顧問希望会社は早めの時間がいいな それも伝えてください」
神山は改めて休みの無い事を実感した
「さあ 戻るけれど何かあるかな?」
「うーん 今のところ何も無しです ただ書留が少しあります ふふふ」
神山は各協会から渡された書留を台車で車まで運び次長室に戻った
「由貴が喜んでいたよ 綺麗なドレス着るのが楽しみだって」
「そうでしょ 私だって楽しみにしているわ ふふふ」
神山は各協会で貰った書留を整理した
食品 建築 繊維協会で現金が2億8千万円 ギフトカードが7千万円で
「洋子 軍資金だけど 大丈夫かな」
「ええ 大丈夫より入らないわ もう」
「現在 現金はどの位あるの」
洋子は大きい包み500万円 300万円の包み 200万円の包みを
テーブルに出すと数え
「現金の包みだけで7千万円あります ギフトカードが2千万円です」
「おいおい 随分と多いね へぇー そんなに貰っているかな?」
「ふふふ 貴方から頂いた分もココに入れているのよ 少しずつだけどね」
「そうか なるほど わかった しかし僕も入らないな 困った」
神山は自身のお金も入れているので もう引き出しは満杯で 施錠の
出来るロッカーにしまった
「さてと 本日はこれでお終いにしよう 何かあるかな?」
「いいえ 予定も入っていませんよ」
「そうしたら うちでバーベキューでもしようか どう?」
「わぁー いいわね じゃ早速買い物に行きましょうよ」
二人は食品ギフトで混み合っている地下食品売り場にいき買い物を始めた
「ねえ お肉をそんなに買ってどうするの?」
「うん 泰子や真由美 香織も呼んであげようと思ってさ ほら遅い時間の
時は由貴や桃子も呼べるけれど 早い時間だと あそこは自由だからさ」
「そうか 私と一緒だもんね ふふふ 凄い 秘書が4人なんて」
「そうだよ それで早くに終わり 早く帰宅する いいでしょ」
「ふふふ いいわよ それもいいわね」
神山は買い物を済ませ次長室に戻ると泰子に電話をした
「泰子 今夜はうちでバーベキューするよ 真由美と香織に電話をして
繊維協会ビルの1Fで待っていてくれるかな 直ぐに出ます」
「はーい 了解です」
神山は帰り支度をして 真紅のポルシェで繊維協会の1Fで待つ
泰子と真由美 香織を後ろに乗せると 少し窮屈だったが我慢してもらい
スタジオに帰った
「祐子 ごめんね さあ 料理の準備をしよう」
祐子と他の4人の女性は手際よく下拵えをしていた
神山は着替えると バーベキューセットを組み立てたり 缶ビールを
呑みながら トレーや食器類を準備した
食材も運ばれると 祐子は洋子たちをゲストルームに案内し着替えをした
お揃いのTシャツにトランクス姿で4人が揃うと神山は皆のグラスに
ビールを注ぎ乾杯をした
今回は普段余り焼いたりしない魚介類や野菜を買い求めたので みんなに
一言ことわった
「ほんと 色々と買ってきたのね 色とりどりで美味しそう ふふふ」
「そうなんだ いつも一緒だと飽きるだろ だからたまにはね」
神山はサラダで食べるパプリカや赤たまねぎなど 簡単に火を通すと
取り皿に盛っていった
「どんどんと食べてね 少し時間は早いけれど」
神山も生で食べられる野菜を食べたが結構美味しかった
「いけるねぇー 赤たまねぎって美味しいね」
神山は魚介類も生食できる食材を買い求めたので これも簡単に火を通す
だけにして 取り皿に盛っていった
「交代するわ どうぞ食べてくださいよ」
焼き方を洋子と替わると神山は赤ワインを呑み始めた
みんなのビールが空いたところで グラスにワインを注ぎ乾杯をした
「しかし まだ夕方なのに こうやってバーベキューって幸せだな」
「まあ 女性が一杯いるからでしょ もう」
「ははは 分かる? その通りかもね」
今度は洋子と泰子が焼き方を替わった
伊勢海老を縦半分にしたのを焼く時にバターとニンニクを鉄板で転がし
焼くと香ばしいにおいがおなかを空かせた
泰子は身を簡単に焼き皮部分も少し火を通し取り皿においた
洋子が神山に渡すと一口食べたが
「うん 美味しいよ いいねぇー 癖になるよ」
「でも これってカロリーが高いから 食べ過ぎると太るわよ」
「まあ そんなに食べるものじゃないからね ははは 気を付けるよ」
野菜も美味しく頂き魚介類も美味しく食べると ワインが進んだ