「はい 分かりました」
神山はベッドに横になると直ぐに寝てしまった 泰子が
「洋子さん 私も寝かせてください」
「はーい いいわよ 由紀枝さんは寝なくていいの」
「ええ 大丈夫です それよりメロンを注文しましょうか」
「そうね 食べたくなったわ ふふふ」
そういうと由紀枝は電話でフロントにメロンを注文した
30分経ち洋子が神山と泰子を起こした
「やあ ありがとう すっきりしたよ」
「洋子さん ありがとうございます すっきりです」
神山は部屋のなかをぐるりと見て
「あれっ 由紀枝は」
「ええ メロンを食べて帰りましたよ」
「そうか ありがとう それでは我々も帰ろうか」
神山はフロントで精算し洋子を乗せて車を出した
「そうしたらさ 今日はバーベキュー無理なんだ」
「ええ ごめんなさい」
「じゃ 渋谷で降りたら そのまま送るよ」
「はい お願いします」
神山は後ろについてくる泰子の運転を気にしていたが安全運転で安心した
更にスピードを上げると泰子もピタリとついて来て笑っていた
首都高渋谷ICで降りると洋子の自宅近くまで送り泰子とスタジオに戻った
「お帰りなさい」
「うん ただいま どう香織とか来ている?」
「ええ 香織さんは早くに来たけれど桃子さんはもう少し時間が掛かるって」
「じゃ 今日は5人分かな」
「ええ 私でしょ 神山さん 香織さん 泰子さんでしょ 桃子ちゃん」
「もう買い出してしてあるの?」
「ええ 大丈夫ですよ お肉も選んでもらいました ふふふ」
「魚介類は?」
「ええ 伊勢海老も買ってあります 大丈夫よ」
「わかった それでは着替えをしよう そうそう泰子の案内をお願い」
3人は2Fにいくと 神山は主賓室 泰子と祐子はゲストルームに消えた
着替えを済ませ1Fのスタジオにいくとドアフォンがなった
神山が出ると桃子で 外壁の門扉を開けた
「わぁー 遅くなってごめんね ふふふ」
「いいよ 今さ2Fで着替えているから 行ったら良いよ」
「はーい いつものお部屋ですね」
「うん 階段を上がって左側だよ 祐子もいるよ」
神山はそう言うと バーベキューセットを庭にセットした
冷たくなった缶ビールやワインボトルをアイスの入った大きなバケツにいれた
グラス類も人数分をガーデンテーブルに置き準備をすると みんなを待った
5人が揃うと 神山は野菜やおつまみになりそうなものから焼き始めた
香織が気を利かせ 焼き手になると 神山はみんなに缶ビールを勧めた
「ねえ神山さん それでゴルフはどうでしたか」
祐子が普通の感じで聞いてきたので
「うん 凄く難しい所だった それが第1印象で スコアは70でした」
「へぇー 難しいコースで70ったらいいじゃん ねぇー桃子ちゃん」
「ほんと 凄いですね 私なんかだと100は叩くわ」
「うん 一生懸命練習をして楽しもうよねっ しかし泰子のイーグルは凄い」
神山は北8番で泰子が残り125yを9番アイアンでカップインしたことを
細かく説明した
「へぇー 8番か9番って迷ったんだ」
「そうなのよ125yって8番の距離なの でも打ち下ろしで風が殆ど無い
状態でしょ それに今日は当っていたから 9番にしたの」
「へぇー 凄い わぁー憧れるわ ねぇー祐子さん」
「うん 凄すぎるよ よーしっ 明日から練習だぁー」
神山は香織と焼き手を変わると魚介類を焼き始めた
伊勢海老を塩 胡椒だけで味付けして焼くと香ばしい香りが漂った
「美味しそう 早く食べたいぃー」
今夜のバーベキューはゴルフの話で盛り上がり ステーキを食べた
食後のデザートは祐子がフルーツを美味しそうに盛り付け好評だった
後片付けを済ませソファーで寛いでいると 明日の車の話しになった
「どうでした 泰子さん」
「ええ 全然大丈夫よ 帰りなんて 神山さんの車を追いかけていたら
220kも出しているの驚いたわ でもね全然ぶれなくて安心よ ふふふ」
「そうか あの時220も出していたんだ 知らなかったよ ははは」
「ふふふ 相当なスピード狂ね でも安全運転だわ」
「うん 僕も泰子の事を見ながら走っていたんだよ あの車は300でも
大丈夫じゃないかな まだ試した事無いけれどね」