2013年9月23日月曜日

Vol.1171 百日紅 -6-67



キャディーにお礼をいい レストランで一休みした
「お疲れ様でした フロントで準備が出来るまで ビールでも呑もう」
神山達はホテルに戻りゆっくりするつもりなので おつまみは控えた
スコアカードを見てみると
「あれっ なんだニアピン ドラコンって2個ずつ取っているんだ」
「あらっ ほんと しかし最後の由紀枝さん あれって凄かったわ」
「ええ 7番で池ポチャしたから おまじないをしたの ふふふ」
「そうなんだ おまじないか なるほど」
「そうよ おまじない」
「どんなおまじないなの 教えて」
「ふふふ 一人で行水しないでねって」
「わぁー それって使える ふふふ こんど内野さんに話そうかしら
「駄目よ 洋子さん 私だけの おまじないよ 男は駄目 ふふふ」
「そうなの がっかり」
みんなが大笑いして 生ビールを呑むと神山が
「それではいきましょうか」
神山はフロントで精算すると アルコール飲料を除き全て無料だった
「どうもありがとう 楽しかったですよ」
「またお越しくださいませ お待ちしております」
「はい ありがとう」
「ホテルの送迎バスがもうじき出ますから それにお乗りください」
神山たちはフロント係員にお辞儀をして バスに乗った
暫くすると ホテルに着き降りたが バスにはまだ乗車している人がいた
ホテルのフロントでTJカードを見せると 係員がゴルフバッグをカーゴに
乗せ部屋まで案内してくれた
「あのぉー オードブルをお願いできますか」
「はい」
「それと シャンパンを2本お願いします えーっと30分後にお願い」
「はい 畏まりました」
係員が部屋から出ると神山は直ぐにシャワーを浴びた
女性たちもシャワーを浴び ソファーで寛ぐと オードブルが運ばれた

「では 楽しかったでしょーでかんぱーい」
みんなでシャンパングラスをカチンとあわせると呑んだ
「あー 美味しいわ ふふふ」
「まあ あと運転があるから 程ほどに ねっ」
神山はボストンから封筒を出すと
「洋子 はい ご苦労様でした」
「はーい ありがとう ふふふ」
「次 由紀枝 お疲れ様でした はい どうぞ」
「はーい 何が入っているの?」
「うん あけてからのお楽しみだよ 次 泰子 お疲れ様 ありがとう」
「はい こちらこそありがとうございます ふふふ」
3人の女性は封筒を開けるとギフトカードが1千万円分あり驚いた
「ねえ 神山さん いいのこんなに」
「じゃ由紀枝 返してくれる?」
「ぎゃはぁー いやだぁー 貰うぅー」
みんなで大笑いしながら オードブルをつまんだ
由紀枝や泰子はシャンパンを1杯飲んだだけで 殆ど口にしなかった
「じゃ 由紀枝と泰子さ ウーロン茶でも飲む? そうだ冷蔵庫に入ってる」
神山は部屋の冷蔵庫を開けるとウーロン茶のペットボトルが入っていた
綺麗なグラスに注ぎ二人に渡した
「これからはウーロン茶で乾杯ですね ふふふ」
「泰子 どうだった あのコース」
「難しいの一言だわ グリーンキーパーもしっかりした人がいるし
フェアウェイだって 綺麗に刈り取ってあったでしょ 凄いわ
だってパットがめちゃめちゃで スコアメイク出来なかったもの」
「そうだね グリーンがでかいよ ほんと 下手すると50yもあるしね」
「そうね 1グリーンだと9分割してローテーションでカップを切るでしょ
それがあるから 微妙なアンジュレーションが一杯あると思うわ」
「へぇー 9分割もするんだ」
「ええ それで先日も話したように 土日祝日のお客さんが多い時は
流さないといけないから 比較的易しいところにカップを切るの」
「うん そう言っていたね」
「今日は水曜日だから 少し難しかったんじゃないかしら ふふふ」
「ねぇー神山さん 勝ち負けはどうするの?」
「うん 由紀枝の支払いが1万4千円でしょ いいよ ねえ洋子」
「うん 私はどちらでもいいわよ ふふふ」
「泰子は?」
「私は要らないわ だってパープレー出来なかったし ふふふ」
「そうか 74だものね うん って事で今日はなし 由紀枝」
「はーい 皆様 ありがとうございます ふふふ」
オードブルも無くなって来たので神山は洋子に
「ねえ30分寝ます その間フルーツを注文しても良いし寝てもいいよ」