銀座店催事課
「由香里さん コーヒーください」
「どうしたんですか さきっから」
課長の奥村は神山が出勤してこないのでイライラしていた
5分毎に時計を見ては ため息をしていた
「倉さん 山ちゃんから連絡ありませんか?」
「おう 無いぞ 携帯にかければいいじゃないか」
「携帯が繋がらないんですよ」
「おう まだ10時だぞ なにおそんなに焦っているんだ」
「ええ それは本人が来てから はい 遅いなー」
暫くすると ラフなカジュアルファッションで神山が出勤すると
「山ちゃん 遅いじゃないか もう どうして携帯が
繋がらないんだ 繋がるようにしてくれ」
「課長 おはようございます お言葉ですが
地下は繋がらないんですよ 僕の携帯は まったく朝から」
「おう 山ちゃん おはようさん」
「倉さん おはようございます なんですかいきなり ねぇ」
「おう 課長さんは 山ちゃんを来るのを待っていたよ」
「へぇー それで朝一番から 携帯のいちゃもんですか もう
気分悪いですよね 由香里さん コーヒーください」
「そうよね まったく 酷いわよ」
奥村は少し言い過ぎたと思い
「山ちゃん いや神山部長 大変失礼しました
で ちょっとみんな集まってくれ」
課長が男らしく神山に謝罪したので テーブルに集まると
「実は えー 僕がイライラしたのも 報告をさせて頂くからです」
「おう 分かったよ 山ちゃんが又 なにかしたのか」
奥村は メモをとったノートを読み上げた
「内示がありました 2月に行われた 銀座バレンタインディー
ウインドーコンテストで 見事 神山部長が最優秀賞を
受賞されました 神山部長おめでとうございます」
「えっ 僕が最優秀賞、、、ほんとですか 嫌ですよ
やっぱりあれは 間違いだったなんて」
「山ちゃん 大丈夫だよ ほら9日に銀座会があるだろ
その会議内容が 昨日届いて秘書課が確認したところ
間違いなく うちの山ちゃんだ だからおめでとう」
「おう 山ちゃん 凄いな おめでとう」
「先輩 おめでとうございます 凄いですね」
「神山部長 おめでとうございます よかったわね」
「うん ありがとう」
「やあ おめでとう 同期として嬉しいよ」
「ははは 大ちゃん ありがとう」
みんなが喜んでいるとニーナ・ニーナから電話が入った
「はい 神山です」
「筒井です 最優秀賞 おめでとう よかったね
あそこで我が社の商品を見せてくれたんだよね 嬉しいよ」
「ニーナ・ニーナの商品が良かったからですよ」
「よかった そうそう スケールモデルとか
色々とありがとう 僕も嬉しいよ がんばってね」
「はい ありがとうございます」
「そうそう あと1件 9日木曜日朝10時にNN青山本社ビルに
来てください アルタの佐藤部長にも来ていただきます
奥村課長には 後で連絡します お願いします」
「はい 分かりました 伺います」
神山は電話を切ると奥村課長に
「課長 筒井さんからですが 9日の10時に青山の
NN本社ビルに来てくださいと言われ 佐藤部長も
呼ばれるそうです 課長には後で電話すると言っていました」
「うん 分かった 立ち上がりは大丈夫だよな」
「もう 翔が居ますから 大丈夫ですよ なあ翔」
「はい そうそうFAX頂きました ありがとうございます」
「うん あれを見ながら 説明するよ」
「ええ 良く書かれているので 感心してみていました」
「ははは 見ているだけじゃなくて 覚えてくれよ」
みんなが大笑いしていると奥村が倉元に
「倉さん どうでしょうか このコンテストと部長昇進の
祝賀会は地下で行いませんか 大々的に」
「おう そうだな 俺が昨年貰った時も地下でしたしな
いいんじゃないか 店長も喜ぶよ そうしよう」
「はい わかりました なあ市川君 段取りをしてくれ
忙しいのは分かるが 同期の祝賀会だ それと
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