2010年9月9日木曜日

Vol.61 芽吹き -1-5



「うん そうしてくれ 少し辛そうだし 頼むよ」
奥村が神山に大丈夫かと聞くが空返事しか返ってこなかった
神山自身はこの事を余り覚えてなく 久しぶりの不覚だった
翌日 目覚ましと時計が鳴っていたので目を覚ましてみると
隣に由香里が背中を向けて寝ていた
驚いた神山はここがどこだか分らず昨日の事を思い出したが
頭の中には由香里の姿は出てこなかった
暫く目をつぶっていると由香里がこちらに向きを変え
「どうしたの 神山さん おはよう」
「おはよう 斉藤さん」
「さいとうさんではなく ゆかりでしょ」
「うん 由香里さん」
「何を考えているの」
「いや 何で由香里さんとここにいるのだろうと思って」
「やだ 覚えていないの?」
「うん」
由香里は奥村と別れた後 高くもなく安くもないホテルを探し
神山をベッドまで運び寝かしたが
うわ言のように水が欲しいだの 頭が痛いだの言われ
結局 自宅に帰りそびた事を伝えた
神山は丁寧にお詫びとお礼を言った
神山は自分が裸でいる事が不思議でどうしたのか分らなかった
「昨夜 神山さんは私を求めてきたの」
「えっ 僕が 由香里さんを?」
「そう 頭痛が治まると 私の躰を触ってきて求めてきたの」
「えっ」
「いやだ 覚えていないの だけど久しぶりに気持ち良かったわ」
「そんな そんなに話していないのに」
「そうね しかし 女と男になると言葉なんか必要ないわ」
「しかし、、、」
神山はホテルの寝巻きを羽織トイレに入った
ユニットバスに湯を張り少し考えていたが由香里が
「ねえ 私もおトイレを使わせて」
「いいよ ちょっと待って 出るから」
神山は焦って出ようとしたがバスタオルが見つからず焦っていた時に
「もうだめ 神山さん見ないで あっちを向いていて」
狭い所で二人がもつれ合うようにしていた時 由香里は
便座に腰掛ける前にもらし始め
両足を硬く閉ざしている付け根から透明の液体が流れてきた
液体を流している間 由香里は直立した状態で両手は顔を覆い
生理現象が全て終ったとき由香里の秘所をシャワーで流してあげた
石鹸で丁寧に洗ってあげるとようやく足を広げ
自分から秘所をさらけ出しもっとも大切な処も洗わせた
顔を覆っていた両手は神山の肉棒を探り当て丁寧にシャワーで流し
今度はひざまずき 大きくなった肉棒を咥えたりしゃぶったりした
硬くなったのを確認した由香里はその場で交わりを求めてきたので
由香里をバスの壁に向けお尻を突き出させる格好で背後から交わり
最初のうちは神山が動いていたが 暫くすると
気持ちよくなって来たのか由香里もリズミカルに動き始めた
「うわぁー いっぱい ねえもう勘弁して」
神山は今度は正面を向かせ片足を持ち上げ交わったがすぐに
「あぁー きもちいいー もうすぐ ああぁー」
この体位だとクリトリスに当たるのか由香里は頂点に達した
由香里が頂点に達した後 神山もほどなく頂点に達した
シャワーが頭から流れている中で唇を重ね合わせた

「それだったら 私を避けることないでしょ
今年に入ってから 神山さん私を避けているもん 絶対に」
「そんな事ないよ 避けてなんていないよ」
「だったら ここで私を抱いて ねっ
ねえ お願い神山さん だ・い・て」 
由香里の片手は神山の肉棒をズボンの上から探り触っていた
(どうして、、君は昨年のクリスマスイヴを覚えているのか)
神山の思考とは別の動きをする下半身で
感じないように呪文を掛けても由香里の魔術には負けてしまった
「ほら こんなに元気になったじゃない」
由香里は勝ち誇ったように ズボンの上からぽんと叩き
ブラウスのボタンをはずし脱ぐと 神山に抱きついて来た
神山もどうなってもいいと半分妬けになり由香里を抱きしめ
造り付けのベッドを準備すると二人は久しぶりの感触を確かめた
神山が上になり重なったり 由香里が背を伸ばし上になったり
由香里は何回か頂点に達した後 暫くは動かなかった

神山がビールを呑みにキッチンに立つと





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