「良いわよ 私たちが探して買ってきてあげるから ねぇー泰子さん」
「ええ 時間は一杯あるし 百貨店めぐりも良いわ ふふふ
ねえ 何処のメーカーですか ほら見せてください」
「おいおい なんで みんなが見ているよ」
「私 繊維協会の理事秘書です 見せなさい」
これには洋子をはじめ みな大笑いした
女性群が輪を作り 神山がパンツを膝まで下げると 泰子がタグを確認し
「大丈夫です 直ぐに手に入りますよ でももっと広告を打てば
大きな会社になれるのに 残念ね」
「なになに それって」
「うん 中堅でしっかりしている会社なのよ でもね地味なの
ほら40とか50歳の女性を対象にした肌着が中心なのよね
このような斬新なものを出していけば 一皮剥けるのにね 残念ね」
パンツを上まであげファスナーもあげると
「じゃ 僕がそこの顧問になろうか どうかな?」
「うーん いままで一度も顧問を希望されてなかったから難しいわね」
「そうか 繊維協会で何か手を打てると良いんだがな ほらグラスでさ」
「うーん 景品法で引っかからないようにしたいんでしょ だったら
大丈夫よ あそこの商品って揃えると10万や20万すぐだもの
例えば50万円分購入者にはグラス1客とかね そうすれば公取に
全然引っかからないわよ」
「ねえ 泰子 そうしたらさ 大手のルコーワやバードなどに働きかけて
活性化を促進って事で提案してみるか どうかな?」
「あっ それって絶対に良いわね 独占ではなくて 肌着企業に投げかけ
賛同してくれた企業と提携して販促を進める訳でしょ」
「うん どうだろう どう洋子」
「ええ 素晴らしいわ だってそこのTバックの会社だけじゃなくて
ルコーワやバードったら90%以上の女性は知っているし 使っていると
思うのね そこにそんな素晴らしいプレゼントがあったら 余計買うわね」
洋子や泰子のグラス販売計画のアイデアがひと段落すると皆の箸がよく進み
おつまみや日本酒を追加した
暫くすると ニーナ・ニーナの由貴と桃子が入ってきた
「あれっ 皆さんお揃いで どうされたんですか」
「ははは 香織と真由美の引越し祝いだよ」
「へぇー 凄いですね ねぇー桃子ちゃん」
「そうすると渋谷で揃えたんですか ふふふ」
「まあ さあこっちにきて食べなよ 車だろ」
「ええ 1杯だけ頂きます あーあ泰子さんに教えてもらいたいなぁー」
「そのうち時間を合わせましょうね ほら理事の都合もあるし ふふふ」
「そうか 洋子さん 泰子さん 香織さん 真由美さん みんな秘書
わぁー 凄いなぁー 私 次に生まれてくるときは男が良いな
りっぱなおちんちん付けて 一杯秘書を付けて ふふふ」
「おいおい 桃子ちゃん 酔っ払っているのか 大丈夫?」
「大丈夫ですよ 今日は由貴先輩の車です さっき缶ビールを呑んだの」
「そうなんです 練習場でどうしてもって言うから呑ませたら
1缶で足りなくて ふふふもう大変」
「って事です 神山さん」
「じゃ 由貴は桃子ちゃんを部屋まで送るの?」
「ええ 今回は私 次回は桃子ちゃんって決めたんです」
「そうか それも手だね まあほどほどに 食べて行って 足りなかったら
お好みで握りでもなんでも頼んでいいよ」
「はーい じゃ 私は握りを頂きますね」
「はいどうぞ」
その光景を見ていた香織と真由美が
「私たちもそうしようか ふふふ」
「でも 歩いて帰れるところだから 関係ないわよ それよりレディーの
酔っ払いって良くないわよ」
「そうね やっぱり程ほどね ふふふ」
みんなのやり取りを見ていた祐子が洋子に
「みんないいわね どこかで支えあって ふふふ」
「そうね そうか祐子さんは大変よね 神山さんしかいないし」
「うーん こんな光景を見なければ いまのお仕事は最高よ
だって 自分の時間が一杯あって それを自由に使えるでしょ それに
神山さんだって凄く優しい うーん でもね 周りにいないもんな」
「そうね 同じ職場で 例えば神山さんのスタジオで働く女の子が
祐子さんと同じような気持ちだったら色々と話せるわね」
「ええ でも 無理ですものね ふふふ だから由紀枝さんと一緒だと
凄く楽しいの 彼女も大変な過去があるでしょ 分かるのね」
「そうね そうしたら 新しい車で御殿場に遊びに行けばいいわよ」
「えっ そんな 怒られますよ」
「だって その時にその気があれば一緒に行くでしょ でも本人が
お仕事だったら 私は怒らないと思うわ」