2013年7月6日土曜日

Vol.1092 百日紅 -3-64



デザイナー2人はデザインの素晴らしさを褒め 祐子に拍手した
スタジオに下りると みんなの周りを軽やかな足取りでまわった
デザイナーが神山に
「とても素晴らしいデザインです この形をベースにNNの良さや そう
女性らしさをもう少し強調したデザインに仕上げます それからシルク
サテンなら 飾りは一切いらないわ このドレスで勝負できます」
「やあ ありがとう では お願いします よかったね祐子」
「ええ ありがとうございます」
「神山さん 女性の体型ですが 着られる方は彼女と同じですか?」
「うーん 由貴や桃子もいるし そうだな採寸ですか?」
「ええ 出切ればその方が綺麗なラインが作れます」
「分かりました後日連絡します 今夜は由貴と桃子 祐子の採寸で
どうでしょうか それとも全員が一同の方がいいですか」
「大丈夫です 今夜は祐子 由貴 桃子の3人を測ります」
「じゃ 祐子 ゲストルームで採寸しなさい ご案内してね」
5人は2Fのゲストルームに行くと祥子がスタジオを見渡し
「随分と広いところに移られたのね」
「うん たまたまですよ アルタから話があり それで移った」
神山は祥子にブランデーを勧め自分も呑んでいると由紀枝から電話があり
「はい 神山です」
「ふふふ こんばんわ ねえ神山さん 明日のお昼って空いている?」
「えっ うん 空いているよ どうしたの?」
「ええ 私と亜矢子さんが明日の朝一番で 東京の静岡観光協会に招かれ
イベントに参加をしてお昼にあがるんです」
「へぇー 凄いね 売れっ子だね」
「まあ たいした事ないんだ でもね一応GGIを宣伝できるしってこと」
「うん 大丈夫だよ 終わったらさ 連絡をくれるかな」
「了解です お店でいいのかなぁー」
「うん ゴルフ売場でもいいよ そうそう 今ね ドレスの採寸を
しているんだよ 例のニーナ・ニーナの特注ドレス 祐子 由貴 桃子さ
そうしたら お昼にデザイナーを呼んで 僕の部屋で採寸してもらおう」
「わぁー 嬉しいわ お願いします」
「じゃ 待っていますね 13時頃でいいのかな」
「ええ もう少し早いと思うわ でもそのくらいでお願いします」
神山は電話を切るとカトリアーナに電話をした
「ええ 大丈夫よ アルバイトよりそちらが優先よわかったわ」
「じゃ 12時半ころ僕の部屋に来てくれるかな 分かるよね」
「ええ 大丈夫よ 由紀枝と連絡とっていくわ」
「そうだね 携帯の番号は知っているよね」
「うん 大丈夫 じゃ これから連絡するから」
「お願いしますね」
神山が電話を切ると5人が2階から降りてきた

「神山さん 採寸してよかったですよ みなさんナイスボディーだけど
すこしずつ違っているわ 大丈夫よ任せて」
「実は今 連絡が入ったんですが 明日のお昼に5人分の採寸を
お願い出来ますか?」
「ええ 大丈夫よ 場所はここですか?」
「えーっと 先日着て頂いた僕の部屋です」
「ええ それで何時ですか」
「12時半にお願いできますか」
二人のデザイナーは頷き予定を手帳にメモするとブランデーを飲み楽しく
会話をしていると時間を忘れた 祥子が
「そろそろ帰りましょうか 時間が遅くなったし」
デザイナー二人は頷いたが由貴と桃子は
「祐子さんともう少し話して帰ります」
「はい 余り遅くならないようにね」
「はーい 分かりました」
祐子が手配したタクシーが来るとみんなで祥子とデザイナーを見送った
スタジオに戻ると由貴が
「神山さん 真由美さんと香織さんは呼んであげないの」
「うーん どうするか考えているんだよ」
「泰子さんとの繋がりがあるし 呼んであげた方が良いと思うわ ねぇ桃子」
「うん 私もゴルフをした仲だし呼んだほうがいいと思うわ」
「そうか そうしたら呼ぶか うーん でも美佳が呼ぶか うーん」
「いいじゃん だって神山さんが呼んだって言えば 問題ないでしょ」
「うん わかった そうだよな 10人がどちらの仲間なんて関係ないな」
「そうよ 華でしょ だったら多い方が良いに決まっているじゃん」
神山は先日ゴルフに参加した全員を披露宴に呼ぶことを決めた
ブランデーを呑み話が弾むと祐子が
「ねえ 今夜はここにお泊りしたらどうかしら ねぇー神山さん」
「うん 泊まっていってもいいよ」
「でも 帰るわ だって明日に響くし ねぇー桃子ちゃん」
「うん 私も帰ります ふふふ」
祐子がタクシーを手配し暫くして玄関につくと二人を見送った