2013年7月14日日曜日

Vol.1100 百日紅 -4-65



「はい 神山様 確認が取れました ありがとうございます」
「それで 大体7時ごろに着きます 明日はゴルフです お願いします」
「はい 畏まりました お待ち申し上げています」

神山は伊豆山 ホテル スキエでアルバイトをしているカトリアーナに
電話をすると 今夜 赤坂に戻り明日は資料集めだと言われた
「ふふふ ごめんなさい 折角のお誘いですが 卒業しないとね」
「うん もう就職先が決まっているしね 卒業してね」
「はーい 分かりました ふふふ では 失礼します」
神山が少し考えていると泰子が
「ふふふ 洋子さんと祐子さんの事 考えているんでしょ」
「うん まあ」
「いいじゃない 今回は だっていつだって行く機会はあるんだし」
「まあ それもそうだね」
「そうよ 洋子さんと祐子さんに電話するんだったら 由紀枝さんや
亜矢子さん 由貴さんなどにも電話をしないと悪いわよ」
「うん それもそうだね わかった 今回はこの4人でいこう」
神山は祐子に電話をして今夜は泊まりになる事を伝えた
「さあ そうしたら 早めに切り上げて行ける様にしよう そうだ香織と
真由美はスタジオに来てもらって 待っていてもらおうか」
「ええ 大丈夫ですよ でも祐子さんに悪いような気がするな」
「うーん そうか そうしたら 赤坂 スカイ ハイ ホテルの3Fにある
ティーラウンジに6時待ち合わせってどうかな?」
「はーい 分かりました でも6時まで面談でしょ」
「うん 早く終わらせるよ でも手抜きはしないよ」
「ふふふ じゃ お昼を食べたら そのまま帰ります」
「うん そうしよう 泰子はどうする?」
「ええ 帰りに自宅に寄ってください 10分もあれば充分に支度できます」
「うん わかった そうしたら5時半にしよう いいね香織」
「はーい 了解です ふふふ もう少し早めに行っていますよ」
じゃぶしゃぶ屋をでると香織と真由美はJR有楽町駅で別れた
「でも 良く日曜日に取れましたね」
「うん 前回もそうだけど キャンセルがあったと思うよ でなければ
そんなに人気のコースなんて取れないでしょ」
「そうね ねぇー神山さん まだ2時まで時間があるから 私このまま
自宅に戻って 支度をしてきますね」
「大丈夫かな?」
「ええ 直ぐに戻ってきますよ」
神山は昼寝をするので2時少し前に携帯で起こしてもらう事を話し
タクシー代を渡すと 協会事務所に戻った
次長室にいる洋子に電話をして 明日は休みにしなさいと指示をした
ソファーに横になると直ぐに寝入ってしまった

2時少し前に泰子に起こされると
「やあ ありがとう 早かったね 準備できた」
「ええ 大丈夫ですよ」
神山は泰子がくれた缶コーヒーを飲むと
「うん これでスッキリした ありがとう」
泰子は外で待っている会社を理事室に案内をして面談が始まった
顧問依頼会社が4社あり 共に神山の条件をのみ顧問を引き受けた
会社名は㈱関東レーヨン ㈱東海レーヨン ㈱マエダ繊維 ㈱シナスミ
㈱装飾縫製 ㈱タキジャパン ㈱シガヒ縫飾と 7社で 給与と顧問手当て
で月1000万円 毎月18日 スイス銀行振り込み 当日が土日祝の
場合は前営業日 賞与6000千万円 7月14日と12月14日の年2回
と決めたが今回は賞与に関して 7月20日に3か月分の振込みを伝え
各会社とも了承した 顧問契約に関する契約書も双方で押印し保管した
泰子も7社の専属秘書として手当てや給料 賞与ももらえるようにした
「さあ 早く終わって良かったね」
「そうね 嬉しいわ それに雨もあがったみたいだし ふふふ」
「うん 明日は晴れだよ よかった」
「理事 凄いですね」
「何が?」
「だって 顧問費だけで毎月3億ですよ 驚きです」
「ははは たまたまですよ さあ いこうか」
「ええ そうそう私の秘書の件 ありがとうございます」
「うん なので先方から連絡があったら 泰子がチェックしてくださいね」
「はい 分かりました」
「それから 顧問費については絶対に公表しないこと いいね」
「はい 畏まりました」
神山は今日来た顧問希望会社から貰ったご祝儀を台車で車まで運んだ
「じゃ スタジオに行きましょう」
神山は車を発進させる前に次長室にいる洋子に連絡をした
「やあ お疲れ様 何かあった?」
「いいえ もう 終わったんですか」






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