2013年9月9日月曜日

Vol.1157 百日紅 -6-67



次長室でいつものように30分の昼寝をするとクリスタルの大森から
電話があった
「神山です」
「済みません お忙しい所 実は神山さん 今度のシドニーのグラスですが
あのぉー バラで販売する分ですが マスコットのグラスはいいんですか」
「あっ そうか バラは31種類しか製作していないよね そうかぁー」
「ええ それでちょっと引っかかっていたんです」
「そうですね どうですか 間に合うようなら 作っていただいたほうが
こちらとしても嬉しいのですが」
「ええ 先ほど計算したんですが 最初の3万1千客を収めたときに
ARXさんから入金があれば その分をそのままマシン購入代に当てようと
考えているんですよ」
「えっ ちょっと待ってください そうすると10台くらいですか」
「ええ そうです そうすれば 製作も少しは楽になりますし」
「はい では 1種類増えますから 3万2千客お願いします
箱に貼るシールは大至急作らせます」
「ええ お願いします」
電話を切ると杉田に電話をして用件を伝えた
「そうでした 先輩済みません 大至急シールを作ります
とりあえず5000番から7777番まで作ります」
「うん 頼みます 大至急だからね」
「そうすると 化粧箱も急がせます 少し足らないと思いますから」
「うん そちらもお願いします」
電話を切ると洋子に
「しかし大森さんもたいした人ですね」
「どうされたの」
「うん 僕の所に先行してバラを32000客作って貰うんだけど
その売上金でマシンを10台購入するって 凄いよ3億だよ」
「へぇー 凄いですね」
「もっとも 20台体勢になれば 8時間稼動で960客生産できるから
仕事は楽になるね」
「へぇー そうすると これからは時間に追われなくてすむのね」
「うん 良かった こうやって伸びてくれると 投資した甲斐があるね」
「ええ 今後のお仕事も順調に行くでしょうし 良かったわ」
「うん なんと言っても39万客で5千円利益として19億だからね
それが4年毎だろ それに4年後は7777じゃなくて1万にすれば
もっと利益が出てくるよ 凄いよ」
「そうね ねえ 余裕が出来たら 例えばアジア大会とか サッカーの
ワールドカップとか 色々とできるでしょ」
「あっ そうか サッカーはいいね うん 一応メモをしておきます」

Gプロの高橋から電話があった
「今 伺っていいですか?」
「うん」
直ぐに高橋孝一が次長室にやってきた
「どうしたの 考ちゃん」
「やりましたよ 漸く建築許可がおりました これで工事に入れます」
「おお やりましたね おめでとう よかった」
「ええ 佐藤も喜んでいます」
「そうしたらさ簡単なスケジュールを出してくださいね」
「ええ これです」
高橋孝一から工事日程表を受け取りみると
「結構 予備日がありますね よかった」
「この工程で工事ごとオーバーラップしている部分の 前で行われれば
3月始めには 充分間に合います もっともずれ込んでも内装で
帳尻を合わせられるようになっています」
「なるほど うん 3月始めに引渡しが出来れば各企業は大喜びだよ」
「ただ ほら御殿場って雪が降るでしょ なるべくその時までに屋根は
造っておきたいんです だから今から始まれば12月には屋根が大丈夫です」
「そうか そうだね よかった ご苦労様です」
「それで山ちゃん 8月のお盆が過ぎた辺りにゴルフにいこうよ どう」
「うん みんなを呼んで いこうか」
「うちの社長も喜んでさ 参加したいって言っていたよ」
「えっ そうか そうすると奥様も参加するね ってことは椿さんの
奥様も参加だね うん そうしたらさ 東都にも話してみるよ
あっ うちの時田にも話してみますね」
「ええ 凄い人数になりますね」
「うん まあ その位いいでしょ 記念だし何回もするわけじゃないしね」
「そうだね 了解です そうそう杉田常務も参加したいって話してました」
「えっ 翔がゴルフ?」
「ええ 美佳さんと練習をしているそうですよ ほらARXの篠原涼子さん
彼女も一緒らしいです」
「へぇー そうだね 彼も仕事に絡んでいるし 分かりました