2013年9月14日土曜日

Vol.1162 百日紅 -6-67



「あっ 席を間違えたのかな、、、」
「大丈夫よ 私が注文したわ ふふふ」
「なんだ由紀枝か 席を間違えたと思った ははは」
神山はいつものようにビールのおつまみになるような物ばかり食べていたが
由紀枝と泰子は納豆やひじきといったカロリーを控えた食事をした
神山がフランスパンを食べ終わると由紀枝がしじみのお味噌汁を持ってきて
「はい これもちゃんと飲むのよ いいわね」
「はーい でもな、、、」
「なに言っているの 栄養があるのよ もう 私のハートが伝わらないわ」
「わかった わかったよ 飲むよ」
神山は美味しくバイキングを食べ終わるとフロントで
「プレーの後って 部屋を貸してくれるのかな」
「ええ大丈夫ですよ 17時まででしたら別なお部屋でお寛ぎして頂けます」
「よかった じゃ一部屋お願いしますね」
「はい 畏まりました 神山様 プレーのお時間ですが 8時スタートで
ございますので 7時30分のバスにお乗りください」
「うん ありがとう」
伊豆山ゴルフ倶楽部もスキエホテルのすぐ傍だし ここも直ぐ傍で
ゴルフ場の宿泊施設に泊まっている感覚になる

指定されたバスに乗ると1分も掛からないでゴルフ場に着いた
フロントで手続きをすると 神山他各自のメンバーカードを
提示する事を求められ 係員に渡すと
「神山様 庄司様 田所様 引田様 本日はありがとうございます
ここでのご利用は全て無料でございます 例外としまして 非難小屋等
での飲食は半額とさせて頂いています 日中症など気を付けて
プレーを楽しんできてくださいませ」
「あのぉー プレー後の飲食はどうなっていますか」
「はい レストランご利用の場合は無料です ご安心くださいませ
でも アルコール関係は半額とさせて頂いています ご容赦願います」
4人はロッカーキーを受け取ると ゲストと違った部屋に入った
神山はボストンをロッカーにしまいキャディーマスター室前にいった
3人の女性はクラブのマーカーをキャディーと確認していた
今日は2サムで神山と泰子に一人のキャディー 洋子と由紀枝に一人と
キャディーが二人ついた
練習場で新しいクラブで素振りをすると 確かにシャフトが硬く感じられ
最初から飛ばさないようにしようと考えた
後ろで見ていた泰子が
「いい調子よ その方があなたに合っているかも知れないわね
タイミングを見つけるのには少し時間が掛かるかも知れないけれど
大丈夫よ 直ぐに慣れると思うわ 楽しみね」
「うん 以前使っていたシャフトに似ているんだ ただバランスが
こちらのクラブのほうが全然良くて 振りぬきやすいよ」
「わぁー そうなの そうすると今日も60台かしら ふふふ」
「おいおい プレッシャーを掛けないでしょ ははは でもね このクラブ
凄く合っている様な気がするよ うん」
「良かったわね 日本人で持っている人ってそういないはずよ 頑張ってね」
「うん 分かりました」
練習をしていると 神山の組が呼ばれた

ここ伊豆山カンツリークラブは伊豆山の中央南斜面に造られたコースで
林に囲まれたホールや海が見えるホールと楽しませてくれる
冬は暖かく 夏は涼しいコースで一年中快適にプレーが出来た
27ホールありプレミアムメンバーが優先利用できるのが西側のコース
で東側に9ホール センターに9ホールと27ホール構成になっている
今日廻るコースは「西コース」と「北コース」だった
順番が来ると打順を決める為にステンレス棒でじゃらじゃらをした
1番は神山 2番泰子 3番由紀枝 4番洋子となった
神山はレストランで 全ショートホールニアピン 全ロングホール
ドラコンと決めていた
ティーを見ると レディース フロント レギュラー バック
トーナメント と5箇所のティーグランドが有った
神山と泰子はバックティーから打つことにした 本来トーナメントティーで
打ちたかったが まだ造成中の箇所があり諦めた
由紀枝と洋子はレディースではなくフロントティーで打つことにした