったわ 許してごめんなさい」
あれだけ非難しておいてこの言葉の意味はなんだろうと考えた
「あなたが大好きよ 離さないで」
神山は由香里をこちらに向かせ自分に乗せた状態にした
顔と顔がすぐ近くにあった
「由香里が変なこと言うから 元気なくなったぞ」
神山は元気の無い下半身を由香里の秘所に当て動かした
由香里は涙をこらえ作り笑いをして
「いやよ 元気が無いの きらい」
涙声で神山に訴えた
「どうしたんだ おかしいぞ」
「おかしくしたのは あなたよ」
「ごめん 笑ってごらん」
由香里はもう涙が溢れていたが 一生懸命に笑った
神山も尋常でない由香里を見たが力いっぱい抱きしめた
由香里は 神山の肩に顔をうずめ
「ねぇ 本当に私のこと愛している?」
神山は 詰められた心に動揺が走ったが
「うん 愛している」
半分は本当で 半分はうそをついてしまった
「ほんと?」
「うん」
「由香里のどこが好き」
女性の大半はこの様な場面になると出てくる言葉である
この一言が出て来た事によって 男性は彼女に対する
主導権を放棄させられ 彼女の我侭を助長させる火種になる
神山も今まで何人かの女性達から聞いてきた言葉を
由香里の口から出るとは思っていなかったので戸惑った
「まず ここ」
神山は由香里の秘所に触れ手で合図を送った
「それだけ?」
「そして ここ」
今度は指先で両方の乳首を優しくつねった
「それからどこ?」
最後に右の手のひらを由香里の心臓にあてた
「うん あなた 愛している」
神山は情熱的なそれも燃えると激しい由香里をみた
由香里は好きだった人に愛していると言われ心が燃えた
「ねぇ あなた さっきはごめんなさい 許して」
「うん いいよ」
「あなた 立って」
「どうするの」
由香里は神山を湯船の縁に座らせた
足を開かせると由香里の顔が神山の肉棒に近づいた
「ごめんなさい 大きくなって」
由香里は神山の肉棒を咥え 両手も加わり逞しい姿にすると
立ち上がり肉棒の上に座り込む格好になった
顔と顔がすぐ傍にあるので長いキスを交わしたり仰け反ったり
由香里の動きが尋常ではなかった
膝を曲げて上下に動いたり 足を伸ばして前後に動いたり
なにかに取り付かれたように躰が動いていた
神山はこみ上げてくる快感を我慢できずに発射した
由香里は神山の体液が自分の中に来た事を感じると昇天した
二人は抱き合ったまま余韻を楽しんでいた
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