「はい ここまでよ」
「なんで ほらこんなに大きくなった」
神山はガウンの真ん中が盛り上がっているのを見せると
「だめよ 忙しないとゆっくりと楽しめないでしょ もう」
神山はガウンの合わせを開くと 肉棒がぴょんと出てきた
「どうしてパンツ穿かないの?」
「えっ 無かったよ」
「また そんな」
祥子は慌ててバスルームに行くと パンツは乱れ箱に落ちていて
「ごめんなさい 下の箱に落ちていました」
祥子はそう言うと パンツを穿かせ肉棒へはちょことキスをし
「あとは自分であげてね」
「もう でも今夜に楽しみを取っておくよ」
祥子は笑顔で答えると 食器類をさげて支度を始めた
女性の着替えるところを じっくりと観察したかったが やめて
食器類を洗って 籠に入れ水切りをした
「ありがとうございます 助かるわ 貴方の支度は」
「あっ そうだ 直ぐにするから待っていて 忘れていたよ」
神山はガウンを脱いで パンツ一枚で自分の部屋に戻った
慌てて催事課に行かなくても良かったが 祥子の誘いなので
せめて駅までも一緒にいこうと支度をした
神山はドアフォンのところで
「支度できたよ」
「はーい」
そういうとドアが開き 神山はびっくりした
「あー 驚いた 心臓に悪いよ ははは」
二人は手をつないでエレベーターを待っていると祥子が
突然キスをしてきて
「まず お昼でしょ それから夜でしょ 絶対だからね」
「うん 大丈夫だよ」
話していると箱が上がってきて 1Fに降りた
エントランスルームは 朝日が燦々と差込気持ちよかった
外に出ると祥子は神山の腕を両手で絡め 豊満なバストを
押し付ける格好で歩いた
神山はこのまま祥子と一緒に生活してもいいかなと思ったが
果たして 子供が居る事だし 下手に告白しないでおこうと思った
代々木上原の駅に着くと 神山は
「僕は また事務所に戻るよ」
「えっ 戻るの」
「うん 連絡待ちが一件ある ごめんね」
「もう」
そういうと人目を憚らずにキスをした
「ねえ みんな見ているよ」
「いいじゃない 見たい人には見せておけば」
そういうと又 キスをしてきた 今度は少し長かった
「さあ 行ってらっしゃい」
「はーい じゃ1時に」
「うん」
祥子は改札口へ向かう人ごみの中に消えていった
神山は構内のATMを利用して150万円を入金した
通帳を見ると残高は殆どゼロに近い状態から150万という
桁違いの数字が打刻され 自身驚いた
神山は離婚した時の約束で 子供たちが成人するまで
仕送りをする約束を交わした 思うように仕送りが出来ず
給料日の前日に残っている金額を送金してきた
だから神山の通帳は一向に増えず 毎月ゼロ円に近い数字だった
しかしこのお金は 今後の事もあるので 貯金に回し
5月に出る 賞与を全額振り込めばいいと思った
部屋に戻るとアルタの高橋からFAXが届いていて
スケールモデルは今日12時に現場に持っていくと書かれていた
神山は高橋に電話をすると
「おはようさん」
「やあ山ちゃん おやようさん」
「FAX見たよ ちょっと駅まで行っていたんだ
それで 1時にニーナ・ニーナの久保さんが現場に来るんだよ」
「じゃ 丁度よかったね」
「何時までかかったの?」
「うん 製作部は3時頃って言っていた」
「ありがとう そうしたら どうしようか」
「山ちゃんはどうなの?」
「うん 午前中 催事課に顔だして お昼は上原で 夕方から
夜は銀座で まあこんな感じ」
「そうしたら 1時に現場で待っていますよ」
「うん それで駅前寿司を1時で予約を入れておこうか」
「あっ それはこっちでやります 大丈夫ですよ」
「うん 分かりました お願いします」
「そうそう 先ほど解体屋から電話があって 早急に天井を
解体するって 連絡がありました」
「よかっったね」
「うん 連絡をしなかったら 1ヶ月は無理ですよって言われた」
「えっ まさか でも横浜が忙しいから よかったね」
「日にちが決まったら連絡します」
「お願いします じゃ1時に現場」
神山は電話を切ると テーブルに大きな図面を広げ
落ち度が無いか 何回も確認した
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