皆より遅く来た事に対し反省していた
「よお おはよう 元気か」
高野は大田に近寄り声を掛けていた
「ええ おはようございます 高野さんめちゃくちゃ凄いですね
現在ダントツのトップですよ」
「うん 周りが良くやってくれるから 僕なんて何もしていないよ」
「そんな事無いですよ 高野さんと一緒だと僕なんて影薄いですよ」
「ご謙遜 ごけんそん、、、」
高野は大田の耳に近づき小さい声で
「しかし どうしたの このメンバーは 何かあるの?」
「いやぁー 全然分らないのですよ
僕も昨日 携帯で筒井さんから呼ばれたんですよ」
「そうか 実は僕の場合は一昨日筒井さんから
福岡の店に電話が入ってきて呼ばれた」
フロアに集まったスタッフが思い思いの人と話をしている時だった
「やあ ようやく皆揃ったな 忙しいところすまんな」
筒井はスタッフを見渡しながら労い 会議室に入るよう指示した
祥子はこの会議に召集が掛かっていなかったので躊躇していた所
「おう 久保君おはよう 主人公が居ないと話が進まんよ
上原の書類関係一式を持って来なさい」
筒井は祥子を会議室に入るよう指示した
(なに言っているの 私が主人公? なんなの?)
「久保君 それから上原の図面も一緒にな 忘れずに頼むよ」
「はい分りました」
祥子は言われるまま上原の書類一式と図面を持って
会議室に入っていった
「久保君 君は僕の隣に座ってくれ」
「えっ はい 分りました」
他のスタッフは思い思いの場所に座っていたが
祥子だけ座る場所を指示された
「では 9時に会議を開くので それまで待っていてください」
鈴や銀座店
神山は7階催事場へいくと 飾り付けの看板やPOPなど点検し
什器類の員数も什器屋と一緒にチェックをした
「うん 大丈夫だね ありがとう」
「はい いつも ありがとうございます」
「もう暫くすると 売場の準備も落ち着くから 待っていて」
「ええ」
神山は催事担当者にここを離れることを伝え 什器や備品類の
過不足は業者に話して欲しい旨伝え 1階のステージに向かった
ニーナ・ニーナのステージを見ると 神山がデザインしたとおり
コンセプトがしっかり伝わるようデコレーションされていた
「あっ神山さん おはようございます」
「やあ 細川社長 おはようございます いいですね これ」
「ありがとうございます 時間が無かったので 逆に集中して
お仕事をさせて頂いたからかしら 必死でしたよ」
「ほんと ごめんなさい」
「あれだけの時間で 良くコレだけできたと 私も驚いています」
「人を増やしたんですか」
「ええ 2名増やしました」
「本当に ありがとうございます 助かりました」
細川と神山が話しているステージでは山崎愛と佐々木艶子が
最終手直しをしている
「あら 山ちゃん おはようございまーす」
「よぉ 愛ちゃん ありがとう 助かったよ」
「ふふふ 高いですよぉー ねぇ社長」
「まあまあ 神山さん 倉元さんに話してあります」
「はい 会うのが辛いなぁー」
「山ちゃーん 大丈夫よ 昨夜遅くまで呑んで 機嫌はいいから」
「そうか 助かった 愛ちゃん それで充分だよ」
「はーい 艶子 もう止めようよ シルエットはこれ以上でないよ」
「ええ シルクだしピンが打てないから 仕方ないですかね」
「綺麗に 出ているよ シルクの感じが素晴らしいよ 大丈夫」
「はいはい お二人さん 山ちゃんからお墨付きよ さあ片付け」
「はーい」
ステージで話をしていると 奥村がきて
「山ちゃん おはようさん 社長 おはようございます
聞きました ありがとうございます」
「済みませんでした」
「うん 山ちゃんの失敗じゃない事も 筒井さんから連絡があった
しかし 素敵なステージに仕上がったね 良かった」
「ええ 2名追加です すみません」
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