「へぇー 難しいんだ 泰子さんが難しいって言うなら間違いないわね」
「おいおい 僕も難しいって言っているんだよ もう」
みんなはキャァーキャァーいいながら 笑い出した
「だって 神山さんの言っている事も本当よ でもほら向こうはプロを
目指した人でしょ 色々な角度で判断していると思うの 怒らないで」
「あーあ そうだよね うん 分かったよもう」
おしゃべりがひと段落すると 全員でVWの販売店にいった
担当員が神山を見て笑顔で迎えるとカウンターで各自の手続きを行った
みなが色々な書類を預かりスタジオに戻ると神山は出勤の支度をした
由貴と香織 真由美は午前半休をしているので帰り支度をした
「祐子 タクシーを3台 呼んでくれるかな お願い」
神山はみんなに
「じゃ 行ってくるね 祐子 お願いします」
そう言うと 由貴と香織 真由美にタクシー代を渡し 次長室に向った
「やあ おはよう 昨日はお疲れ様でした」
「おはようございます お疲れ様でした」
「VWの手続きも順調に終わったよ」
「あっ そうですね どうでしたか」
「うん みんな大喜びさ ほんと子供みたいだったね ははは」
「まあ でも嬉しいんだわ ふふふ」
「なにかあった?」
「いいえ そうそう 亜矢子さんにプレゼントするんでしょ はいこれ」
洋子はVWゴルフVR6のカタログや必要書類を神山に手渡した
「おお 忘れていた そうすると後はTバックだけだな うーん」
次長席でGOLの纏めやスケジュールを見ていると泰子から電話があった
「神山さん ありましたよ 例のTバック」
「やあ 泰子 おはよう ありがとう でどうしようか」
「ええ お昼にそちらに伺いますよ うなぎでも良いですよ ふふふ」
「分かった 部屋を出たら電話をください タクシーで来る?」
「ええ 時間が勿体無いから タクシーで行きます」
「うん 分かりました じゃ うなぎ屋で待っています」
電話を切ると洋子に
「泰子が見つけてくれました 助かった ははは 地方のデパートなら
婦人肌着売場に行っても おばさんばかりだから何とも無いがね」
「まあ 以前 買いに行ってくれたのに 今は駄目なの」
「うん まあ 駄目じゃないけれどさ なんとなく恥ずかしいし、、、
それで お昼に泰子から電話があるから うなぎ屋にいくよ」
「はーい 分かりました そうしたら予約しておきましょうね」
「うん お願いします」
お昼になり泰子から電話がはいると 神山と洋子はうなぎ屋で待った
「お待たせしました」
「やあ ありがとう」
「はい これです でこちらはプレゼント用に包装してありますよ」
神山は袋を開けると確かに自分が穿いているTバックショーツだった
「ありがとう それで何枚包装してあるの」
「ええ Tバックが3枚でしょ ハイレグが3枚 スタンダードが2枚
合計8枚です ふふふ」
神山は2万円を泰子に渡した
「ありがとう 助かったよ」
「それと先日話していたグラスの件ですが たたき台が出来ましたので
あとでご覧ください お願いします」
「ああ ルコーワなどの景品の件ですね 分かりました ありがとう」
神山は泰子から書類を貰うと バッグにしまった
「それで 大きい会社に聞いたんですが 各社とも販促で前向きに
考えてくれています 手ごたえはいいですよ」
「そうか ありがたい事だ うん良かった そうしたら泰子のところにも
人を派遣して色々と準備しなくて良いかな?」
「うーん 大丈夫だと思いますよ 実際に取り扱うわけじゃないし」
「そうだね うん でも問い合わせの電話が多くなるでしょ 大丈夫?」
「大丈夫です ほらコールセンターと違うし ふふふ」
「うん 日常の業務に支障をきたす様だったら 連絡くださいね」
「はーい 了解です ふふふ」
3人はうなぎを食べ終わると 泰子はタクシーで協会に戻った
次長室に戻ると 亜矢子のプレゼントを綺麗な和紙で包装し配達した
「亜矢子 驚くだろうな」
「ええ Tバックと車でしょ 驚くわよ ふふふ」
15時過ぎにニーナ・ニーナの祥子から電話があった
「神山さん メンズが出来上がりました」
祥子は嬉しそうな声で神山に伝えると
「おぉー 出来ましたか ありがとうございます」
「ええ 今 成田から届いたばかりなんですよ それでこれから