「了解です 後で清算ですか?」
「いえ 全てサービスをさせて頂きます」
「えっ どうもありがとうございます」
「とんでもございません ごゆっくりお召し上がりください」
「あと伺いたい事があるのですが」
「どんな事でしょうか」
「先ほど頂いた カードですが今日から使えますか?」
「はい 勿論でございます
お買い物のご清算のときにカードを提出してください」
「分りました ありがとうございます」
桜川は失礼しますと深々とお辞儀をしカウンターに戻った
神山は桜川がお辞儀をしたときにブラウスから
覗いた白い乳房を脳裏に焼き付けた
由香里と二人で部屋に戻ると疲れが押し寄せてきた
「由香里 何を食べようか?」
「ここに料理店の案内があるわ 探しますね」
神山も由香里の脇に座り覗き込んだ
「ねぇ お魚ずくしだったから お肉にしましょうか」
「そうだね ステーキと焼肉どちらにする?」
「私 ステーキが食べたいわ あなたは?」
「僕もそうする 御殿場牛って聞いた事無いけど、、、」
「以前本で紹介された時は
とろけるように美味しいって書いて有りました」
「よし そうしよう 決定」
神山は由香里のバストを優しく触った
「何しているの おなかぺこぺこ さあ いきましょう」
部屋を出てエレベーターで3階に着くと直ぐに分った
二人は予約をいれていなかったが 席が空いていたので案内された
窓際の席からは日本庭園が見えるようになっていた
ウエイトレスがメニューを持ってきたので
由香里と眺めているとき携帯電話がなった
「アルタの高橋ですが いま良いですか」
「はい どうぞ」
「先ほど 椿総支配人からお褒めの電話がありました」
「へぇ よかったね」
「うん 山ちゃんの株が又上がったよ」
「それは ありがとう しかしカメラマンがしっかりしているから」
「まあ それはそれとして 社長も金一封だって」
「いいよ 一杯貰っているから」
「いま どうしているの」
「これから 夕食ですよ」
「あっ ごめんなさい では 明日」
携帯で連絡を取っている間に由香里はビールを注文したらしく
「では お仕事ご苦労様です」
「はい あなたのお役に立てて嬉しいわ」
「乾杯」
由香里は最上級から一つしたのステーキを頼んだ事
ワインもワンランクしたの赤を頼んだ事を告げた
「そんな 遠慮する事無いじゃないか」
「だって がつがつするの嫌いです」
「そうだね」
由香里と話している時に後ろからウエイトレスが
「神山様ですか」
「はい 神山ですが」
と答え きょとんとしていると
「どうぞ こちらのカウンター席にお移りくださいませ」
「えっ いいの カウンターに移っても」
「はい こちらでお食事をお願いします」
「よかったね 斉藤さん」
「ええ 嬉しいわ 温かいものが頂けるのって」
由香里と神山は案内されたカウンターに座った
テーブル席より床が一段高くなっているので
調理している所が良く見えた
鉄板には野菜類が並べられて いつでも焼けるようになっていた
オリーブオイルをたらしヘラで伸ばすと野菜を一気にかき混ぜ炒めた
2本のヘラは無駄な動きが無く
火が通った野菜を直ぐに神山たちのお皿に盛られた
熱い野菜を口にしている時にウエイトレスが赤ワインを持ってきた
「今夜のワインはこちらの赤ワインです」
由香里がラベルの違いに気が付くと
「はい 総支配人からのプレゼントです」
ウエイトレスがワイングラスに少量そそぎ味見をそくした
少しほろ苦く酸味がありしかし飲みやすかった
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