「洋子 さあ帰ろう 今夜は大丈夫でしょ」
「ええ でもお泊りできないからお食事だけね ごめんなさい」
「ははは いいよ」
二人は神山の運転で赤坂のスタジオにいった
玄関に祐子と由紀枝が出迎えていて
「ふふふ 早くきちゃった」
「じゃ このまま行こうか 大丈夫?」
「はーい ちょっと待っていてね 書類とかを持ってくるわ」
由紀枝の準備が出来ると4人でVW販売店にいった
「わぁー 写真より全然格好いいわ」
「由紀枝 運転席に座ってみたらどう」
由紀枝はVR6の運転席に座ると ハンドルやシフトレーバーの位置が
ピタッとフィットしていることに凄く感動した
「うん さすが人間工学を取り入れているわね 疲れないと思うわ」
「じゃ 色はどうするの?」
「ええ この白が素敵だわ シルバーだと営業車みたいだもの」
神山はカウンターで由紀枝の購入手続きを手伝った
マーチの引取りを条件に話を進めると 祐子よ同じ金額になった
270万円を支払うと係員が
「神山様 納車ですが御殿場に納車されますか?それとも靑山様と同じ
神山様のお宅でよろしいでしょうか?こちらですと27日に2台一緒に
納車をさせて頂きますが」
「由紀枝 27日ってどう?」
「ええ 大丈夫よ 来れるわよ」
「では 27日の午前中に納車をさせて頂きます ありがとうございます」
手続きを終えると神山が由紀枝に
「何を食べるのかな?」
「うーん おいしい中華を食べたいな」
「それだったら シブヤ ハイアット ホテルの中華にしようか」
神山たち4人はタクシーで渋谷に着くと神山が
「洋子 先日由紀枝がこの駅で宝くじを当てているんだ そうだよね」
「ええ スクラッチだけどね ふふふ」
「そこで スクラッチを当てようよ いいだろ洋子」
「まぁー ふふふ ドキドキしたいわ」
神山は由紀枝が当てたという宝くじ売り場に行った
「じゃ 由紀枝から お願いします」
由紀枝は神山の手を握ると目を瞑り1枚のスクラッチを引いた
削ってみると 最初から5万円を獲得した
次は祐子が同じように目を瞑りスクラッチを引き削ると2万円を獲得
「さあ 洋子だよ」
洋子は神山の手を握るが目を瞑らず スクラッチを引き削った
「わぁー 10万円ですって 凄いわぁー」
「きゃぁー 10万円だって 祐子さん凄いわね」
最後に神山が引いて削ると5万円だった
「おいおい 800円で22万円だよ 凄いね」
「ねぇー 赤いTバックを穿いているの」
「うん 勿論さ さあそれでは 本ちゃんだよ 何番にする?」
3人は色々と考え話をしていたが纏まらず神山に
「ねえぇー 私のバスト 祐子さんのウエスト 由紀枝さんのヒップて
どうかしら ただ殆ど同じなのよね」
「バストは90として19 それからウエストは53cmヒップ92で
そうすると195392になるね どうかな」
「大丈夫よ ねぇー祐子さん」
「うんうん それでいいわよ あと組番だけどどうしようかしら」
「そうしたらさ 洋子が来月40歳になるから 40組ってどうかな?」
「まあ ここで私の年齢なのね もう」
「うん それって面白いわ そうしましょうよ ふふふ じゃ買いましょ」
神山は3000円出して連番の宝くじを購入した
シブヤ ハイアット ホテルの中華料理店に入るとウエイトレスが席を案内し
神山たちはメニューをみて注文をした
由紀枝と祐子はよくおしゃべりをして楽しんでいた 洋子が神山に
「ほんと いいわね 若いとなんでも楽しいのね」
「おいおい 自分だって まだまだ若いよ」
「まぁー お上手ねぇー いいのよ でもね 40になればそれなりに
色々と経験の中からお話が出来ると思うわ」
「まあ どうしたんだよ 40にそんなこだわって」
「だって 宝くじを買うときに 言われたでしょ もう」
「そうか ごめんごめん でもちゃんと誕生日を覚えていたでしょ」
洋子は誕生日を覚えていてくれたことに嬉しかったが
「でもね それって年をとっていることでしょ 辛いわね」
神山は洋子が何を言いたいのか少し分かるが この場で議論する
事ではないと思い その話題から逃げたかった ちょうど由紀枝が